撮影/安村発
KNOCK OUT REBELS SERIES.5
2025年9月13日(土)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ
※KNOCK OUT公式YouTubeチャンネルにてLIVE配信
▼第12試合 THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED -57.0kg 1DAYトーナメント決勝戦 2分3R
〇有川直毅(K-PLACE)
判定2-1 ※28-29、29-28×2
×今村流星(KINGS)
※有川がトーナメント優勝。
トーナメントの決勝戦は、MMAファイターの有川vs.K-1グループファイターの今村という組み合わせとなった。
有川は2017年3月に『ZST』でプロデビュー。2019年4月よりPANCRASEに参戦し、2023年4月にコルトン・キエルバサにTKO勝ち。12月には伊藤盛一郎とフライ級暫定王座決定戦を争ったがTKO負けとなった。2024年12月に1年ぶりの復帰戦が決まっていたが怪我で欠場となっている。元PANCRASEフライ級2位。MMA戦績は8勝5敗1分。
今村はKrushで4戦して3勝(2KO)1敗の戦績を持つ。
1R、有川はステップを踏みながら右ロー、右ストレート、歩きながら前へ出ての右ストレート。今村は左フックと右ストレート。右ストレートで前に出た有川が右ストレートをヒットさせ、ダウンした今村へパウンド。さらにバックマウントから4の字ロックで顔へのパンチを連打する。

今村は右フック、有川は足を止めて顔を前に出して誘い、今村が右ローを蹴ると足を取ってテイクダウン。上になったラウンドを終了した。

2R、ジャブを打つ有川へ今村が強烈な右フックをヒットさせ、動きが鈍った有川へ今村がラッシュ。すかさずテイクダウンにいった有川だが今村は首を抱え込んでブレイクに。立ち上がっても有川はすぐにダブルレッグでテイクダウン。今村は必死に首を抱えてブレイクを狙う。立ち上がると左ボディを交えたラッシュの今村。有川はダブルレッグでテイクダウン。

3R、今村が前蹴り、ワンツーで前へ出る。さらに右カーフ。有川が左フックを出すと今村はヒジのモーションを見せる。パンチの勝負となったが、1分を切ると今村がダブルレッグでテイクダウン。今村が首を抱えてブレイクに。立ち上がるとすぐに同じ展開に。ブレイク後、またもダブルレッグでテイクダウンした有川は鉄槌の連打。今村は首を抱えるが、有川が外してパウンド。立ち上がった今村がラッシュをかけて試合終了。

判定は2-1と割れたが、有川が優勝。UNLIMITEDルールに順応してMMAファイターの実力を見せつけたが、今村の健闘も光った。

優勝賞金100万円を現金で手にした有川。恒例となっているラウンドガールのハンドガンから札束の雨がリングに降り注いだ。

山口元気KNOCK OUT代表は「本格的な選手の参加で新しいフェーズに入ったかと思います。1年続けてきてもう一段階、来年から有川選手が入って来た57kgが楽しみになってきました。もう1試合くらいしたいですか?」と有川に聞くと、有川は「今年中でも、今からでも出来ます」とやる気十分。山口代表は「年内あるかもしれないので楽しみにしてください」と、年内に有川のKNOCK OUT再登場があるかもしれないとした。

続いて有川がマイクを持ち「MMA出身の有川です。このルールを聞いた時に俺のためにあるのかと思って。(パンクラスで)タイトルマッチやって負けちゃったけれど、そこから怪我もあってMMAをやれてなかったけれど、このルールで、ここで再起を懸けて負けたら辞めようかなと思っていたんですけれど、今ここに優勝して立てているのは、いいリスタートをかけた有川をみんなに見せられたと思う。
俺のためのルールかなと思うので、この階級でベルトを作ってほしいです。優勝したのはただの通過点。100万円は嬉しいですけれど、ベルトを獲れずに格闘技から離れてしまったところがあるので、今の俺の刺激って、このルールと階級でベルトを作ってもらって、そのベルトを巻くのが最高の俺の刺激かなと思うので、これからKNOCK OUT継続参戦出来たら嬉しいと思います。みんな、ありがとう」と、UNLIMITEDルールでタイトルを狙いたいと宣言した。



