2025年10月4日(日本時間5日朝7時~)、米国ネバダ州ラスベガスのT-モバイルアリーナにて、『UFC 320: Ankalaev vs. Pereira 2』(U-NEXT配信/UFC Fight Pass)が開催された。
『UFC 320: Ankalaev vs. Pereira 2』速報
2025年10月4日(日本時間5日朝7時~)U-NEXT配信米国ネバダ州ラスベガス・T-モバイルアリーナ
▼UFC世界ライトヘビー級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュー〇アレックス・ペレイラ(ブラジル)13勝3敗(UFC10勝2敗)204.5lbs/92.76kg[1R 1分20秒 TKO] ※右オーバーハンド→パウンド×マゴメド・アンカラエフ(ロシア)20勝2敗1分(UFC12勝2敗1分)204.5lbs/92.76kg※ペレイラが王座奪還
メインイベントは、25年3月に対戦したライトヘビー級タイトルマッチのダイレクトリマッチとして、新王者マゴメド・アンカラエフ(ロシア)に、前王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)が挑戦。
コメインでは、バンタム級絶対王者メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)に、同級4位のコーリー・ サンドヘイゲン(米国)が挑む5分5R戦が組まれた。
メインのライトヘビー級王者アンカラエフは、ダゲスタン国立大学時代に始めたグレコローマンレスリングがバックボーン。その後コンバットサンボを経てMMAに転向。2014年にプロデビューし、9連勝でUFCに参戦。オクタゴンデビュー戦でポール・クレイグの逆転の三角絞めで一本負けがキャリア唯一の敗戦。そこからさらに9連勝で、当時王者だったイリー・プロハースカの負傷による王座返上に伴い、22年12月にヤン・ブラホビッチとの王座決定戦に出場したが、まさかの判定ドローで王座獲得ならず。ジョニー・ウォルケルとのNCを含む2戦、アレクサンダル・ラキッチ戦の判定勝ちなど下位ランカーとの試合を経て、2025年3月の前戦でようやくペレイラの王座に挑戦。判定3-0で悲願のベルトを手にした。33歳。
前王者ポアタン(石の拳)ことペレイラは、2023年11月にイリー・プロハースカを2RTKOに下して、ミドル級に続く2階級制覇を達成。24年はジャマール・ヒル、プロハースカ、カリル・ラウントリーJrの3人を連続KO・TKOで3連続防衛を果たし、3月のアンカラエフとの試合に臨んでいた。
UFC PIのラウンジで鉢合わせして、それぞれが翻訳アプリを通して会話を交わした動画は衆知の通り。最後にペレイラがいつもの「Chama!」を発すると、アンカラエフは「No Chama!」と返して小さな因縁を生んでいる。
前戦ではオーソドックスのペレイラに、サウスポー構えのアンカラエフはテイクダウンのプレッシャーをかけながら、外足を取って、ペレイラ得意の左をさばいた。再戦となる今回は、パレイラがいかにアンカラエフにいい形で組ませず、自身の間合いで戦うか。アンカラエフはスイッチスタンスでも戦うが、実は右利きサウスポー構え。近い距離のラッシュでの右の動きにも注目の王座戦だ。
中央でにらみ合った両者。
1R、サウスポー構えのアンカラエフに、オーソのペレイラ。いきなり右で詰めたペレイラ。右ストレート、左ボディ。ケージに詰まったアンカラエフは、左回りからワンツーで押し戻す。
圧力をかけてアンカラエフにケージを背負わせたペライラはインカーフ。オーソに戻したアンカラエフに右オーバーハンドを突くと、左を振っていてカウンターでもらったアンカラエフは足が泳ぎ、シングルレッグに組みながらもペレイラに押し倒されてダウン。
ハーフから両ヒザ立ちのペレイラはパウンド、ヒジの連打。アンカラエフは頭を抱えて動けず。打たれ続けるアンカラエフを少し待ってレフェリーが間に入った。
倒れたアンカラエフに、いつものように「この通り」と両手を3度向けたペレイラは、完売のTモバイルアリーナの「シャーマ!」の大コールを受けてガッツポーズ。
右足親指を気にしたペレイラ。インカーフでの負傷か。ペレイラと2度対戦したプロハースカはケージサイドで観戦して涙。
ベルトを取り戻したペレイラは「前回はコンディションが悪かった。それだけなんだ。みんな信じてくれなかったけど。ジョン・ジョンーズの兄(※NFLで活躍した長兄アーサー・ジョーンズが39歳で死去)のために黙とうしましょう」と語り、最後にケージの中でいつものダンスをセコンドとともに踊った。
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▼UFC世界バンタム級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュー〇メラブ・ドバリシビリ(ジョージア)21勝4敗(UFC14勝2敗)※UFC14連勝 135lbs/61.24kg[判定3-0] ※49-45×2, 49-46 ×コーリー・サンドヘイゲン(米国)18勝6敗(UFC11勝5敗)134.5lbs/61.01kg※ドバリシビリが3度目の王座防衛
