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2025年9月23日(火・祝)東京・ニューピアホールで開催の『PANCRASE 357』(U-NEXT配信)に、スパイク・カーライル(米国)が電撃参戦。ウェルター級で村山暁洋(暁道場)と対戦することが発表された。
▼ウェルター級 5分3R
村山暁洋(暁道場)3位/第9代KING OF PANCRASIST 25勝14敗9分
スパイク・カーライル(米国/Kings MMA Anaheim/Treigning Lab)15勝7敗
UFC、Bellatorで活躍し、2022年からはRIZINを主戦場にしてきたスパイク・カーライルが、PANCRASEに電撃参戦。
RIZINでは、武田光司、キム・ギョンピョをチョークで絞め、ホベルト・サトシ・ソウザ 、AJ・マッキーにも極めさせないグラップリング力を持つ。15勝のうち8つのサブミッション、6つのKO、実に14フィニッシュという決定力を誇る紛れもない強豪だ。
2025年3月の前戦『RIZIN.50』では、泉武志を相手にライト級の71kg契約戦で体重超過。レッドカードによる減点(判定50%減)のペナルティを受けた状態で判定負けとなっている。今回は、ウェルター級に階級を上げてPANCRASEに参戦する。
そのカーライルをウェルター級で迎え撃つのは、20年以上に渡り闘い続ける、日本MMA界の歴史を紡いできたベテラン・村山暁洋。今年3月横浜大会では、不屈の闘志で長岡弘樹との“45歳対決”を制し、その存在感を示した。
高専柔道の指導も受けた村山には、柔道由来の足技、モダングラップリングとは一味異なる極めも持つ。
キャリア集大成ともいえるビッグネームとの対戦に挑む村山が、どのような戦いぶりを見せるのか。48戦を重ねながら一度も極めを許していない鉄壁のディフェンスを誇る村山に、カーライルのチョークが炸裂するのか。
5日の会見で村山は、「この度は本当に強い相手と戦わせていただきありがたく嬉しいです。感謝の気持ちでいっぱいです。ただ、この気持ちを戦いにぶつけて、本当に一本で勝てるようにしますので、当日はぜひ会場で応援よろしくお願いいたします」と意気込み。
カーライル戦のオファーをもらい、「ワクワクするのと、ちょっと怖い気持ちもあったんですけれども、もうやるしかないと思って、すぐに返事させていただきました」と言い、カーライルを「見るからにワイルド感じですごく強い。そして全部できる」と高く評価した。
そのうえで、「自分の得意な柔道の動きとかも、より出せるのかなと。そういうところを見せていきたい。組みの強い選手を投げるからすごい会場も沸くと思うので、投げも出せるように十分考えてきました」と、海外選手にとって比較的免疫が薄い、柔道ベースの投げ技をカーライル相手に見せたいとした。
レスリングベースのカーライルは、15勝中8つの一本勝ちがあり、寝技では前後のチョーク、スクランブルの動きもAJ・マッキーを手古摺らせるグラップリング力を誇る。そのカーライルをいかに村山は抑え込むか。
「やばいレベルのグラップリングだと思うんですけども、自分の柔道を出せれば対抗できると思うので、際とか自分からちゃんと取っていけば、全然いけるかなと思います」と、際を譲らなければ勝負できると自信をみせる。
最後に、「今回の相手は、RIZINとかにも出てすごい有名な強い選手なので、そういう相手に、ちょっとPANCRASEの強さも見せられたらなと思います」と語った村山。
いまなお進化を続ける45歳は、“赤毛のベルセルク”カーライルを撃破し、元キング・オブ・パンクラシストここにありを見せることができるか。







