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第14代修斗世界ライト級王者で、米国PFL、RIZINにも参戦した西川大和(西川道場・22歳)が、MMAを一時休止、「ムエタイを中心に、他の格闘技も含め色々と選手生活をして行く」ことを8月25日、SNSで発表した。
西川は、「しばらくMMA業界を卒業しようと想っております(※中略)格闘技業界から離れもしくは引退と言う訳で全く無いです。これからも選手として引き続き何も変わらず活動し続けて行きます」と、引退ではなく主戦場をMMAから立ち技やほか格闘技にシフトしていくことを記している。以下、全文。
「しばらくMMA業界を卒業しようと想っております。理由は長くなりますので、ここで話すのは控えさせて頂きます。この前の試合が原因で、と言う事は全く持ってありません…
ただ、今現在はMMA業界を卒業してムエタイを中心に、他の格闘技も含め色々と選手生活をして行こうと深く想っております。この話は家族と話し合っても決めた事です。そしてムエタイや他の格闘技含め、そちらで早かれ遅かれ良い結果へと繋がり人脈も広がり良い選手生活へと結びついて行けば正直申し上げてMMA業界へ戻ってくるかは分かりません。
私は格闘技でこれからも強さを求め続け自分自身が心の底から満足しストレスの無い選手生活は勿論ですが私生活を過ごして行こうと想っております。
こんな私の考えを、皆様にご理解して頂くのは大変難しい事は承知の上で文章を書かせて頂きました。それと,西川大和は全然全く引退した訳でも何でもございませんので、勘違いなさらない様お願い申し上げます。
皆様何卒宜しくお願い申し上げます。
何度も申し上げますが、MMA業界から卒業すると言うだけで…格闘技業界から離れもしくは引退と言う訳で全く無いです。これからも選手として引き続き何も変わらず活動し続けて行きます」
西川は、修斗第14代ライト級世界王者。佐山聡門下生として大宮でエンセン井上や中井祐樹らの薫陶を受けた父により、産後すぐ「世界王者にする」とその運命を定められた。自身も強くなりたいとその父のもと5才からMMAを始め、TVや新聞で紹介されるほど特殊な鍛錬を1日も休まず続ける。15年5月、地元のPFCで、小学生でプロデビュー。韓国のTOP FC 、GRACHANやFighting Nexusで戦績を積み、立技でも19年に元SB王者坂本優起に判定勝利。
20年5月より修斗参戦。パウンドから三角絞めまで多彩なフィニッシュを持ち、椿飛鳥や大尊伸光らを相手に5連勝すると、21年9月、ライト級王者川名TENCHO雄生にTKO勝利を収め修斗史上最年少の18歳王者に。また決め手となったガードポジションからのヒジ打ちが話題となる。22年3月、ウェルター級に上げて臨んだ山田崇太郎戦で一本勝ちし通算14連勝を挙げると、国際戦やRIZIN参戦をアピールした。
2023年4月よりPFLライト級レギュラーシーズンに参戦、2連敗でプレーオフ進出を逃す。24年、タイで研鑽を積み、6月には現地のムエタイ戦に勝利。12月、初参戦のDEEPで宇佐美正パトリックに2-1判定勝ち。
25年6月に、地元RIZIN北海道大会に参戦。ライト級で堀江圭功を相手に蹴り足をつかまれてのテイクダウンで下に。ハーフガード、マウントでのパウンドにレフェリーが間に入ってTKO負けとなっていた。