ドバリシビリは、UFCデビューから2戦で敗れてからは13連勝中。UFC史上最多のテイクダウン数を誇る無限TDマシーンだ。24年9月にショーン・オマリーから王座を奪うと、25年1月には無敗のウマル・ヌルマゴメドフも中盤からドミネートして判定勝ち。ウマルに初黒星をつけると、25年6月にオマリーと再戦。スタンドでも自ら圧力をかけて右を当てて、最後はがぶりから“マシンチョーク”を極めてタップを奪い、2度目の防衛に成功している。
対するサンドハーゲンは、キックボクシングベースに極めの強さも持つ180cmの長身ウェルラウンダー。21年にピョートル・ヤンとの暫定王座決定戦で判定負けで戴冠ならずも、ソン・ヤドン、マルロン・ヴェラ、ロブ・フォントに組みの進化も見せて3連勝。2024年8月のウマル・ヌルマゴメドフ戦では5Rの後半でコントロールされて判定負けも、25年5月の前戦デイブソン・フィゲイレード戦では、フィゲイレードの足関節に下から50/50で足を絡めて内回りで股を潜っての立ち上がりでフィゲイレードが負傷。全局面で戦えることを示している。
テイクダウンされてもスクランブルしてスタンドに戻すサンドヘイゲンに、何度でもテイクダウンを続けて削るドバリシビリ。しかし、今回、王者は「打撃の割合が多くなる」と言い、挑戦者は「テイクダウンに行くこともある」と語っている。バンタム級王座戦の5Rで、両者の新たな局面が観られるか。
1R、ともにオーソドックス構え。サンドヘイゲンはグローブタッチせず。中央を取るドバリシビリ。サンドヘイゲンは左ロー、左ジャブ。ドバリシビリはワンツースリーで前に。さばくサンドヘイゲンは左ジャブ。ドバリシビリの前進に左フック、さらにワンツーから左フックを狙う。
シングルレッグのドバリシビリを切るサンドヘイゲンは左から右アッパー。ボディをヒット、しかし右で差して組んだドバリシビリは、ボディロックで回すが、ケージ際に戻るサンドヘイゲンはこつこつパンチ。前に振って倒したドバリシビリだが、すぐに立つサンドヘイゲン。クラッチを切って離れる。
詰めるサンドヘイゲンが右! さらに右カーフにドバリシビリが下がるが、押し戻す。左から右、さらにシングルレッグを見せたサンドヘイゲン。左で差して自ら組みも離れる。
左ローのサンドヘイゲン。ドバリシビリは圧力をかけるとサンドヘイゲンは右ヒザもかわすドバリシビリが大きな右、かわすサンドヘイゲンはジャブ、ワンツーから左ローに繋ぐ。ホーンにドバリシビリがは笑顔も。ラウンドはサンドヘイゲンのもの。
2R、先に詰めて右で差して小外刈も合わせて崩すドバリシビリにすぐに立って離れるサンドヘイゲン。「コーリー」コール。
ドバリシビリの左右前進にヒザを合わせたサンドヘイゲンだが、右を当てたドバリシビリは左右ラッシュ! ケージに詰まり被弾するサンドヘイゲンは崩れるが亀から被弾しながらも立ち上がり。
バッククリンチから足を崩してスライディングして何度も崩すドバリシビリ。ボディロックを外さず何度もテイクダウン。再三立つサンドヘイゲンが正対したところに今度はシングルレッグで引き出してテイクダウン! パウンドから背中を着かせてサンドヘイゲンの立ち上がりに崩し。背後からヒザも。
なおも立つサンドヘイゲンは正対。右差しのドバリシビリに左小手。拍子木に離れて踊るドバリシビリ。ドバリシビリのラウンドに。
3R、スイッチしてサイドキックのドバリシビリ。オーソに戻すと、ワンツーから左。なおもシングルレッグでケージまでドライブ。バッククリンチからヒザで崩し。離れるサンドヘイゲンは右ボディストレート。ドバリシビリの右をかわして左ジャブを突く。距離で外すドバリシビリは前足にシングルレッグからドライブ。
金網際で正対して離れるサンドヘイゲンは声を挙げて右ストレートを突くが遠い。ドバリシビリは右サイドキックも、サンドヘイゲンは右ハイをガード上に突く。ワンツーから左フックを届かせてシングルレッグのドバリシビリ。軸足を払いテイクダウンもすぐに立つサンドヘイゲンは正対。
スタンドに戻して右ヒジで前に。左右で前進も、ここで押し戻すドバリシビリは左右からシングルレッグでテイクダウン。すぐに立つサンドヘイゲンはクラッチを剥がそうとするが、正対したらシングルレッグで崩すドバリシビリ。かなりの力を使うが、気にせず背後からヒザを突くドバリシビリのラウンドに。
4R、先にジャブローのドバリシビリに、速いジャブ右ローのサンドヘイゲン。右関節蹴りも。互いに右ロー。サンドヘイゲンは右の蹴りもつかんでテイクダウンのドバリシビリに立つサンドヘイゲン。バッククリンチからクラッチを切るサンドヘイゲンは正対。
スタンドに。中央を取るのはドバリシビリ。サンドヘイゲンは左ジャブを腹に。左ハイのドバリシビリ。サンドヘイゲンはドバリシビリの左に合わせて左ボディ! 詰めるドバリシビリに自ら組んで離して前に。しかし、シングルレッグのドバリシビリに後ろを向いてから正対するサンドヘイゲン。シングルレッグのドバリシビリに足首を獲ってレスリングも、立ち上がり。
ドバリシビリの入りに右ストレートはサンドヘイゲン! さらにアッパー。前にでたドバリシビリに跳びヒザもかわしたドバリシビリは組んで右小手から払い腰!
