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【GOAT】那須川龍心「今まで天心が作ってきたものとは違うものを作っていく」、龍聖「広げることが僕のやるべきこと」松倉信太郎「自分の生き様を見せる」

2025/09/30 23:09
 2025年10月30日(木)東京・後楽園ホールで初開催される新キックボクシングイベント『GOAT(GREATEST OF ALL TIME)』の記者会見が、9月29日(月)都内にて行われた。  記者会見では下記の3カードが発表され、それぞれ意気込みを語った。 <決定対戦カード> ▼RISEルール 53.5kg契約 3分3R延長1R那須川龍心(TEAM TEPPEN)チャラームダム・ナヨックエータサラ(タイ) ▼ISKA K-1ルール世界スーパーミドル級タイトルマッチ 3分3R延長1Rブリース・コンボウ(カメルーン/王者)松倉信太郎(team VASILEUS/挑戦者) ▼KNOCK OUT-BLACKルール 60kg契約 3分3R延長1R龍聖(BRAID)ロムイーサン・TIGER REON(タイ/REON Fighting Sports GYM) 那須川龍心「僕が0から1の状況を作り出す」 「今回GOATに出場させていただけることに本当に感謝しています。僕は今まで天心が0から1を生み出した状態から、RISEだったり、そういうのに出させていただいてやりやすかった部分もあるんですけれど、今回はこのGOATっていうイベントはまだ始まってもいないし、0からの状態なので、僕が0から1の状況を作り出せるようにしっかり盛り上げていくので皆さん応援お願いします」 ――キックボクシングフェスというコンセプトがあるこのGOATに出場するのはどんな気持ち? 「僕がキックボクシングを見始めた頃は、地上波ではやっていなくて。僕ぐらいの年代の子ってテレビ離れが凄いあると思うので、僕が出ることによって見られる層も増えると思うし、またキックボクシングも盛り上がっていくと思うし、僕が掲げている革命というのも起こせると思うので、そこは本当に自分の実力が試されてるなと凄く感じますね」 ――対戦相手の印象は? 「凄くテクニックがあるタイプで、上手なイメージですね。けれど、自分らしくやれば問題ないのかなって思いますし、自分はまだまだこんなもんじゃないので。だから全然KOします」 ――ムエタイのMVPという、これまでにない肩書きを持った選手を超えることにはどういった想いが? 「自分はあまりムエタイを知らないので、MVPってことがどんなもんなのか分からないですし、僕もRISEのMVPなのでMVP同士、どっちが上かなって(笑)。こんなところで負けてたら先がないので圧倒的に潰しに行きます」 ――地上波のテレビを通して自分のどんなところを見て欲しい、どんなキックボクシングを見せたいと思っているか? 「さっきも言ったように、僕らの世代とか僕より下の世代って今テレビ離れが凄いっていうか。僕自身も正直テレビをめっちゃ見るかって言われたらあまり見ないですし、そういう流れのある世の中なので。そこで僕は若者からの視聴率もあると思いますし、そこをどう引っ張ってこれるかっていうか。テレビ離れの人たちも僕が引っ張ってきて、またそういうキックボクシングの熱を増やせられたらなとも思っています」 ――このフェスからのオファーが来た時には、どんな気持ちになったか? 「率直に嬉しかったというのもありますし、本当にやるんだというのもありましたね。僕は元々他の番組ですけれど、一応キックボクシングの試合を地上波で放送してもらっていたので。キックボクシングだけで地上波で放送されるというのは、今のキックボクシングブームではない中で、また熱を起こせる、革命を起こすっていうのは来る時が来たなと。ここをつかみ取らないと、キックボクシング界もまたどんどん落ちていく一方なので、第1回大会なので僕がまたそういう熱を生み出せたらなと思っています」 ――普段同じリングで戦っていない選手たちと同じリングで試合をすることになる。団体も比べられることにライバル意識は? 「「僕は今RISEを背負っている自負もありますし、RISEのトップで走っている自負もあるので、自分がここでもしクソつまらない試合とかしょっぱい試合をしたら、RISEも必然的にナメられると思います。だからこそ他の団体とはレベルが違うぞという、そこは自分の中でもあるので、そこは見せていきたいですよね」 ――具体的にどういうことをこのイベントに期待したい? 「別々の団体から3選手が出ているということで、団体の垣根を越えたものが見られると思います。