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RIZIN榊原信行CEOが、16日のUFCでティム・エリオット(米国)に2R ギロチンチョークで敗れた朝倉海(JTT)について19日、「朝倉海ってこんなんじゃない。2連敗なんか、兄ちゃん(朝倉未来)がそうじゃん。もう全然こっから。いくらでも取り戻せます」とゲキ。
RIZINでのブレーク待ちからスクランブル技術が遅れたのでは、との意見に、「メインのチマエフvs.デュ・プレシで)ブレイク2回も入れてる。試合の流れにレフェリーが介入してきたんで、UFCがウチに寄せてきたな、という風に逆に思います」と語った。
2連敗なんか、いくらでも取り戻せる。兄ちゃん(朝倉未来)がそう。全然こっから
──今回の総選挙前に、RIZINからUFCに送り出した朝倉海選手がティム・エリオットにギロチンチョークで一本負けしました。榊原CEOはどう見たでしょうか。また、あの週末の結果が、今回の同じフライ級のGPに影響したと考えますか。
「残念な結果ではありました。『RIZINのチャンピオンであった朝倉海はこんなもんじゃねえよ』っていう風に、本当にダナ・ホワイト以下アメリカ人に伝えたいですけど、海は本当に僕自身、あの試合を見て、いろんな終わったことに対してとやかく言うのは簡単だと思うけど、もっとなんか楽しんでやればいいのになって。いろんなものを背負っちゃった感じ。
RIZINで堀口(恭司)とやった時とか、それ以外でも海は常に“試合したくてしょうがない、楽しむぞ”みたいな感じで、それがなくて、なんかいつもの海じゃない感じだから、テクニカルな部分がどうのこうのっていうことでもなくて、やっぱりそれがアウェイというか。RIZINで戦い続けて、海が超えていかなくちゃいけないんで。僕は当然その競技者ではないんで、本当にテクニカルな部分は分からないけど、その前にもっと“朝倉海ってこんなんじゃないよね”って、ガンガン、例えばアーチュレッタ戦とかを見てもらったらいいと思うんですけど、もっと自分からガンガンいける選手だったのになあっていう。それがやっぱりあのオクタゴンの中で出し切れない。そういう特別な空気感があったのかなっていう感じ。
RIZINを代表してとか、僕も今回はなるべく海にプレッシャーかけたくなかったんで、(シカゴに)行くのもやめて。『みんな(RIZIN代表として)負けたくないっていうのは、(RIZINが)負けたみたいに思われちゃいますよね』みたいなことは思わずに、もっと自由にやればいい。いくらでも取り戻せます、2連敗なんか、兄ちゃん(朝倉未来)がそうじゃん。もう全然こっからって感じですけどね。あとは今回の総選挙に対して何か影響を及ぼすってことは無かったという風に思っています」
──今後、RIZINのチャンピンがまたUFCに挑戦する可能性はあると思いますが、そういう時のために、例えばRIZINのブレイクのルールとかを北米基準に寄せていくみたいなことは考えられますか。
「全く考えないですね。UFCが寄せてきてる。だって(メインのチマエフvs.デュ・プレシ)ブレイク2回も入れてるんだよ。あんなブレーク見たことない。“えっ、こんなとこでブレークしてるなら、もっと早めにブレークするよ”って。やっぱり州のアスレチックコミッションによってもレフェリングとかポリシーが若干変わると思いますが(今回はイリノイ州)。だから見る側に寄っているんだなっていう。UFCもそういう見てる側は“もういい加減立たせろよ、同じシチュエーションじゃん”っていう。僕らからすると、あそこでやっぱり『ゴートゥー・フィニッシュ』に行くなり、あそこで固めてるんじゃなくて動いてほしいっていうのは、常に選手に伝えて、そういう意識を持ってほしいと言ってます。今回、試合の流れに介入してきたんで、UFCがウチに寄せてきたな、という風に逆に思います」