サンドヘイゲンの立ち際にがぶりからマシンチョークを極めに。ホーンにドバリシビリはサンドヘイゲンの頭をさする。かなり拮抗もサンドヘイゲンのラウンドか。
5R、笑顔で両手を広げ観衆をあおるドバリシビリ。サンドヘイゲンも立ち合い、ドバリシビリの左右連打にヒザ蹴りも、組んだドバリシビリはより力強いテイクダウンを最終ラウンドに見せる。
立ち上がるサンドヘイゲンを離すドバリシビリ。右オーバーハンドのサンドヘイゲン。ドバリシビリはいったん組んでスタンドの鉄槌。さらにガードを上げて組んでドライブ。がぶりに変えるが立つサンドヘイゲン。は後ろ廻し蹴りを腹に。ここで前に出るのはドバリシビリ、右を振ってニータップでドライブ。後方から足を蹴って崩して引き込み。グランビビーロールで上の取り合いもバックは取らせなかったドバリシビリ。
スタンド。跳びヒザのサンドヘイゲンは右ミドル、左ボディ。ドバリシビリも打ち合いからシングルレッグテイクダウン! 背中を着かせに行ったドバリシビリは、ハーフからパウンド。亀から立とうとするサンドヘイゲンにがぶりのドバリシビリはダースチョーク狙い。バッククリンチから後方に崩して、立つサンドヘイゲンに左右。正対して前に出るサンドヘイゲンは後ろ廻し蹴りも残り10秒。かわしたドバリシビリは、ホーンに両手を上げて勝利アピール。
ケージを乗りこえてハンター・キャンベルと握手をかわした。判定は3-0(49-45×2,49-46)でドバリシビリが勝利。3度目の王座を防衛に成功した。
試合後、ケージの中でジョー・ローガンから「あなたは試合の5R全体ででまったく疲れていないように見えました。そして動きが良くなっている」と問われたドバリシビリは、「ジョー、僕はマシーンなんだ。その通りで僕は毎日どんどん良くなっているし、コーチも毎日驚くほどさ。そして、自分でもどれほど良くなっているかに驚いている。なぜなら、僕は一生懸命トレーニングしていると思うから。一生懸命トレーニングして、決して過去の栄光に甘んじない」と回答。
さらにローガンから「あなたの試合を見るときに感じるのは、いつも対戦相手が1年前のメラブに向けて準備しているようだということです。あるいは半年前のメラブかもしれませんが、一方であなたは成長を続け、そのペースを維持できること自体が別次元です」と評されると、「ああ、冗談ではなく、僕はまだ始まったばかりだと感じている。以前はただの野生的なファイターだった。僕は大きなハートを持っている。もちろんジョージアの出身で、我々は戦士の民だ。僕はただ学んでいるところだ。僕のバックグラウンドはフリースターレスリングじゃない。柔道選手だった。僕のスタイルは奇妙だった。キモノ(道衣)と一緒に僕はスタイルをすべて変えなければならなかった。アメリカに来たとき、セラ&ロンゴと一緒にやる前にボクシングジムでトレーニングを始める必要もあった。当時は仕事もしていたけど、今はフルタイム・ファイターだから成長し続けることができる」と答えた。
続けて、「2Rにサンドヘイゲンを追い詰めかけたとき、彼を立ったまま追い込み、深刻なダメージを与えました。仕留められなかったのは意外でしたか?」と問われ、「ああ、驚いた、覚えている。僕の計画は彼をノックアウトすることだった。ほとんど、あと少しだった。でも今では、みんなが僕の打撃にも敬意を払ってくれると思う」と語った。
3度目の防衛を果たしたばかりの王者に問われるのは、常に“次”の挑戦者だ。
「ピョートル・ヤンは良い感じだよね。準備ができている。そして僕がいつも言っているように、忙しくしていたい。ハンター、デイナ・ホワイト、もし12月にあるなら、すぐに戻りたい。そうでなければ、僕はもっと良くなり続ける」と意欲を語るドバリシビリは、ローガンから「12月にまたあなたの試合を見たいです。唯一の問題は、このような圧倒的な勝利の後です。次に誰があなたに挑戦し、勝つ可能性があるのか、ワクワクするのは少し難しいですね」と、“絶対王者”ゆえの悩ましさを指摘された。
しかし、ドバリシビリは、「MMAだから何でも起こり得る」と、勝負に絶対は無いという。
「聞いてほしい、僕はショーン・オマリーと2回戦った。そして僕は毎日アルジャメインとスパーリングしている。彼がどれほどのキラーか知っている。でも試合では本当にショックを受けた。アルジョは面白くないかもしれないけど(笑)。誰と戦っても、何でも起こり得る。試合というのは、いつも最強の選手が勝つとは限らない。何度もそういうのを見てきた。僕は決して満足しない。(「強くて美しかった」と言われ)僕は強いし、チャンピオンだ。でも、みんな美しい。パンチ1発、サブミッション1回、ミス1つで、何でも起こり得る。僕はただの普通の男だ。そしてその気持ちを込めて、チームの皆に感謝したい。みんな愛してるよ」と、王者は周囲に感謝の言葉でメインを締めた。
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▼ライトヘビー級 5分3R〇イリー・プロハースカ(チェコ)32勝5敗1分(UFC6勝2敗)206lbs/93.44kg[3R 3分04秒 KO] ※左フック×カリル・ラウントリー・ジュニア(米国)14勝7敗(UFC10勝7敗)205lbs/92.99kg
