▼第2試合 男子黒帯ライトフェザー級(-64.00kg) 6分
〇野村優眞(PATO STUDIO)
[レフェリー判定] ポイント0-0、アドバンテージ1-1、ペナルティ2-2
×諸澤陽斗(オーバーリミット札幌)
ライバル決着戦。かつて青帯時代に対戦し、野村が勝利。さらに半年前のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権では、諸澤がアドバンテージ差でリベンジを果たしていた。今回は、1勝1敗で迎えた因縁の決着戦。輝かしい戦績を重ねてきた野村と、茶帯全日本王者として頭角を現す諸澤。注目の一戦となった。
試合序盤、両者はダブルガードの体勢で牽制し合い、20秒ほどで両者にペナルティが与えられる。再開後も再びダブルガード。諸澤は袖を引いてデラヒーバフックを作り、主導権を握る。野村は全身を伸ばしてキックで距離を作り、引きつけに耐える。
しかし、展開の膠着を見たレフェリーは再び両者にペナルティ、アドバンテージもそれぞれに与える。中央からスタンドでの再開となり、諸澤は襟を持ちながらシッティングガードへ。野村はトップを選択し、上下が分かれる形となった。
諸澤は袖グリップを活かしたスパイダー、デラヒーバ、レッグラッソーと多彩なガードワークを展開し、スイープを狙う。野村は両袖をつかまれたままでも強引にパスガードを試みるが、諸澤は肩に足をかけ三角絞めの気配を見せるなど、鋭いカウンターで対応。決定的な突破は許さない。
しかし残り2分、野村が片袖の解除に成功すると、ここから怒涛の連続パスガードを仕掛ける。諸澤は片袖を残し、足と肩でバランスを取りながら巧みに防御。パスを許さぬまま時間が進んでいった。
ポイントは0-0、アドバンテージ1-1、ペナルティ2-2と完全に拮抗した展開の末、勝敗はレフェリー判定へ。手を挙げられたのは、最後まで攻め続けた野村。わずかな差をものにし、ライバル対決を制した。
勝利した野村は、「ギリギリの試合になるかとなんとなく予想していたので、とりあえず勝てて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。









