新王者ツォラキドゥへの挑戦者候補に名前があがった木村萌那
2025年8月23日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.179』の大会終了後、宮田充K-1プロデューサーが総括を行った。
メインイベントでは、初来日のソフィア・ツォラキドゥ(ギリシャ/PANTHERS SPORTS ACADEMY)がKrush女子フライ級タイトルマッチ3分3R延長1Rで王者・池内紀子(POWER OF DREAM)を延長戦で破り、第7代Krush女子フライ級王座に就いた。

宮田Pは「素晴らしいチャンピオンが誕生しました」とツォラキドゥを称え、「初来日であれだけ出来るんだったら、どんどん強くなるんじゃないですか。Krushの女子フライ級ではメロニー・ヘウヘス選手に続いて2人目の外国人チャンピオンかな。だからどんどん(日本に)出てきて欲しいですね。K-1のリングでも見せてあげたいし、試合させてあげたい」と、まだプロ3戦目でメインイベントにふさわしい激しい試合をして王者となった、ツォラキドゥをK-1にも出場させたいとする。
敗れた前王者の池内には「池内選手は10戦目で壁を知ったっていうところですけれど、また頑張ってほしいなと思います。素晴らしいタイトルマッチだったと思いますね。死闘だな。いい試合でした」と、もう片方の主役にも賛辞を送った。

【写真】K-1女王のSAHO。ツォラキドゥのファイトスタイルとは間違いなく噛み合うだろう(C)K-1
ツォラキドゥの今後については「ソフィアもSAHO選手とやるのがいいのか、例えば木村萌那がアタックしたらどうなるのかなっていうのもある。どっちに行っても面白いかなと思いますね。ソフィア選手はどんどん日本で輝かしてあげたいなと思います。いいチャンピオンが誕生したと思いますね。外国人が獲ったことで止まるんじゃなくて、また新しい流れを作れればいいなと思っています」と、K-1 WORLD GP女子フライ級王者SAHO(闘神塾)への挑戦もあるが、その前に木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)との防衛戦も考えられるとした。

木村は2001年4月12日、岐阜県出身の24歳。4歳から14歳まで空手を学び、第3回~第9回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会7連覇を飾る。小学4年生からはオリンピック出場を目指してボクシングも始め、2022年女子ボクシング世界選手権大会出場、第20回全日本ボクシング選手権大会女子バンタム級準優勝、第17回・第18回全日本女子ボクシング選手権大会女子ジュニア・フェザー級優勝など輝かしい戦績を収め、2024年11月にKrushデビュー戦を初回KO勝ちで飾ったサウスポー。

デビュー戦はボクシング仕込みのパンチの技術を見せつけた、2戦目のYuka☆戦では空手仕込みの蹴り技を多用。1Rから3Rまで、まるでジャブのようなサイドキック(モナ蹴りと命名)を顔面とボディへ次々と蹴っていき、相手を全く近づけさせないワンサイドゲームでフルマークの判定勝ち。6月の小澤聡子戦ではTKO勝利を飾り、戦績は3勝(2KO)無敗。
木村は小澤戦後のマイクアピールで「もなワールドの強さは分かってもらえたでしょうか。ストレート、蹴りもちょっとだけ進化が見せられたと思います。そろそろベルトに絡みたいのでご検討をお願いします」とアピール。
試合後の総括では宮田Pが「チャンピオンが受けて、木村がやりたいってなれば僕は8月のチャレンジャーは木村でも面白いと思いますよ」と、池内vs.木村でもいいとしていた。
木村がツォラキドゥに挑むのか、それともツォラキドゥがSAHOに挑むのか。女子フライ級が大きく動き出す。





