▼第1試合 85kg契約 2分2R(延長1R)アルティメットシューティングルール
〇タイボン(米軍截空道)
[1R 0分55秒 KO]
×ホカフウ・剣・モヤキ(ワイルドシーサー)
“総合格闘技の父”佐山聡が令和に送り出す新競技「アルティメットシューティング」の記念すべきオープニングマッチは、GFCウェルター級王者のタイボンと、日本人の母とタヒチ人の父を持つモヤキによる一戦。
両者ともにボクシングを得意とする打撃型ファイターで、開始前から激しいパンチ戦が予想された。場内、お互い、そしてレフェリーに礼をして試合が始まる。この所作は、現代のMMAやキックボクシングのイベントではほとんど見られないものであり、新鮮な印象を与える。
1R、試合開始と同時に、短い試合時間を意識したモヤキが猛然と前に出てパンチで攻め立てる。対するタイボンはガードを固め、冷静に有効打を許さず、強烈なフックで応戦。モヤキもスウェーでかわし、反撃の構えを見せるが、タイボンはそのタイミングに合わせてヒザ蹴りを繰り出す。
距離が詰まると、タイボンは素早く胴タックルからバックポジションへ回り込むが、ここでレフェリーがブレイクを宣言。中央からの再開後、タイボンがローキックからの鋭いワンツーをヒットさせると、モヤキの動きが鈍り始める。
そこからタイボンが一気にギアを上げ、顔面とボディを的確に打ち分ける。バックステップでパンチをかわすモヤキに対して、ハイキック、パンチ、さらにスーパーマンパンチが連続で襲いかかる。

モヤキがガードを上げた瞬間、タイボンの左右のフックとヒザ蹴り、そして最後の右フックがクリーンヒットし、モヤキはダウン。
試合時間わずか55秒、タイボンが鮮烈なKO勝利を収め、アルティメットシューティングの幕開けにふさわしいインパクトを残した。









