16歳にして無敗のままミネルヴァ認定ライトフライ級王者になった堀田(C)KNOCK OUT
2025年10月5日(日)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ『KNOCK OUT REBELS SERIES.6』にて、KNOCK OUT-BLACK女子スーパーフライ級3
分3R延長1RでRUI・JANJIRA(Team JANJIRA)と対戦する堀田優月(闘神塾)のインタビューが、主催者を通じて届いた。

【写真】K-1女子フライ級王者のSAHO(右から2人目)の後輩であり、同門の珠璃(左から2人目)もミネルヴァ王者(C)NJKF拳之会
16歳の堀田は4月20日のニュージャパンキックボクシング連盟拳之会主催興行『NJK F2025 west 2nd』にて、美斬帝との王座決定戦を制してミネルヴァ認定ライトフライ級暫定王者となった。4勝1分と負け無し。2024年12月のKNOCK OUT初参戦では、シュートボクシングの坂本梨香と引き分けになっている。
王者として常葉に乗り込む。その先も見据えた堀田の意気込みとは?
フィジカル強化に励んでました

【写真】ベテランの美斬帝(右)を破り、ミネルヴァ王座を獲得した(C)NJKF拳之会
──今年4月にNJKF岡山大会でミネルヴァ王座を獲って、今回のREBELS初参戦となりましたが、5カ月空いたのはデビューしてから初めてですよね?
「そうですね。特に何かあったというわけではないんですけど、いったんフィジカルを強化したいなと思って、試合間隔を空けてフィジカル強化に励んでました」
──その必要を感じたんですか?
「前回のタイトルマッチの時に、相手の美斬帝選手にフィジカル面でちょっと負けてた部分もあったので、このままだと通用しないなと思って。今回は試合に向けてフィジカルだけをずっと取り組んでました」
──フィジカルの中でも一番重視したのはどういう部分ですか?
「足ですね。前回、首相撲で相手に投げられそうになった場面とかがけっこうあって、体幹部分がまだしっかりできてないなと思ったので、足の強化を頑張りました。前回のタイトルマッチの時に比べたら、だいぶ強くなったと思うので、今度の試合ではそういう部分を見せられるようにしたいです」
──今回の試合、一番大きいのは八角形リングという部分かと思うんですが、イメージはしてますか?
「それが全然イメージできなくて(笑)。リングチェックでしっかり確認して、ぶっつけ本番で行こうかなって思ってます」
──相手はRUI・JANJIRA選手です。印象は?
「パンチをけっこうぶん回して打ってくるなというイメージと、あと思ったよりデカかったですね。私が今持ってるベルト(ミネルヴァ・ライトフライ級)のランキングにいると思うんですけど、たぶん相手は今階級を上げていて、以前に見た時より大きくなってるなって思いました」
「打ち合って、派手に勝ちたいですね」
──派手に。
「はい、派手に勝ちたいと思ってます。やっぱり倒さないとみんなの印象にも残らないと思うので。五分五分の試合で勝っても面白くないじゃないですか。だから倒して、しっかり圧倒的に勝ちたいなと思ってます」
──ただ、ここまでのキャリアではまだKO勝利がないですよね。
「そうなんですよね。プロで5戦してみて、やっぱり攻めるだけじゃ倒せないなっていうのはけっこう実感しました。9月のSAHOちゃん(同門のK-1王者)の防衛戦で、セコンドで試合を見てたんですけど、その時のSAHOちゃんのパンチが力んでないなって直感で思って。やっぱり力みじゃなくてタイミングが大事なんだなって思ったんですよね。そういうところを次の試合で意識して、倒したいなと思っています」
──闘神塾のエースであるSAHO選手にはやはり見習うとこが大きいと。
「はい。練習の時からそういうところは教えてもらってるので、それをいかに試合で出せるかですね」
──今回は闘神塾から、同じ大会に珠璃選手も出場します。一緒に勝とうという意識は強いですよね。
「練習もメチャクチャ気合入ってますね。1人だったらメンタルが下がっちゃう時もけっこうあるんですけど、2人だったらより気合入るので、今回はメンタルも落ちることなく頑張れました」
──KNOCK OUTには昨年12月に続いて2回目の参戦になります。KNOCK OUTではどうしていきたいですか?
「KNOCK OUTは今、すごく注目されてると思うんですけど、私はぱんちゃん璃奈選手と戦いたいという気持ちが一番強くて。でもあと1年で引退するという話なので、このまま試合できないのはイヤやなっていう気持ちが今は大きいですね」
──ぱんちゃん選手は8月の試合からラストイヤーと宣言したので、滑り込めるかどうかですよね。
「そうですね。やってくれるかどうかちょっと分からないですけど、今回しっかり勝って、そこをアピールしたいです」
──ぱんちゃん選手と対戦したいという話は、12月の参戦時にもされていました。改めて、戦いたい理由というと?
「私が中学生の時、まだプロデビュー前に初めてぱんちゃん選手の試合を見たんですけど、女性で無敗ってなかなかいないじゃないですか。そこを倒してこそ強い選手って認められるのかなって思って。それで意識し始めましたね。ずっとぱんちゃん選手を倒したくて、プロになって…みたいな感じなので」
──中学生から狙われる選手もなかなかいないですけどね(笑)。
「そうですね(笑)。でももう引退されるということなので、本当にここで勝って、つなげたいというのが一番です」
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
「今回はフィジカルをけっこう強化してきたので、そのフィジカルの強さと、あと落ち着いて倒すところを見てほしいです。前回は攻めて攻めてばかりだったので、今回は落ち着いて倒したいと思ってます。応援よろしくお願いします」