元RIZIN&UFC王者のプロハースカ。UFC3戦目で王座戴冠するが、練習中の負傷により王座返上。復帰戦でアレックス・ペレイラと王座決定戦で対戦するも、パンチを効かされて、組みでしのごうとしたところにヒジ連打をもらってのKO負け。
UFC300でのアレクサンダル・ラキッチ戦では、カーフキックを効かされたところから、2Rにパンチをヒットさせ、テイクダウンからのパウンド連打で逆転勝ち。
しかし、6月に急遽組まれたペレイラとの再戦では、打撃で押される展開のまま、ハイキックでダウンを喫してのパウンド連打でKO負け。25年1月の前戦では、元UFC王者のジャマール・ヒルを3R 右フックでダウンを奪いパウンドTKO。復活を遂げている。32歳。
対するラウントリーJrも、ペレイラにTKO負け後、6月の前戦でヒルに判定勝ち。キックボクシングベースで、ペレイラとの試合では、2Rにはフラッシュダウンを奪うなどファイト・オブ・ザ・ナイト受賞の打撃力を持つ。35歳。
1R、ともにゆっくり中央に歩いて拳を合わせて開始。ラントリーJrに、プロハースカはオーソ。喧嘩四つの前手争いから右のインローのプロハースカ。そこに左フックを振るラントリーJr。プロハースカの右ハイをかわすも、右ストレートは被弾。左ジャブを伸ばすプロハースカに、左ストレートを狙うラントリーJr。右カーフも打つ。
左ジャブのプロハースカに、右ローのラントリーJr、プロハースカの跳びヒザに、ラントリーJrは右フックを狙う。
足を滑らすシーンが見えるプロハースカ。頭を上下させる。左ミドルのラントリーはワンツースリーフォーの連打で前に。プロハースカが右ハイで詰め返してホーン。ラントリーJrのラウンドに。
2R、左右フックで前に出るラウントリーJr。プロハースカは右から左、左の関節蹴り。ラウントリーの左の蹴りとプロハースカの右の蹴りが交錯。ラウントリーJrは右フック。ブロッキングのプロハースカは右から左の入り。その打ち終わりにラウントリーJrは右フックを振る。
右から左を見せるラウントリーJrは左インローも。プロハースカは詰めて左右、右ハイ。ラウントリーJrの大きな左をかわすプロハースカは右三日月蹴り! ラウントリーJrの左の打ち返しはかわす。
左ジャブを伸ばすプロハースカに右ミドルのラウントリーJr。プロハースカも上下の蹴りを突き、左ジャブをヒット。ラウントリーJrは左ボディストレート。プロハースカが詰めてホーン。プロハースカが取り返したラウンドに。
3R、グローブタッチ。左右で大きく振るラウントリーJr。かわすプロハースカは跳びヒザを狙う。前に出るプロハースカ。右ストレートを突いて、右インロー。左ジャブ。頭を動かして前に。m着三日月蹴りを当てて前に。ラウントリーJrの左を被弾しながらも左右を突くプロハースカが前に。さらに右前蹴りを腹に。クリンチから左右ボディ! 腹を効かされたラウントリーJrは後退。さらに首相撲ヒザのプロハースカが前に。
がぶるラウントリーJrはヒジ。プロハースカもヒジ打ちからバックヒジ! 怒涛のラッシュから右ストレート、左フック! ラウントリーJrが崩れ落ちた。
ジャッジは1、2RともにラウントリーJrを10-9で支持して迎えた3Rに勝負をかけたプロハースカがKO勝ち。
試合後、プロハースカは「毎試合、少しづつステップアップを見せたいと思っている。とにかくハングリーだった。ラウントリーJrはほんとうに危険な相手だった。ヒル、カリルを倒した、もっと危険な相手と、メインのどちらと戦えばもっと輝ける」と語った。
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▼フェザー級 5分3R ※選手名から前戦〇ユーセフ・ザラル(モロッコ)18勝5敗1分(UFC8勝3敗1分)※UFC5連勝 146lbs/66.22kg[1R 1分38秒 腕十字]×ジョシュ・エメット(米国)19勝6敗(UFC10勝6敗)146lbs/66.22kg
1R、サウスポー構えのザラル。オーソのエメット。オーソに戻したザラルはエメットの入りにダブルレッグテイクダウン。そのままハーフからニアマウント。
後ろ三角から腕十字狙いで足を顔にかけることに成功。またいで引っ張って抜こうとしたエメットだが、ヒジが伸びて極まり、バーバルタップ。
8位のエメットに一本勝ちでUFC5連勝をマークしたフェザー級9位のザラルは、「エメットはレジェンド、とても尊敬してる。前回失礼なことをして反省している。これからもっと活躍できるように頑張る。とにかくチャンスがほしい。レローン・マーフィーと試合をさせてほしい」と4位のマーフィーの名を挙げた。
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▼ミドル級 5分3R〇ジョー・パイファー(米国)15勝3敗(UFC6勝1敗)UFC3連勝 186lbs/84.37kg[2R 1分44秒 リアネイキドチョーク]×アブス・マゴメドフ(ドイツ)28勝7敗1分(UFC4勝3敗)185.5lbs/84.14kg
1R、ともにオーソドックス構え。マゴメドフの圧力にパイファーから先にダブルレッグ。差し上げるマゴメドフは首を抱えるが首抜くパイファーが小外がけで投げ。その際で上を取るのはマゴメドフ。
