6月のONE復帰戦で勝利した朝陽が、BOM初のOFG王座獲りに臨む(C)ONE Championship
2025年10月5日(日)神奈川・横須賀アリーナ『Shimizu presents BOM OUROBOROS 2025』(U-NEXT配信)にて、BOM初のオープンフィンガーグローブムエタイ王座となるBOM OFGフェザー級(-57.15kg)王座決定戦に臨む朝陽・エイワスポーツジム(=品川朝陽/エイワスポーツジム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
朝陽は14勝4敗の19歳、サイペット・ソーウィサヌポン(タイ)と対戦する。
OFGならではの技術は身に付けないといけない

――前回6月の『ONE Friday Fights 114』では2度のダウンを奪って判定勝ちでした。今振り返ってどうでしたか。
「相手のペットプーパーはスーパーボン選手のジムの選手だったこともあり、結構相手も注目されているように感じていて、自分が攻められるシーンもすごく盛り上がり、自分が以前に出ていたONEのナンバーシリーズとは一味違うような雰囲気を感じられたので、すごく新鮮で楽しかったです」
――久しぶりのOFGでの試合の手応えはどうでしたか。
「結構もらってしまう場面もあったので、普段のムエタイよりは足を使っていきたいと思いました。やっぱり通常のグローブの試合だと、がっちりガードを固めておけば、足を止めながらそんなに攻撃をもらっても効かされたりすることはないですけど、OFGだと足を止めてガードを固めても、もらっちゃうときは結構ガツンともらってしまうので、そういうのだけは気を付けたいと思っています」
――OFGだとさらに上のレベルの技術は必要になると思いますか?
「やっぱりそうですね。前回の士門のONEでの試合では、相手のOFGのガードとガードの隙間を狙ってパンチを当てていて、さらに拳のコントロールなども上手かったので、自分もそういうところまでちゃんと意識しないといけないなと。通常のグローブだと、そういうところまでなかなか意識しないので、そういうOFGならではの技術は身に付けないといけないと思います」
――OFGがご自身をさらに成長させてくれるんですね。
「技術もそうですけど、危機管理の面では、いつもの試合よりはアンテナを張ってないと危ないので、意識するところは多くなりますね」
――次の試合に向けては、練習でどこを強化していますか。
「強化ポイントとしては、いつもと変わらず自分の得意な攻撃にさらに磨きをかけて、そこプラス、技の引き出しを多くする練習をしています」
――朝陽選手は今までに10本のタイトルを獲得していますが、今回はBOMのオープンフィンガーグローブ(以下OFG)の王座決定戦になりました。
「今までにBOMでOFGの試合は何度かありましたが、OFGのベルトが新設されるのを聞いてビックリしました。前回、6月の試合は久々のOFGでの試合になり、それまでに経験はありましたが、拳の当て方や、手の使い方、距離の取り方は通常のグローブとは異なり、グローブでの試合ほど慣れてはいないので、OFGのタイトルを作ってくれることで日本でのOFGの試合も増えてくると思うので、プロモーターである中川夏生会長には感謝しています」
――ベルトが懸かったことでモチベーションは高くなりますか。
「そうですね。タイトルマッチは2023年12月のラジャダムナンスタジアムでのWMCアジアフェザー級タイトルマッチ以来です。やることは変わらないですけど、勝った後にベルトを巻くと今後に向けてのモチベーションも上がります」
――ベルトを獲らないといけないといったプレッシャーはないですか?
「プレッシャーは特にないですね。でも、今回エイワスポーツジムの選手はみんなベルトが懸かった試合になり、そこの一発目でどう勝つかで、エイワ勢の流れも変わってくると思うので、自分がいい勝ち方をして、後ろのみんなにいいプレッシャーを与えたいと思います」
――対戦相手が変わったんですよね。
「もともと決まっていたディーマックス選手が2週間前ぐらいにラジャダムナンスタジアムでのペッティンディー興行で負けてしまい、今回の相手になりました。代替出場するサイペットはラジャダムナンスタジアムでやっている選手で試合映像を見せてもらったところ、最初のディーマックスがサウスポー構えだったんですけど、サイペットはオーソドックス構えで、自分としてはどちらの構えでもそんなにやりづらさはないですけど、やっぱりオーソドックスの方が多少は気を遣わずに戦えると思うのでやりやすいかなとは思っています」



