2025年9月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.180』にて、Krushライト級3分3R延長1Rで、瑠久(RAUSU GYM)と対戦する篠原悠人(DURGA)のインタビューが主催者を通じて届いた。
同日に行われるライト級の2試合、この一戦と大谷翔司(KNOCK OUTクロスポイント渋谷)vs.児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)のそれぞれ勝者のうち「いい試合をした」どちらかを、大会後に主催者が選ぶ形でKrushライト級王者・大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)への挑戦者が決定される。
KOで勝つ方が絶対に選ばれやすい
──前回の試合は5月の大阪で、三宅祐弥選手に見事な1RKO勝利でした。あの試合を今、振り返ると?
「KO自体もだいぶ久々でしたし(2021年4月以来)…自分的に負けられない試合という意味合いが強かったので、そこでKOという形で勝てたというのは大きかったですね」
──連敗も脱出して、感覚を取り戻した部分もありましたか?
「やっぱり、連敗ってめっちゃキツいので(笑)、勝つことができてメンタル的にもよくなったかなと思います」
──今回は階級を下げてきた瑠久選手との対戦になりましたが、対戦するとは思ってなかったですよね?
「そうですね。もともとウェルターとかでやっていて、そこからスーパーライトに落としていたこともあんまり知らなくて。ウェルターというイメージがあったので、全然やるとは思ってなかったですね」
──では、最初に聞いた時は驚いた?
「階級的にもそうですし、やるとは全く思ってなかったので」
──改めて、瑠久選手はどういう印象でしょうか?
「K-1甲子園とかに出ていたイメージが強くて、そこからプロではあんまりイメージがないというか…。けっこう負けちゃってるなというイメージが強い印象でした」
──本来の体格よりも上の階級でやってた時期も長かったですからね。
「たぶんそれで、山崎秀晃選手とか格上の相手とやってたので、負けちゃうみたいなパターンが多かったかなというイメージがあって。ただ、前回の蓮實光戦はいい勝ち方をしてたと思います。動き自体いい感じでしたし、パンチと蹴りのバランスが、以前に見た時よりよくなってるなという印象でしたね」
──一番警戒すべきと思う点は?
「やっぱり階級を下げてきて、パワーはあるかなと思うので、一発もらわないように警戒したいなと思っています」
──逆に自分としてはどういう試合をしたいですか?
「相手が階級を下げてくるので、逆にこっちはこのスピードを生かせるかなと思います。スピードを生かして戦いたいですね」
──最後はどう勝ちたいですか?
「今回、ライト級2試合で勝った方が次のタイトルマッチに選ばれるというのがあるので、KOで勝つ方が絶対に選ばれやすいと思うし、タイトルマッチがその2カ月後なので、そのへんも含めたらKOで勝つのが一番いいので、狙っていきます」
──カード発表の時点では「この2試合の勝者が次の挑戦者として有力」という話でしたが、その後正式に、勝者2人から次期挑戦者を選ぶという形になりました。それを聞いてかなりモチベーションは上がったのでは?
「そうですね。最初は予想でしかない感じで、勝った同士が次期挑戦者決定戦をやるのかなというぐらいのイメージだったので、もう一回やらないといけないだろうなと思ってました。挑戦までの時間が短くなったので、こっちとしてはラッキーというか、モチベーションが上がりましたね」
──そのもう一試合、大谷翔司選手と児玉兼慎選手の試合は、どんな風に見てますか?
「正直、2人ともあんまり知らなくて。大谷選手は他団体だし、児玉選手って、SNSとかブレイキングダウンとか…いろいろあったじゃないですか。そういうイメージしかないというか、そういうとこでやってる選手なんだなというイメージしかなくて。そんな実力あるとか思ってないので、そんなに分からないです」
──カード発表会見は、タイに行かれていて欠席でしたよね。どれぐらい行かれてたんですか?
「ちょうど1カ月ですね。今まで何回か行ったことあったんですけど、1カ月間ガッツリ行くというのは初めてでした」
──すみません、あまり篠原選手にタイのイメージがないんですが……。
「そうですよね。長期間行くのはこれが初めてだったので。今回は自分的にも、『格闘技に対してどう向き合っていくか』みたいなことを考える時期だったんですよね。日本にいると、格闘技だけに集中することってなかなか難しいので、5月の試合が終わってちょっとしたら、それも含めて行こうかなと思って」
──タイではどんなテーマを持って練習したんですか?
「行く前から、1カ月ですぐ強くなるとは思ってなくて。自分の中で経験にもなるし、タイって朝練習して昼寝して夜練習してっていう感じで、量は明らかに日本でやるより多いなと思ってたので、そこで徹底的に量に慣れるというか、そういうこともテーマにして行きました。向こうのジムのトレーナーさんが、ムエタイのトレーナーだけじゃなくてボクシングトレーナーの方もいて、個々に分けて練習できたのはよかったですね」
──細かいところで技術的な発見などは?
「ありましたよ。最近、日本でもボクシングジムに通ってるんですけど、タイのボクシングトレーナーの人に教えてもらって、日本でやるのとはまた違ったテクニックとかディフェンス面の技術だったりというのを学べたかなと思います」
──ここで勝てば2カ月後にタイトルマッチが決まるので、今はいろんなことが明確ですよね。
「そうですね。モチベーション的には先が見えているので、そこに向けて、まず今回勝たないと話にならないので。しかも2人の中から選ばれるというのもあるので、そこも意識しながらやらないといけないなと思いますね」
──では最後に、改めてこの試合に向けての“決意”をいただけますか?
「今回の試合に勝ったらKrushのタイトルマッチに進めるんですけど、今チャンピオンの大岩龍矢選手には2年前にKOで負けているのでそのリベンジもしたいし、Krushのタイトルも獲りたいと思います。そのためにもまず今回インパクトのある勝ち方をしないといけないと思うんですけど、瑠久選手はライト級に来て初戦なので、そこですぐチャンス掴まれてもなというのが、ずっとここでやってきた僕にはあるので、そこは甘くないぞというのを見せる試合をしたいと思います」