右差しのマゴメドフに左オーバーフックパイファーは腕十字狙い。かつぎパスのマゴメドフは後転して立ち上がるパイファーに片足をかけてから解除して後方に投げ。
頭つきのアームロック狙いからセンタク挟みで絞めに。右腕を入れて外すパイファー。ハーフで横四方から抑え込むも、パイファーは蹴り上げから後転立ち上がり。
がぶりのマゴメドフにシングルレッグから左差しで押し込むが、回るマゴメドフ。スタンド。左ストレートをかわしたパイファーの組みを切るマゴメドフはジャブ。パイファーはワンツーも距離を取るマゴメドフ。
2R、詰めるパイファーの右オーバーハンド、さらに右で崩れたマゴメドフ。トップから左枕でサイドに出て肩固めで絞めるパイファーは、マウントに移行し、ボディトライアングル。左手一本で絞めて、右手でパウンド。その際で腕を組んでリアネイキドチョークでタップを奪った。パイファーは3連勝。マゴメドフはUFC3連勝でストップ。
試合後、パイファーは「とにかく動き続けてフィニッシュすること。相手の疲れが見えたから。この国が好きだ。UFC最高!」と語った。
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【プレリム】
▼ミドル級 5分3R〇アテバ・グーティエ(カメルーン)9勝1敗(UFC3勝0敗)186lbs/84.37kg[1R 1分41秒 TKO]×トレストン・ヴァインズ(米国)10勝4敗(UFC0勝1敗)185lbs/83.91kg
1R、ともにオーソドックス構え。ヴァインズの組みを左ヒザで切ったグーティエ。なおもヴァインズはダブルレッグに。ケージ背に首相撲でねじ倒したグーティエが中腰でパウンド。すぐにレフェリーが間に入った。
5日前代打出場のヴァインズを難なく下したグーティエは「誰でも言われた相手とやるよ」と語った。
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▼キャッチウェイト(153lbs)5分3R〇ダニエル・サントス(ブラジル)14勝2敗(UFC4勝1敗)※UFC4連勝 151lbs/68.49kg[2R 2分21秒 TKO] ※左フック→パウンド×ユ・ジュサン(韓国)9勝1敗(UFC1勝1敗)152.5lbs/69.17kg
前戦からフェザー級に上げていたサントスだが、体重調整できず153ポンドキャッチウェイト戦を申し出、ジュサンと合意した今回の試合。
25年5月の前戦はROAD TO UFC 2022優勝のリー・ジョンヨンに判定勝ち。9.27豪州大会でチェ・ドゥホ戦が組まれていたが、ドゥホ欠場により、今大会で同じ韓国ファイターのジュサンと対戦する。30歳。
ジュサンは、24年12月の『ZFN 02』で河名マストに1R KO勝ちしてUFCと契約。25年6月のUFCデビュー戦では、RTUでキ・ウォンビンを1R TKOに下して優勝のジェカ・サラギに28秒 KO勝ち。31歳。
1R、ともにオーソドックス構え。右カーフを3発のジュサン。サントスも右ロー。ジュサンは左ジャブ&右ロー。
サントスのミドルをかわして右カーフ。さらに左ジャブ。サントスも右カーフを返すが後ろ廻し蹴りはかわしたジュサンがローを突いて、左ジャブ。サントスは左フックで前に。後ろ廻し蹴りをかわしたジュサンにダブルレッグテイクダウンのサントス。
尻を着いて座るジュサンはサントスの背中にヒジを着いて頬杖で余裕を見せる。足を抜いて立つジュサンは突き放して左ジャブ、右カーフ。サントスは右オーバーハンド。ジュサンの右に右を返しに。サントスは左右フックを振り、後ろ廻し蹴りは空振りに。
2R、前に出るサントスは、ジュサンの右ローの打ち終わりにワンツーで詰めて左フック! ダウンしたジュサンにパウンドして試合を決めた。サントスはUFC4連勝に。
試合後、「アンダードッグだったが?」と問われたサントスは「リスペクトが必要だよ。やられたらやり返すそれがシュートボクセ魂だ。打撃をとても練習してきた。こっちの方が引き出しが多い」と答えた。
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▼バンタム級 5分3R〇ヤクブ・ヴィクワチ(ポーランド)17勝3敗2分(UFC1勝0敗)136lbs/61.69kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×パッチー・ミックス(米国)20勝3敗(UFC0勝2敗)136lbs/61.69kg
元Bellator世界バンタム級王者のパッチー・ミックスがUFC2戦目。堀口恭司、元谷友貴に勝利し、マゴメド・マゴメドフに2度勝利している20勝2敗のミックスは、25年6月に1年1カ月ぶりの復帰戦で、UFCバンタム級10位のマリオ・バティスタと対戦。打撃戦に終始し、判定3-0で敗れている。セコンドにはパートナーのタチアナ・スアレスがつく。
ポーランドのヴィクワチは元KSW王者で3度の防衛後、今回のUFCデビューに。10の一本勝ち。1Rフィニッシュ7度のグラップリングフィニッシャー。ギロチンチョーク、三角絞めを得意とする。同朋のヨアナ・イェンジェイチックがマネージャーを務める。
