42歳の城戸(左)が5本目のベルトを狙う
2025年11月2日(日)神奈川・横浜武道館『スーパービッグバン2025』において、4階級のタイトルマッチが行われることが決まった。
Bigbangスーパーウェルター級王座決定戦3分3R延長1Rでは、城戸康裕(谷山ジム)と大輝(ハリケーンジム)が激突。Bigbangウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rは王者の野村太一(K.Bスポーツジム)が挑戦者・乾秀人(BANG BANG GYM)を相手に防衛戦を行う。
Bigbangライト級タイトルマッチは王者の目黒翔大(優弥道場)が佐野天馬(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST)を迎え撃つ。Bigbangバンタム級タイトルマッチでは王者の板橋武留(KIWAMI GYM)が、HIROYUKI(RIKIX)の挑戦を受けることが決まり、それぞれの階級のタイトルマッチで熱い組み合わせが実現することとなった。
4大タイトルマッチの対戦カードと見所は、以下の通り。
▼BigbangSウェルター級王座決定戦 3分3R延長1R
城戸康裕(谷山ジム/SPACE ONEライト級王者)
大輝(ハリケーンジム/元Bigbangウェルター級王者)
42歳の城戸はK-1 MAXや新生K-1で輝かしい実績を残してきたベテランで、直近では今年5月に香港のキックボクシングイベント『SPACE ONE』で一度KO負けを喫していたワン・カイフェンを判定で下し、リベンジ成功とともにSPACE ONE 75kg王座を獲得している。ビッグバンには約2年ぶりの参戦となる。
一方の地下格闘技出身の大輝は、23年4月に野村太一を破りBigbangウェルター級王座を獲得も階級を上げるために返上。24年3月に高木覚清とBigbangミドル級初代王座決定戦で争うも判定負け。今回はスーパーウェルター級王座を狙う。
ベテランの城戸はハイキックやバックブローといった大技を的確にヒットする精度の高い技を持っているため、大輝のパンチを封じることができるかがこの試合のポイント。逆に大輝は、パンチをラッシュして打ち合いに持ち込み勝利したいところだろう。怪我のため藤村大輔が返上したスーパーウェルター級王座を奪うのは、どちらになるのか。

▼Bigbangウェルター級タイトルマッチ 3分3R延長1R ビッグバンルール
野村太一(K.Bスポーツジム/王者)
乾 秀人(BANG BANG GYM/KROSS×OVER KICK第4代ウェルター級王者/挑戦者)
野村は24年9月にFUMIYAとBigbangウェルター級王座を争い、右フックでわずか12秒KO勝利を収めて同級王者となった。今年3月のビッグバンでは平山迅をKOで下して初防衛に成功している。
KROSS×OVER KICK第4代ウェルター級王者の乾は、今年3月のBigbangウェルター級挑戦者決定トーナメント準決勝で水上陽生、6月の決勝で哲志をそれぞれ破り、王者挑戦権を獲得した剛腕パンチャーだ。
2人ともパンチを得意としているため、激しい打ち合いに発展する可能性が高い。野村の右フックか乾の左ストレートか、手に汗握る攻防が見られそうだ。
▼Bigbangライト級タイトルマッチ 3分3R延長1R ビッグバンルール
目黒翔大(優弥道場/王者)
佐野天馬(K-1GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangフェザー級王者/挑戦者)
目黒はK-1アマチュアで実績を積み、プロデビュー。山本優弥の優弥道場に所属しKrushのリングを中心に戦い、2024年3月のBigbangライト級王座決定戦では石田勝希を破り王座獲得に成功した。12月には林京平にTKO勝ちで初防衛にも成功している。
佐野は17年9月に第2代Bigbangフェザー級王座を獲得し、21年5月にはK-1で島野浩太朗から2度のダウンを奪い勝利。15年には元K-1スーパー・バンタム級王者・武居由樹から判定勝ちを収めたことがある。今年3月に松本和樹、7月に永澤サムエル聖光から勝利している。
“ゼロ距離戦法”を得意とする目黒が圧力をかけて接近戦を仕掛け、これを佐野がどう攻略するかが勝敗を分ける鍵になりそうだ。勢いでは目黒だが、佐野がポイントを奪い勝ち切ることも想定できるため、僅差の勝負になる可能性もある。
▼Bigbangバンタム級タイトルマッチ 3分3R延長1R ビッグバンルール
板橋武留(KIWAMI GYM/王者)
HIROYUKI(RIKIX/新日本キック第12代バンタム級・第6代フライ級王者/挑戦者)
板橋は空手ベースのファイトスタイルで上下に打ち分ける蹴り技を得意とし、23年1月に萩原秀斗を判定で下してBigbangバンタム級王座を獲得した。25年4月にKrushで鵜澤悠也をKOし、8月に柿﨑瑠と激闘を繰り広げている。
HIROYUKIは新日本キック2階級王者で、今年6月にビッグバン初参戦。三日月蹴りで愛瑠斗を2RにKOで下した。7月にはジャパンキックでタイのアカラデット・クェイバンコーレームをヒザ蹴りで倒し、連続KO勝利を飾っている。
ともに蹴り技を得意にしているが、板橋はパンチと蹴りのコンビネーションで攻めるうまさがあり、HIROYUKIはそれにプラスして爆発力がある。キレのある技を持つHIROYUKIが優位に試合を進めそうだが、板橋がカウンターの一撃をヒットする場面もありそうだ。
なお、今大会は7大タイトルマッチが予定されており、スーパーライト級、スーパーフェザー級、フェザー級については決定次第発表される。



