打撃では間違いなく俺の方が上だと思ってる
──エライジャ選手は、レスリングで州大会に2回出たということですが、サブミッションもすごく攻撃的ですよね。アナコンダチョーク、ときにポジションを失うリスクのある腕十字にも積極的にトライします。あのスタイルはどこから来てるんですか?
「5歳で始めたレスリングの土台がしっかりしてるから、グラップリングに生きているし、それにいろんな技術を足していった感じかな。今はBJJの紫帯でストライプも4本ある。MMAって、試合でのフィニッシュを常に狙う競技だし、KOでもサブミッションでも試合を決められるように、そういうスキルは常に身につけておかないといけないし、試合でもそうしている」
──ギルバートさんは今もコーチをしていて、今回のセコンドにもついてくれるのですか。
「もちろん。親父はいつだって俺のセコンドについてくれる。ずっとそうだった。自分のことを最も知っている人間がセコンドにいることがどれほど心強いか。今もほら、隣にいるんだ」
──おおっ、UFC PIにも帯同されているのですね。その隣のUFC APEXで行われた前回のヴィンス・モラレス戦では、RIZINでも活躍したモラレスのダースやペルヴィアン・ネクタイ、リアネイキドチョークを凌ぐなど、サブミッションのディフェンスからのスクランブルも見事でした。今回の対戦相手の風間敏臣選手のサブミッション技術についてはどう見ていますか?
「彼のガードからのサブミッションは上手いと思うよ。でも、トップポジションからの攻めはあまり見たことないし、正直言って、彼が上になる展開は考えてない。こっちはしっかり準備してきたし、誰と戦うのかも理解してる」
──いま仰った風間選手が下から三角絞めなどを仕掛けるのが得意でも、あなたがトップポジションを取ることによって、MMAにおいては絶対的に有利だと考えますか。
「もちろん。風間とグラウンドに行くのは全然怖くないよ。俺はMMAファイターだから、全てのスキルを見せたい。ボクシングもキックボクシングも、グラップリングも、柔術も、レスリングも、全部ね」
──そのなかでも自分の方が優れている局面は?
「打撃では間違いなく俺の方が上だと思ってる。でも、相手も危険な存在であることには変わりないからね。何が起こるかわからないのがMMAだ。変なパンチが当たることもある。だから、しっかりディフェンスして、自分たちの戦いをするよ」
──エライジャ選手にとって、オクタゴンで戦う意味をどのように感じていますか。
「すごく大きな意味があるよ。家族の名前を背負ってるし、自分自身に“世界のトップと戦える”って証明することでもある。昔はこんな日が来るなんて想像もしてなかったけど、今こうしてUFCのケージに立てている。本当に光栄だよ」
──日本からもエライジャ選手と風間選手の試合に注目しているファンも多いと思います。メッセージを。
「いつも応援をありがとう。日本には行ったことないけど、ずっと行ってみたいと思ってるんだ。アジアには近しくて、実は俺は韓国とのハーフで、(肩のタトゥーを見せて)韓国語のタトゥーも入ってるんだ。お祖母ちゃんもお母さんもソウル出身だから、日本と韓国、どっちも行きたい場所だね。
そして、今回の試合はとんでもない激戦になると思う。どっちに勝敗が転んでも、判定にはならない。 U-NEXTで俺の試合を観てくれ。8月9日(日本時間10日朝5時~)、準備しててくれよ。爆発するぞ。絶対にフィニッシュするから、期待していてくれ!」





