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インタビュー

【RIZIN】扇久保博正「強い自分が挑戦できる最後のチャレンジかなと思っています」「この準決勝がある意味決勝かなと」

2025/09/26 18:09
【RIZIN】扇久保博正「強い自分が挑戦できる最後のチャレンジかなと思っています」「この準決勝がある意味決勝かなと」

「最後の挑戦」として臨む扇久保

 2025年9月28日(日)愛知・IGアリーナ(愛知国際アリーナ)にて開催される『RIZIN.51』に出場する選手の個別インタビューが、26日(金)名古屋市内にて行われた。

 第12試合の「RIZIN WORLD GP 2025 フライ級(57.0kg)トーナメント」準決勝5分3Rでアリベク・ガジャマトフ(ダゲスタン)と対戦する、扇久保博正(THE BLACKBELT JAPAN)が試合前の意気込みを語った。

打撃で来るガジャマトフと全部で戦う僕


――現在の心境は?


「この2カ月、選挙とかいろいろあったので、やっと戦えるなって感じです」

――総選挙を終えてからの期間は、どんなことを考えて練習してきた?

「相手が選挙で決まったので、とにかく相手に勝つことを考えてやってきました」

――対戦するガジャマトフ選手の印象は?

「打撃が凄く強い選手で、殺傷能力がある印象ですね」

――前回、同門の征矢選手が戦った時の印象は聞いた?

「全部どんな感じだったか聞いています」

――どんな試合展開をイメージしている?

「いつも通りだと思います。打撃で来るガジャマトフと全部で戦う僕って感じになると思います」

――今回のGPはタイミング的にはどう考えている?

「最後のタイミングかなと思っています。年齢的にも」

――最後の挑戦?

「そうですね。もう38ですし、GPも次いつあるか分かりませんし、本当に今の自分が一番強いと思っているので、強い自分が挑戦できる最後のチャレンジかなと思っています」

――バンタム級GPを制している扇久保選手は、トーナメントの勝ち方を知っている?

「トーナメントは得意だと自分では思っているので。でも今回、若い頃のこうやっておけば大丈夫というルーティンが崩れたんですよね。疲労が抜けたなかったりいろいろあったので。でも過去のことは過去なので、38歳の自分への新たな挑戦だと思っています」

――1回戦でホセ・トーレス、準決勝でガジャマトフと強敵を選んだのは作戦?

「作戦ではないです。自分への挑戦というか、強い選手に勝ってこそだと思っているので僕は自分で自分に挑戦します」

――決勝戦はどちらとやりたい?

「長年一緒に、格闘技とかフライ級とかそこら辺を引っ張ってきた元谷選手ともう一回戦いたい気持ちはありますが、神龍ともう一回やって白黒つけるのが一番面白いかなと」

――それはファン目線で?

「ファン目線もそうだし、自分目線でもそうです」

――公開練習で直前欠席したが、体調は?

「風邪気味だったので、他の選手にうつしてしまったらまずいと思ったので大事をとったんですが、しっかり仕上がっているので大丈夫です」

――バンタム級GPは最後1日2試合で、今回は決勝1試合だけ。気持ち的に違う?

「あの時は準決勝が終わってすぐ決勝だったので、あの日は凄い集中力を使った一日だったんですが、今回は1試合だけに集中すればいいので。まずは28日にガジャマトフと戦う時だけ全精力を使おうと思っています」

――トーレス戦の前は1年空いて、今回は2カ月しか空いていない。トーレス戦と同じ仕上がりは作れている?

「トーレス戦より仕上がっているかなと思います。ある意味、暴飲暴食する機会がなかったので、いいコンディションのまま来れたかなと思います。選挙が終わった直後はストレスか何かで1週間寝込んでしまったんですが、逆にいい休養が取れてコンディションはよくなりました」

――扇久保選手が7月に勝って8月に平良達郎選手が勝って、またバトンが回ってきた。

「ここで勝って、順番的にはまた次は平良くんが行くと思うので勝ってつなげたいですね」

――堀江選手が長渕剛さんと対談していたが、扇久保選手は吉田拓郎さんと対談したい?

「そうですね。あれ見て『マジかよ』と思ったんですけれど。僕も長渕さん好きなので。拓郎さんは僕の存在を知ってくれているらしいんですけれど、男のファンはいらないといっているので(笑)。いつかお会い出来ればと思っています」

――7月、9月と連戦で次は12月。決勝のことはどれくらい考えている?

「正直、決勝のことは考えてないです。準決勝のことだけ考えていますね」

――この相手に勝つのがそれだけ大変だということか?

「この中では、この準決勝がある意味決勝かなと思っています」

――仮想ガジャマトフは誰を相手に?

「パンクラスに出ている松井斗輝とか、ONEに出ている黒澤亮平とか。ホセ・トーレス選手もオーソドックスで、それまでオーソドックスとの練習をたくさん積んできたので、それこそ平良選手とか若松選手とかと練習したので、そこはそのままの流れで来ています」

――山口怜臣選手が松井選手を攻略したように粘り強いグラップリングでガジャマトフを組み伏せることが出来るという手応えは得ている?

「手応えはあります。やってみないとわからないので、当日は自分を信じて戦うしかないです」

――ガジャマトフはこれまでジェットラグがあったり完全な状態で戦えなかったので、今回は全力で行きたいと言っているが、それを踏まえて対策をしてきた?

「時差とかそういうことですか。彼が全力で戦うって言ってますけれど、僕も全力で戦おうと思っているので、それを聞いても何とも思わないです」

――先ほど寝込んで逆にいいコンディションが出来たと言っていたが、メンタル面で上がった部分は感じたか?

「今現在の自分の肉体、精神、それは今しか経験できない。初めての経験じゃないですか。前回のバンタム級トーナメントの時は昔のこういう風にやっていたっていうのを参考にしてやってハマったとかあったんですけれど、今回はそれ通りにやったら疲労が抜けないとかあったので、新しいチャレンジというメンタルでやってきたので新鮮な気持ちでいます」

――フレッシュな気持ちは力になる?

「はい、力になっています」

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