第1回大会なのでそこまで他団体の選手(と戦う)っていうわけではないんですけれど、そういう試合が見せられるんじゃないかなと思っていますね」 ――どうしたらキックボクシングがもう一度盛り上がると思っているか? 「地上波の露出とかも選手自体は少ないですし、自分くらいじゃないかなと思うので本当に試されているなと思います。だからこういう気軽に見れる、テレビをつけたらたまたまやっていたから見るとか、そういうので格闘技にハマっていくっていうのもあると思います。そういうところでいかに面白い試合をするかだし、今まで天心が作ってきたものとは全く違う形なので、自分がそこを作っていくっていうのを今回のGOATっていうフェスで試されるのかなと思っています」 ――ホームリングはもちろんRISE? 「はい、もちろんです」 ――自分のところのビッグマッチと被った時は、そっちが優先されるのか、それともGOATが示してきたカードを見た上で考えるのか? 「ずっと出てる団体はRISEなので、基本はRISEを優先して考えますけれど、カード次第といいますか。自分は強いヤツとやりたいのでそこ次第という感じですね」 [nextpage] 龍聖「ガンガン倒しにいくスタイルで倒し切りたい」 「この地上波の大会を作るにあたって、関係者の皆さん、いろいろなことを尽くしてくださった皆さん、本当にありがとうございます。子供の頃からずっと僕は格闘技をテレビで見てきて、K-1MAX、魔裟斗さんに憧れて、HIROYAさんを見てずっと育ってきたので、自分がこうやって地上波の大会に出られるということが凄い嬉しいし、今キックボクシングがブームじゃないというか、少し盛り上がりに欠けている中で、僕はここでキックボクシングを地上波で多くの人に見てもらう。広げることが僕のやるべきことだと思っているし、そういった選手になりたいなと思ってます。GOATを楽しみにしていてください」 ――キックボクシングフェスというコンセプトがあるこのGOATに出場するのはどんな気持ち? 「テレビでどんな人に見てほしいって特に年齢層とかのこだわりはないんですけれど、子供から大人まで多くの人に見てほしいですし、僕も24歳になってだんだん脂が乗ってきてる頃だと思いますし、何よりこのキックボクシングで、このイベントに凄く可能性を感じているし、自分に懸けたいなって気合いも入っていてアツい想いがあります。  今はK-1チャンピオン、KNOCK OUTチャンピオン、RISEチャンピオン、この3人が出て、でも日本にはまだまだシュートボクシングがあって、新日本キックがあってとか、いろいろ団体があっていい選手がいるし、そういうところの代表の選手たちがみんな出るようなイベントフェスでこれからも続いてほしいし、その中でも僕はKNOCK OUTのチャンピオンとしてGOATを引っ張る一人として、ずっとトップでこれから先続いていけたらなと僕は思っています」 ――対戦相手の印象は? 「僕が人生で唯一負けてる相手に2回勝っているタイ人の選手という印象で、試合とかも堅そうだなとかそういうのはありますけれど、相性的には全然悪くないと思うので。今回、昔の自分を彷彿とさせるような、圧倒的にガンガン倒しにいくスタイルで倒し切りたいと思います」 ――相手が久井大夢選手に2度勝っていることにはどういった想いが? 「間接的なリベンジっていうのもあるかもしれないですけれど、そこまで深くは自分の中では考えていなくて。自分をどれだけ出せるか。負けちゃいけないとか、勝たなきゃいけないとか考えて堅くなったり、今までの自分がノビノビ出来ていないなって感じてたので、前回負けて今回復帰戦なんですけれど、ガンガン龍聖らしく戦うことが今回やることかなと思っています」 ――地上波のテレビを通して自分のどんなところを見て欲しい、どんなキックボクシングを見せたいと思っているか? 「今まで僕を知らない人とか、格闘技をそんなに知らない人も、パッと見ることがあると思うんですけれど。僕はずっと無敗で負けてなくて、自分より年下のヤツに2回も負けて、本当に今格闘技もそうだし、自分の人生の中でもいろいろ挫折している時期だと思うんですけれど、今ここにいて僕の試合で仕事している人、普通の方々はいろいろな挫折とかいろいろな苦しいことがあると思うんですけれど、僕も苦しいことと戦っているし、僕の試合を見て明日からちょっとでも頑張ろうかなとか、そう思ってもらえるような、そんなものをこのGOATで見せていきたいと思っています」 ――このフェスからのオファーが来た時には、どんな気持ちになったか? 「やっと来たかじゃないけれど、僕はこの日本のキックボクシングというものにこだわりがあるし、愛があるので、可能性を感じているし、熱が入ってますね」 ――普段同じリングで戦っていない選手たちと同じリングで試合をすることになる。団体も比べられることにライバル意識は? 「個人的にそういう考えは古くさいなっていうか、ナンセンスだなと思っていて。どこが一番とかっていうのはないと思うし、どこが一番でもいいし。せっかくフェスがこういう風に出来て、この3人が日本を代表するチャンピオンとして出るので、今回僕は仲間だと思いますし、もちろんライバル意識を持つのはいいかもしれないですけれど、相手も違うし、僕は特に考えていないですね。僕は松倉さんとまたこうやって試合が出来るなんて思ってもいなかったので、これは何かすごく縁があるのだと思うし、そこが一番レベルで本当に嬉しいです」 ――具体的にどういうことをこのイベントに期待したい? 「昔のK-1MAXじゃないけれど、みんなが気軽に見れて、なおかつ正統派でっていうものに僕は可能性を感じていますね。あとは僕たちの頑張り次第なのかなと思います」 ――どうしたらキックボクシングがもう一度盛り上がると思っているか? 「僕が活躍することだと思います」 ――ホームリングはもちろんKNOCK OUT? 「(うなずく)」 ――自分のところのビッグマッチと被った時は、そっちが優先されるのか、それともGOATが示してきたカードを見た上で考えるのか? 「僕含めて皆さんで話していくことだとは思うんですけれど、KNOCK OUTにも素晴らしい選手がたくさんいますし、どうしてもKNOCK OUTが僕を必要としていてっていう形だったら、KNOCK OUTでということもあると思うけれど、別に僕がいなくても大丈夫な状況だったら僕はGOATに出る部分もあるかもしれないし、どっちがどうとかって決めてはいないし、その時にやるのかなと思います」 [nextpage] 松倉信太郎「最初から最後まで相手のことをぶち壊しに行く」 「今回参戦が決まって、地上波で格闘技をやること自体が凄く久しぶりなことだと思うし、僕自身小さい頃にテレビでK-1を見て格闘家を目指したっていうのがあって。やっぱり地上波の影響って凄く大きかったと思うし、時が経ってテレビがなくなっていうのもあるんですけれど、原点にそこがあって今の僕がある。  この大会もRISEさんから龍心選手が出て、KNOCK OUTさんから龍聖が出て、それぞれ団体の若手でトップで背負っているような選手たちが、団体ではなくフェスとして、各団体の強い選手が集まるのもなかなかない機会だと思うし、簡単にできることじゃないと思うんですけれど、いろいろな人が力を合わせて今日ここまでたどり着いたと思っているので、あとは僕たちが試合でしっかり最高の状態を作って大会を盛り上げていきたいなと思っています。  この3人の中でも一番面白い試合をするつもりですけれど、僕たち3人が新しい歴史の1ページを作りたいと思っているので、ぜひ注目していただけたら嬉しいです」 ――キックボクシングフェスというコンセプトがあるこのGOATに出場するのはどんな気持ちなのか 「格闘技界ってブームとか流れがあると思うんですけれど、割とちょっとやんちゃな感じとか、喧嘩したりとかが増えてきてるのかなとは思うんです。僕も今、格闘家ってことを最近意識していて。僕も33なんで、結構いい年になって家族もいて。でも僕は格闘技で飯を食ってて、いろいろな生き方があるんですけれど、みんながみんな同じように、同じところを目指したり、同じことをしたりとかではなくて、新しいことに挑戦していくことが僕は凄く好きで。  そういう中で、今回のこのキックボクシングフェスGOATっていうのは、僕の中では一番刺さる考え方だったので、すごく嬉しいなと思います。やっぱり第1回目っていうのが一番大事だと思うので、僕たちの活躍で今後他の若い選手とか、いろいろ刺激を求めてる選手の道も変わってくると思うので、しっかり責任を持って、リングでそれを果たしたい思っています」 ――対戦相手の印象は? 「相手の映像を見たら、率直な気持ちで言うと思ったよりも結構強くて、パワーも凄いある。もちろん勝ちますけれど、僕もしっかりもらうし、倒れることもあるので。2人とも軽い階級で僕だけ重い階級なので、後楽園ホールでこのパワーあるヤツと迫力ある戦い方をしたいなって思っています。team VASILEUSらしく、最初から最後まで相手のことをぶち壊しに行くので、楽しみにしてもらえたら嬉しいです」 ――ISKAのベルトを獲ることについてはどんな気持ちがある? 「ISKAは本当に欲しかったベルトだし、仲間内で言ったら武尊も持っていて。フランスで獲った時の感動は僕も凄いあったので。凄く欲しいベルトなのでめちゃくちゃ嬉しいし、気合い入ってます」 ――地上波のテレビを通して自分のどんなところを見て欲しいとか、どんなキックボクシングを見せたいと思ってますか? 「僕はちっちゃい頃、地上波で激しい格闘技を見て。今って競技的にレベルが上がってると思うんですけれど、昔の方がいい意味で雑さがあったかなって思っていて。相手も強いんですけれど、重量級の方が細かい動きより、結構大雑把でバンバン殴り合ってみたいな選手が多いので、そういう格闘技の本質的な、技術とか強くなることって大切だと思うんですけれど、一番大事なのは倒す気持ちとかそういうものだと思う。  せっかく今回地上波で試合が出来るっていうことなので、細かいところを見せてもしょうがないと思っているので、しっかり重量級らしい激しい試合をたくさんの人に見せたいし、なおかつ格闘家のイメージを変えていきたいなと思っているので、最後は自分の生き様を見せるつもりでリングに上がりたいと思っています」 ――このフェスからのオファーが来た時には、どんな気持ちになったか教えていただけますか? 「僕は率直に嬉しかったのが大きくて。K-1との契約を終えて、みんなONE Championshipに行ったりとか、結構決まってるわけではないですけれどそういう流れがあった中で、僕は僕自身でこういう生き方もあるんだよとか、こういう道もあるんだよというのを見せたいと思っていたので、今回のコンセプトとか大会のことを聞いた時に率直に出たいなというのがあったので、凄く嬉しかったですね」 ――普段同じリングで戦っていない選手たちと同じリングで試合をすることになる。団体も比べられることにライバル意識は? 「龍心選手と龍聖選手の意見が違うのも素晴らしいことだと思うし、僕は考え的に龍聖と近いんですけれど、やっぱり人と比べられるのも大事ですけれど、やり方が違うだけでみんな向いている方向やなりたいものは一緒だと思うので。世界を目指すという中で、もちろん国内で一番というのは大事だと思うんですけれど、今回のキックボクシングフェスGOATっていうのもそうですが、僕もそういうのではなくて格闘家の祭典だと思っているので、それぞれ僕たちを見てほしいと思っているし、個人としての強さとか大切さをもっと出していきたいなと思っています」 ――具体的にどういうことをこのイベントに期待したいでしょうか? 「何か新しいことをしないと波って起きないと思っていて。普通に過ごして、普通に試合をしてても、もちろん人によって人生を変えられてる選手は多いですけれど、人生変わってない選手って凄く多いと思う。どのスポーツも危険はありますけれど、格闘技って危険度の高いスポーツだと思うので、格闘技を変えるっていう意味では勝負していかないと変わらないと思うので。地上波っていうところは凄くそういう点でも大きいと思っていて、実際僕たちだってどうなるか分からないし、みんな先が見えない中、進みながら大会を作って行くところもあると思います。  僕はK-1の旗揚げ大会に出ているんですけれど、一番大事なのはそういう上に行こうという志を持った人たちが集まるっていうことが大事だなと思っているので、今回の大会も、選手はもちろんですけれど、スタッフとか皆さん一同で、熱い気持ちを持ってやっていけば必ず歴史は動いていくと思うので僕はそういうところに期待しているし、自分自身、足を引っ張らないようにしないといけないと強く思っています」 ――どうしたらキックボクシングがもう一度盛り上がると思っているか? 「競技を見てもらうことも大事だと思うんですけれど、今、時代的には個人をみんな見てって、その個人が何をしてるかっていうところを見ているのかなって個人的には思っているので。地上波でたまたまテレビをつけたりっていうのはすごく大きいと思うので。そこで選手に興味を持ってもらって、そこから広がっていくと思うので、僕はそこは凄く大事かなと思っています」 ――今後はGOATをホームリングにしていく? 「いや、全然決めてはいません。最近SNSとかでも、試合が決まらなかったら逃げたって言われたりとかいろいろあると思うんですけれど、僕も仕事でやってるので仕事として最善の選択をこの先もしていきたいと思っているし、今の僕の中でGOATよりいい選択肢がないぐらいGOATは素晴らしかったので今回こうして参戦させていただいてるんですけれど、これから先も視野を広く、いろいろなところに目を向けていきたいと思っています」
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