1R、オーソから右の前蹴り、右ストレートを伸ばすヴィクワチ。サウスポー構えのミックスは、右ミドル前蹴りを受ける。右をかわして組むミックスを首相撲から突き放すヴィクワチは右前蹴りでスリップ。その立ち際にダブルレッグテイクダウンのミックスにギロチンチョークを狙うヴィクワチ。
ハーフから攻めるミックスは左で差してパス狙い。フックガードに戻すヴィクワチはクローズドガードからヒジ。足を解いたヴィクワチはフックガードから跳ね上げ立ち上がり。そこについていくミックスにギロチンチョークから後方に回してスイープで上に。
ハーフで首を抜くミックスだが、ヴィクワチは右で差してパスしてマウント。右に出てサイドに移行したヴィクワチは右でヒジを落とし、ミックスの上体起こしにギロチンを合わせにいってホーン。
2R、右ストレートから入るヴィクワチ。ミックスは左インローから圧力。左ボディストレートから組むミックスを突き離して右ミドル2発はヴィクワチ。
ダブルレッグテイクダウンのミックスにギロチンを合わせるヴィクワチ。回そうとするがサイドに回ろうとするミックスにそのまま立ち上がり。
組むミックスに離れるヴィクワチは右ストレート。左ヒジを突くヴィクワチ。両者疲弊したか。ミックスの組みにギロチンでジャンピングガードのヴィクワチだが、スタンドで首を抜いて、トップになるミックス。しかし、ヴィクワチはフックガードで浮かせてここも立ち上がり。
右目を腫らすミックス。ヴィクワチは右前蹴り、互いにベタ足となり、ヴィクワチは首相撲ヒザ。右ミドルをヒット。詰めるミックスに右ミドルもローブローに。中断。左脇腹にヒットしており再開。右三日月蹴りを蹴るヴィクワチが前に。首相撲ヒザにミックスもダーティボクシングでホーン。ここまで拮抗したラウンド。
3R、ヴィクワチの前蹴りにダブルレッグテイクダウンのミックス。そこにクローズドでギロチンを合わせるヴィクワチだが、2R同様にパウンドさせて首を抜くミックス。またもフックガードから跳ね上げるヴィクワチに右差しでトップキープのミックス。
下から再び煽るヴィクワチに、ミックスは抑え込み。ヴィクワチは左足を抱えてスイープ狙い。ここも抑え込むミックス。ヴィクワチも左目尻をカット。左で差して状態を起こすヴィクワチだが、首は差し出さない。
ハーフで背中を着かせたミックスは細かいヒジ。フルガードに戻したヴィクワチは下からヒジ。フックガードにして左小手で立ち上がり。前転するヴィクワチについていったミックスがバック奪取。首を守るヴィクワチでホーン。最後はミックスのラウンドに。
判定はスプリットに割れ、29-28×2, 28-29でヴィクワチが先にUFC初勝利を挙げた。試合後、ヴィクワチは「どうなるかどきどきした。接戦だった。とても強かった。リスペクトしている。次はもっといい試合ができるように頑張る」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇エドメン・シャバージアン(米国)16勝5敗(UFC9勝5敗)185.5lbs/84.14kg[1R 4分58秒 TKO]×アンドレ・ムニス(ブラジル)24勝8敗(UFC6勝4敗)185.5lbs/84.14kg
1R、サウスポー構えから左ハイのムニス。オーソでガードするシャバージアンは右を突くと右前蹴り。ムニスは後ろ蹴りからダブルレッグも切るシャバージアンが詰めて右で差す。引き込み気味のムニスに付き合わないシャバージアン。
ムニスは左インロー、左ミドル。左ストレートから右アッパーも。ガードして近づくシャバージアンは押し込むは離れる。右アイのシャバージアンをブロッキングのムニスは左の蹴り。シャバージアンは強い右ミドルを当てる。
左の蹴りを上下に突くムニスはワンツーの右を届かせる。シャバージアンも右を返すが、ムニスは左を当ててテイクダウン。シャバージアンの立ち際に蹴りも。
スタンドに戻したシャバージアンがムニスの右に左フックを効かせて、右ボディでダウンを奪い。左ヒジを連打! 残りわずかでレフェリーを呼び込んだ。
ジョー・ローガンから「UFCで長いけどまだ27歳だ」と問われたシャバージアンは、「20歳で契約してだいぶ経験を積んだ。これからもこつこつ積んでいきたい。ランディ・クートゥアーからも教えてもらい、地道に長く続けていきたいと思っている」と語った。
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【アーリープレリム】
▼ウェルター級 5分3R〇プナヘレ・ソリアーノ(米国)12勝4敗(UFC6勝4敗)170.5lbs/77.34kg[判定3-0] ※30-27×3ニコライ・ヴェレテンニコフ(カザフスタン)13勝7敗(UFC1勝3敗)170.5lbs/77.34kg
1R、サウスポー構えのソリアーノは、ヴィリテンニコフの蹴りの打ち終わりにダブルレッグテイクダウン。ギロチン狙うヴィリテンニコフから頭を抜いたソリアーノがハーフからパウンド連打。左ヒザを間に入れるが畳まれるヴィリテンニコフは、左で差さず頭を抱えて下から打ち返すが、ソリアーノは中腰でパウンド。ヴィリテンニコフは蹴り上げるも下のまま。
2Rもソリアーノが左を振ってダブルレッグに、ヴィリテンニコフはギロチン対応も、両足を引き抜いてサイドに出るソリアーノ。ハーフにするヴィリテンニコフだが、立ち上がれず。首を押さえてパウンドするソリアーノ。差して立ち上がったヴィリテンニコフがバッククリンチからリアネイキドチョーク狙いも、横に落とされる。 クローズドガードのヴィリテンニコフに中腰からパウンドのソリアーノ。ヴィリテンニコフは腕十字の動きから立ち上がる。
3R、左を振ってシングルレッグからハイクロッチで投げようとするソリアーノに、みたび首を抱えるヴィリテンニコフ。リフトしてテイクダウンのソリアーノ。ヴィリテンニコフは左のギロチンで力を使うもハーフのソリアーノは首を抜く。クローズドガードに戻すヴィリテンニコフだが、上のソリアーノはヴィリテンニコフの腕十字狙いをかつぎパスでサイドに。横四方からボディヒザ。ヴィリテンニコフが腰を切りフルガードに戻してブレーク。
シングルレッグのソリアーノにクローズドガードに入れてギロチンのヴィリテンニコフだが、親指を立てるソリアーノは首を抜いてパウンドしてホーン。
判定3-0(30-27×3)のフルマークでソリアーノが勝利。
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▼女子バンタム級 5分3R〇ヤナ・サントス(ロシア)17勝8敗(UFC7勝5敗)135lbs/61.24kg[判定3-0] ※29-28×3×メイシー・チアソン(米国)10勝5敗(UFC8勝5敗)137.5lbs/62.37kg ※体重超過※* チアソンは規定体重をオーバー。試合は予定通り行われるものの、対戦相手のサントスに報奨金の25%を支払う
1R、チアソンは体重超過。スイッチするチアソンは左右ステップ、中央取るサントスは詰めて首相撲ヒザも、チアソンは左右ボデイから首相撲を仕返し、右差しで詰める。左小手で投げを狙うチアソンは左ヒジ。
離れるサントス。チアソンの左に左ミドルを合わせる。右サークリングのサントスは右のダブルで前に。かわすチアソンは右の後ろ蹴りも、掴んだサントスは右で差して前に。両差しで押し込みボディロックも、差し返すチアソンに、ヒザを突いて離れるサントス。右の蹴りで追うチアソンは右。サントスは右小手で組んでヒザ、ヒジ。左ジャブ、前蹴りで突き放す。
2R、先に前に出るチアソンは左ミドル。そこに右オーバーハンドを狙うサントス。近づくと組んでヒザ。右ローに崩れたチアソンに、ダーティボクシングのサントスは首相撲ヒザ。しかし、突き放すチアソンは右の蹴りから右ヒザも、サントスもダーティボクシングで右アッパーを細かく突く。
ミドルから左フックのチアソンの前進に、サントスは距離を取る。詰めるチアソンは首相撲ヒザも切り返すサントスもヒザ。チアソンは離れてテンカオで応戦。チアソンはダブルレッグへ、右小手巻くサントスは金網で立ち上がり。ダーティボクシングを突いて右ヒザも。チアソンの右ヒジは空振り。前に詰めるチアソンに左前蹴りを当てる。
3R、先に前に出るチアソン。前蹴りで迎撃するサントスはサークリング。右ストレートをかわしてクリンチ、左アッパー。離れるチアソンが追うが、右回りで外を取るサントスは左前蹴り。なおも追うチアソンが左を当てる。さらにワンツーもそこに組んだサントス。押し込むのはチアソン。右で差すサントスとヒザの打ち合い。左で差して投げるチアソンに、サントスも右小手投げ。2度目の投げでトップはチアソン。ニアマウントから首を狙うが、腕を掴むサントス。バックマウントを奪ったチアソンは背後からパウンド。4の字からリアネイキドチョーク狙い。最後はエルボーを打ち込んでホーン。
1Rはサントス、3Rはチアソン。2Rをどう取るか。判定は3-0(29-28×3)でサントスが勝利し、3連勝。体重超過のチアソンは2連敗に。
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▼バンタム級 5分3R〇ファリド・バシャラート(アフガニスタン)14勝0敗(UFC5勝0敗)※UFC5連勝中 136lbs/61.69kg[判定3-0] ※29-28×3×クリス・グティエレス(米国)22勝7敗2分(UFC10勝4敗1分)136lbs/61.69kg
1R、バシャラートの蹴りに右ストレートを突くグティエレス。スイッチするバシャラートは遠間から蹴り。詰めるグティエレスにワンツーのバシャラートをバックステップでかわすグティエレス。バシャラートは右カーフ。さらにダブルレッグテイクダウン。
ケージ背に座るグティエレスの手首を掴んで背中を着かせると、クローズドガードのグティエレスは長い右足をパス狙い。中腰から右パウンドで飛び込む。グティエレスは下から三角狙い。かわしたバシャラートはいったん中腰になり右ヒジ。足は割れず。バシャラートのラウンド。
2R、前に出るグティエレス。そこに左を当てるバシャラートは右カーフ。右のバックエルボーも見せるがかわすバシャラートは右カーフ。さらに左右前蹴り。右カーフを返したグティエレス、バシャラートは歩いてスイッチして関節蹴り。右前手で入るバシャラートに左を返したグティエレスだが、バシャラートは右カーフ。バシャラートはサウスポー構えから右ジャブ。二段蹴りも。かわすグティエレスだが、ワンツーの右を当てたバシャラート!
