柔術
レポート

【プロ柔術EDGE】チアゴ・ウエノが山本博斗にフットロックで一本勝ち! 野村優眞が諸澤陽斗に僅差のレフェリー判定勝利。ヘナータ・ハルミがソル・バンにハーフネルソンチョークで一本勝ち

2025/07/23 10:07

▼第1試合 女子茶帯フェザー級(-58.50kg) 6分
〇へナータ・ハルミ(Infight Japan)
[3分26秒 ハーフネルソンチョーク]
×ソル・バン(MOON BJJ)

 日系ブラジリアンのヘナータ・ハルミと、韓国のソル・バンによる注目の女子国際戦。両者はともに、6月19日-22日に開催されたIBJJFアジア柔術選手権に出場しており、悔しい結果に終わった鬱憤を晴らすかのように、この一戦に強い想いをぶつけた。

 試合は、ヘナータがファーストコンタクトで襟をつかんでガードプル。序盤は襟を引いてプレッシャーをかけ、ソル・バンはこれに耐える形で試合が進行する。立ち上がろうとするソル・バンに対して、ヘナータはデラヒーバフックやクローズドガードを巧みに駆使し、上下のポジションを入れ替える展開に持ち込む。ケージ際に迫ったため試合は一時中断となり、この一連の動きでヘナータにアドバンテージが一つ加算された。

 中央からの再開後は、両者がダブルガードの体勢に。先に起き上がったヘナータがさらにアドバンテージを得る。対するソル・バンは、キックスパイダーガードを用いてスイープを仕掛けるが、ヘナータはバランスを保ちながら腕を解除し、すかさずパスガードを狙う。ここでもアドバンテージを加え、着実にポイントを積み重ねていく。

 さらに、トップポジションからガブりの体勢に入ったヘナータは、一気にバックへと移行し4ポイントを獲得。ソル・バンも懸命にマットを蹴って登りながらディフェンスを試みたが、ヘナータはしっかりとコントロールを維持し、横を向かせてダブルカラーチョークへ。そこからハーフネルソンチョークへと連携を見せ、3分26秒、一本勝ちを決めた。失意のアジア選手権から一転、ヘナータが見事な一本勝ちで再起を果たす結果となった。

 インタビュアーは、ワールドマスター柔術選手権2023優勝、ヨーロッパ柔術選手権2025優勝という輝かしい実績のある”EDGEスペシャルサポーター”お笑い芸人ガリットチュウの福島善成。

 福島から勝因を問われたヘナータ・ハルミは、「自分の流れを作るのが目標だったので、計画通り全部進めて良かったです。お父さん、ありがとう」とセコンドのヘナート・シウバNFIGHT JAPAN代表にハートマーク。続けて、「今日、初めて柔術を見る方もいるかと思いますが、見て頂いた機会として、また柔術を始めてもらえたら嬉しいので、お気軽に近くの道場に足を運んでみてください」と笑顔で語った。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア