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【シュートボクシング】海人が初の連敗から再起戦、RWSで活躍する元ラジャランカーと対戦。川上叶vs.牧野騎士、古村光vs.サタントンのS-cup最終選考試合

2025/09/19 20:09
【シュートボクシング】海人が初の連敗から再起戦、RWSで活躍する元ラジャランカーと対戦。川上叶vs.牧野騎士、古村光vs.サタントンのS-cup最終選考試合

初の連敗を喫した海人が11月のビッグマッチを前に後楽園ホール大会に登場する

 2025年10月11日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.5』にSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)の出場が発表された。


 SBの絶対的エースの海人は2014年2月にデビュー。2017年11月にSB日本スーパーライト級王座を獲得し、2018年11月にはS-cup2018 -65kg世界トーナメント優勝。その活躍はSB内だけに留まらず、2016年以降はRISE、RIZIN、KNOCK OUTで全勝。KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級王座、RISEミドル級王座を奪取した。2022年6月の『THE MATCH 2022』では野杁正明をも破っている。

 驚異の18連勝をマークしていたが、8月のGLORYで世界王者ティジャニ・ベスタティに敗れ王座奪取ならず。その後は連勝で再び勢いに乗ったが、2024年2月に元ONE世界王者ペットモラコットに惜敗。4月のダイレクトリマッチでリベンジを果たした。ベスタティへのリベンジ&GLORY世界王座奪取を目標に掲げ、GLORYのランカーを相手に4連勝をかざっていたが、2025年5月の『ONE Friday Fights』でモハメド・シアサラニに判定負け。6月にはGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールに判定負けとキャリア初の連敗を喫した。戦績は59勝(26KO)9敗1無効試合。

 今回が再起戦となる海人に用意されたのはペットマイ・スィアダム.ムーパーラー(タイ)。100戦近いキャリアを持ち、現在はRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場にする26歳の元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級のトップランカー。パンチとヒジでガンガン前に出る好戦的なファイトスタイルで多くのファイターをマットに沈めてきたという。

 海人はこれまでチャムアトーン・ファイタームエタイ、ピンペット・バンチャメーク、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミーといったタイのトップファイターに敗れており、連敗中の海人にとってペットマイは容赦ない相手と言えるだろう。

 11月24日に東京・国立代々木競技場第二体育館にて開催される『創設40周年記念大会』も控える中、海人は難敵相手に勝利し、世界最強への扉を再び切り開くことが出来るか。


 さらに『創設40周年記念大会』で行われる「S-cupフェザー級世界トーナメント」に向けて、川上叶(龍生塾)vs.牧野騎士(FASCINATE FIGHT TEAM)による最終選考試合が組まれた。

 川上は元SB日本フェザー級王者として、長らくトップ戦線で活躍し、今年2月には山田虎矢太から2度のダウンを奪って判定勝利。4月には山田彪太朗と一進一退の攻防の末に敗れるなど、S-cupの中心と目される山田ツインズと鎬を削ってきた。

 対する牧野は原口健飛率いるFASCINATE FIGHT TEAMに所属するDEEP☆KICK-57.5kg王者&RISEフェザー級の剛腕ファイター。SB初参戦となった6月大会ではS-cup出場を目指す植山征紀を延長Rでマットに沈め、フェザー級戦線に風穴を開けた。


 KNOCK OUTからは第3代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者・古村光(FURUMURA-GYM)がS-cup出場を見据えて初参戦。

 古村は2021年6月大会で笠原弘希と激闘を繰り広げた古村匡平の弟で、KNOCK OUTの軽量級戦線で活躍。9勝のうち7つのKO勝利を持つ強打者で、2度参戦しているONE Friday FightsではいずれもKO勝利でインパクトを残している。

 対戦相手はプロムエタイ協会スーパーフェザー級王者のサタントン・チョー.ハーパヤック(タイ)。過去にラジャダムナンスタジアムでもベルトを巻き、ONE Friday Fightsでも2戦2勝の実績を持ち、現地タイでも関係者から高い評価を得ているムエタイ戦士。古村と同じくS-cup出場を狙って今大会でSB初参戦を果たす。

 この試合は川上叶vs.牧野騎士と同じくS-cupに向けた最終選考試合として組まれており、2試合の結果・内容を判断してS-cupの出場者が決まる。S-cupに向けた熾烈なサバイバルマッチに注目だ。


 そして、63.5kg契約のオープンフィンガーグローブマッチとして、SB日本スーパーフェザー級1位・手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)と樋沼朝光(RIKI GYM)が対戦。

 高いKO率を誇る手塚は8月の前戦では初のOFGマッチに臨み、アルゼンチンからの刺客クリスチャン・グイドとの一戦を難なくクリアーし、現在10連勝と勢いに乗る。対する樋沼はSB日本ランキング入りはしていないが、OFGマッチ専門の独自路線でキャリアを重ね、現在3連勝中。KO決着必至の一戦で勝利するのはどちらか。


 怪我で長期戦線離脱していたSB日本スーパーライト級1位・村田聖明(シーザージム)が復帰2戦目で、M-1日本ライト級王者・庄司啓馬(TEAM TEPPEN)と対戦。

 村田は前回6月の恵真戦では強打を爆発させて判定勝利をモノにし、復活をアピールした。対する庄司は4月と6月の二大会に出場し、不慣れなSBルールでも投げ技でシュートポイントを奪うなどで連勝している。村田が外敵侵略阻止か、それとも庄司が元王者の首を狩ってSBで暴れるか。


 その他、55.0kg契約でSB日本スーパーバンタム級3位・野村勇人(GONG-GYM坂戸)と同級4位・内藤啓人(GSB大須MACS)の実力者がぶつかる。SB日本スーパーバンタム級は現王者・山田虎矢太が階級変更により王座を返上する流れで、この試合はどちらが1位・笠原直希との王座決定戦に近づくかが試される試合になる。勝利するのは、爆発力ある打撃を持つ野村か、それともテクニシャンの内藤か。

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