グティエレスは左インロー。バシャラートは高い前蹴りを顔面に。さらにグティエレスの左ジャブに右ストレートをかぶせる。さらに近づいて右で差して組みも自ら離れる。右カーフのバシャラートは残り10秒の拍子木に胴廻し回転蹴りも。
3R、左右フックで一気に左右で前に出たグティエレスが、後退したバシャラートをテイクダウン、がぶりも立ち上がるバシャラート。
バシャラートのワンツースリーの強震をかわしたグティエレス。バシャラートは右の後ろ廻し蹴りはまだ遠いが、右カーフを当てる。左フックをガード上に届かせるグティエレスに、バシャラートはダブルレッグテイクダウン!
グティエレスの立ち際にバックに乗るが、前方に落としたグティエレスはがぶり。ここも立ち上がったバシャラートに、グティエレスはバックフィストもかわすバシャラート。左インローから右の後ろ廻し蹴り。グティエレスも右バックフィストもガードのバシャラートは詰める。左右フックでバシャラートが尻餅もホーン。
判定は29-28×3の3-0でバシャラートが勝利。UFc5連勝とした。
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▼ウェルター級 5分3R〇ラミズ・ブラヒマイ(米国)13勝5敗(UFC5勝3敗)170.5lbs/77.34kg[2R 2分24秒 ギロチンチョーク]×オースティン・ヴァンダーフォード(米国)13勝3敗(UFC1勝1敗)※Bellator5勝2敗 170.5lbs/77.34kg
1R、ともにオーソドックス構え。ヴァンダーフォードは右ローから。左ジャブを見せる。ブラヒマイはその入りにワンツーを返す。右ローを当てるブラヒマイ。右回りのヴァンダーフォードは、強い左ハイをガード上に当てる。
ワンツースリーで飛び込み組んだブラヒマイは頭を押さえてノーアームギロチンもすぐに首を抜いてダブルレッグテイクダウンのヴァンダーフォード。ケージ背に座るブラヒマイを引き出そうとする。後ろ手で対角で縛るヴァンダーフォードだが、手を抜いたブラヒマイは座り続ける。
2R、ワンツーで圧力をかけるブラヒマイ。ヴァンダーフォードの入りに右を当てて右ハイ! 組むヴァンダーフォードにがぶりからノーアームギロチン。しかし、ダブルレッグでドライブしてテイクダウンはヴァンダーフォード。
顔面をカットしたヴァンダーフォードに、こつこつ叩くブラヒマイはケージ使って立ち上がりヒジ、ヴァンダーフォードの組みにキムラで後方に回すが、スクランブルで突っ込んで組むヴァンダーフォード。そこにブラヒマイは得意のノーアームでギロチンチョーク! ヴァンダーフォードがタップした。
ブラヒマイは12個目の一本勝ち。「アンダードッグだからしぶとく勝ちに行った。BJJが上手く行った。帽子上げるよ」とマイク。ジョー・ローガンは「君からもらった2つ目の帽子だ」と笑顔で受け取った。
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▼女子フライ級 5分3R〇ヴェロニカ・ハーディー(ベネズエラ)10勝5敗1分(UFC5勝5敗)125.5lbs/56.93kg[判定3-0] ※30-27×3×ブローガン・ウォーカー(ベネズエラ)7勝5敗(UFC0勝3敗)124.5lbs/56.47kg
1R、スイッチするハーディーはオーソからワンツーの右を届かせる。ウォーカーは首相撲。ハーディーは左右から組んでテイクダウン。ガードのウォーカーをスラム。ケージに頭を詰まらせてヒジ。ケージで立つウォーカー。ハーディ立ち際にハイ。組むハーディーは小外刈テイクダウン。ウォーカー。トップから蹴り、パウンドで飛び込むも、ハーディが下から腕十字。ウォーカーはまたいで凌ぐ。
2R、サウスポー構えのウォーカーのローに、オーソのハーディーは右ストレートを突く。さらに右で尻餅を着かせる。遠間から入っていけないウォーカーにハーディーは右ミドル、カーフも。ウォーカーは左オーバーハンドからボディロックテイクダウン! ハーフで潜るハーディーに鉄槌も残りわずかでホーン。
3R、ウォーカーの右の入りにハーディーは右を突く。ウォーカーはオーソから右ミドルもかわすハーディー。そこから組むウォーカーを突き放す。ワンツースリーで入るハーディー、右カーフをヒット。ウォーカーは左を振って組んでテイクダウン! 残り1分20秒。バックからニアマウント。ハーディーは右足を二重がらみで右手を両手でつかんで動きを止めて凌ぐ。
判定は3-0(30-27×3)のフルマークでハーディーが勝利。UFC5勝5敗の五分に。セコンドについた夫ダン・ハーディーの祝福を受けた。ウォーカーは3連敗に。