ストライカーの宇佐美vs.グラップラーの桜庭という図式
2025年9月5日(金)13時よりRIZINが都内にて会見。11月3日『RIZIN LANDMARK 12 in KOBE』GLION ARENA KOBE大会の対戦カードを発表した。
RIZINライト級(71.0kg)5分3Rで、宇佐美正パトリック(Battle-Box)と桜庭大世(サクラバファミリア)が対戦する。

宇佐美は、高校6冠のボクシング&極真空手ベース。2021年9月に修斗でプロデビュー。22年10月にRIZIN初参戦、佐々木信治にTKO勝ち。大晦日にはベイノアを1R 左フックで失神KOに下すと、23年4月キム・ギョンピョに1R 一本負け。9月にはキックルールで安保瑠輝に判定負け。24年6月にMMAで徳留一樹に1R TKO勝ちで連敗脱出するも、9月には矢地祐介に判定負け。さらに12月のDEEPで元修斗ライト級王者の西川大和にも判定負けでMMA2連敗。
大晦日にキックルールでBreakingDownの細川一颯を2R KOに下すと、2025年5月のRIZIN韓国大会でキム・シウォンに判定勝ちして連敗から脱出した。

“レジェンド”桜庭和志の長男である大世は柔道ベースからMMA転向。大晦日のMMAデビュー戦はプロ41戦の矢地祐介の蹴りに左ストレートを合わせてダウンを奪いパウンド連打、僅か26秒でTKO勝ち。2025年5月の2戦目で中村大介とのUの遺伝子対決では、2Rに腕十字を極められてプロの洗礼を浴びせられた。
会見で桜庭は「前回の試合で負けちゃって。負けを知ってというか、百戦錬磨の中村大介さん然り、僕の周りにいる大先輩たちからしたら、まだ始まってないよみたいな感じのを言われたので、今回の試合から桜庭大世のスター街道の始まりだと思って、精一杯頑張ろうと思います。よろしくお願いします」と、ここからが始まりだとコメント。
これに宇佐美は「今、桜庭選手が始まりとか言ってたんですけれど、この前寝技で一本取られていたので、今回はしっかり打撃でケージに沈めたいと思っています。よろしくお願いします」と、今度は打撃の洗礼を浴びせると言わんばかり。

互いの印象と警戒する点を聞かれると、桜庭は「やっぱりパンチが凄い得意なんだろうなって印象です」、宇佐美は「手足長い、寝技が強いんじゃないかなって、そんな感じじゃないですかね。特別に何が強いという印象はないですね」と、それぞれあっさりした答え。
打撃で圧倒するつもりかと聞かれた宇佐美は「そうですね。もう一方的に行こうかなと思っています。(5月の)韓国戦は行けなかったので行こうと思って。しっかり倒そうと思っています」と、打撃で攻めまくると予告。
対する桜庭はストライカーとは初めての対戦となるが「前回寝技で魅せたいって言ってたんですけれど、大輔ちゃん…すいません(笑)、大輔さんにちゃんと寝技で負けちゃったので、ガンガン寝技でそれこそ行けたらいいかなと思います」と、こちらは寝技でガンガン行くと宣言した。
前回の中村戦から「ひとつは自分の得意なことを、ずっとやってきたことを出せなかったというか。自分、大学まで柔道をやっていたんですけれど、最初の組みの展開になって倒されてずっとマウント取られてみたいな展開だったんですけれど、もっと組んだ時に大輔さんは柔道をやっていなかったと思うので、自分の得意なことを出せなかったというのが反省点かなと思っています。それにつなげられる練習もしています」と修正していると言い、「(それが)出せたらいいです」とする。
一方、桜庭戦のオファーを受けた時の心境を聞かれた宇佐美は「美味しいなと思いました。僕は矢地戦で負けてしまって(桜庭は)矢地選手に勝っているので、(今回)勝ったらそれも関係なかったことになるし。ここで打撃で塩漬けみたいにして倒したらそれはそれでいいと思うので、次につなげたいと思って受けました」と、桜庭は美味しい相手だという。
勝って当然の相手か、と問われると「当たり前やと思っています。だって、韓国戦終わってからも休まず自分のしんどいことしかやってないので。(桜庭は)自分の得意なことばっかりやっていると言ってましたけれど、俺は自分の苦手なことしかずっとやってないので。そういった部分でも気持ちの強さも全然違うと思うし。試合になったら、今まで僕みたいなストライカーとやったことがないので相当怖いと思うので凄い楽しみです」と、練習の違いがそのまま試合に出ると語った。



