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2025年7月27日(日)さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』に出場する選手の個別インタビューが25日、都内にて行われた。
▼第14試合 RIZINライト級(71.0kg)5分3R
パトリッキー・ピットブル・フレイレ(ブラジル)25勝14敗
野村駿太(BRAVE)9勝2敗
パトリッキーは、23年7月の『超RIZIN.2』BELLATORライト級GP1回戦で、欠場したAJ・マッキーの代わりに緊急参戦したRIZIN王者サトシにTKO勝利を収め2回戦進出。同大会でクレベルと喧嘩騒ぎを起こした。11月の2回戦ではアレクサンドル・シャブリーに完封負け。24年4月からPFLライト級参戦も2連敗で敗退し、現在MMA3連敗中。今回、野村に経験の差を見せつけ、日本で復活を遂げるか。
野村は、24年9月に江藤公洋に挑戦し、判定勝ちでDEEP王座戴冠。2025年3月に、地元・四国開催のRIZIN香川大会に参戦。いきなりライト級コンテンダーのルイス・グスタボと対戦。3R テクニカル判定で勝利、戦前の予想を覆すアップセットを起こした。伝統派空手出身のスピードと、BRAVE仕込みのレスリング力でパトリッキーを撃破し、一気に王者サトシの射程圏内へと飛び込むか。
25日の会見で、「勝負のカギは距離感」と語った野村に対し、UFCでの勝利からそのまま日本で合流した実弟パトリシオと会見に出席したパトリッキーは、野村の警戒すべき点を「空手の打撃。でもそれしかない」と語った。
今回勝って、RIZIルールでサトシとまた戦いたい
──2023年7月の『超RIZIN.2』×『Bellatorライト級ワールドGP』以来の日本での試合となります。
「とてもいい状態です。嬉しいですし、日本が大好きで妻もよく言うけど、ここはいい雰囲気で自分をよくしてくれる。エネルギーもすごくよいので素晴らしいところだと思っています」
──早めに日本に入って、どこで練習していましたか。
「JTTで練習していましたし、自分が滞在しているアパートメントの近くのアカデミーで練習していました。名前はなんだっけ?(とパトリシオに聞く)」
──今回対戦する野村駿太選手の印象は?
「とても速い、スピードのある選手。パンチが強くて、アタック、攻撃が強い。素晴らしい空手家で、瞬発力、爆発力のある選手だと思います」
──どんな試合になると考えていますか。
「ノックアウト」
──ノックアウトということですが、そこに至るまでに打撃以外、組みの展開なども?
「MMAの試合なので全て起こりうること、状況に応じてどうするか決めたいと思っています」
──相手を空手家と評しましたが、MMAとしての力はどう評価していますか。
「彼はよく学んでいる途中だと思います。まだ本人が夢見ているようなところにいくまでは、時間がかかると思っています」
──RIZINと複数契約ということですが、今後の計画を教えてください。
「RIZINで戦っていきたいと思っています。大好きな団体ですし日本も好きです。ここで試合ができて嬉しいことですし、いい試合をして、日本人のファンをたくさん作って、自分の歴史を日本で作っていきたい。日本が大好きで、日本人のファンも自分を好きでいてくれているのでお互い、完璧な組み合わせだと思います」
──先日のUFCでダン・イゲ選手を下した、弟のパトリシオ選手はいつ合流したのでしょうか。
「月曜日。試合が終わってそのまま寝ずにここまで来ました」
──パトリシオ選手が近くにいることは、モチベーションになっていますか?
「弟がいることは常にいいエネルギーを与えてくれるし、最終調整に不可欠です。いつも心のなかにある、聴き慣れている声がいること、彼がセコンドに、チームで一緒にいることというのが大事なんだ」
──これまでクレベル選手とバックステージでいろいろありました。今回彼も出場しますが、大丈夫ですか。
「今回は何もないです。もし彼が喧嘩をまたしたいなら、倍返しにします。でも彼は来ないと思います」
──RIZIN継続参戦で、今回の勝者がライト級トップコンテンダーになるという話もあります。前回のBellatorライト級GPでは、パトリッキー選手がAJ・マッキーが欠場で対戦相手不在となり、ホベルト・サトシ・ソウザ選手が緊急参戦しました。今後、RIZIZN王者としてのサトシ選手に挑戦したい気持ちがありますか。
「もちろんその気持ちはあります。一度サトシ選手とは戦っているけど、今回この試合に勝つとまた彼と戦うチャンスがあると思うのでRIZINのルールのなかでまた彼と戦いたいです。
──野村選手のもっとも警戒するべき点は?
「打撃ですね、空手の。それしかないとも思っています」
──野村選手の攻めのグラップリングが強くなってきたという評価はしていないですか。
「最後の彼の試合で、彼は柔術を少し見せたと思います。相手を倒してフィニッシュに持っていくようにして、ちょっとはグラップリングも上達しているとは思います」
──野村は勝負のカギを「距離感」と言いました。ご自身は?
「距離感はもちろん大事ですね。でも相手選手は自分が近くにいるか遠くにいるかもわからないと思います(笑)」
──近い距離で打ち合いたいという意味ですか?
「自分は試合を決めに行くのみ、ノックアウトするのみです」
──Instagram等で、今回の準備でサッカーキックや踏みつけを練習していました。積極的に出していこうと?
「そういう技を使って試合を終わらせたいと思っています。日本のファンは昔からそういうものが好きだと思うので、昔に戻ったような気分にさせたいと思います」






