【修斗 vs. 米軍 対抗戦】第1試合
▼第2試合 フェザー級(65.8kg)2分2R(延長1R)アルティメットシューティングルール
〇TOMA(直心会TK68)
[判定0-0] ※19-19×3
[延長判定] ※10-9×3
×レオナルド・ウォーレン(米軍截空道)
修斗を代表するストライカー、元環太平洋フェザー級王者のTOMAが登場。これまで数々のKO劇を生み出してきたその実力に対し、ボクシングと武道をバックボーンに持ち、KO勝利を重ねてきた米軍代表のウォーレンが挑む。17歳差の両者だが、経験のTOMAと勢いのウォーレンによる一戦は、開始前からKO決着が期待された。
1R、サウスポー同士の対決は、序盤から互いに積極的にパンチを繰り出す展開。両者が右フックをヒットさせる中、TOMAの一撃でウォーレンがぐらつきヒザを着くが、すぐに立て直す。
TOMAはロー、フック、ハイキックで畳みかけるが、ウォーレンも前進しながら左フックのカウンターをヒットさせ、今度はTOMAがヒザを落とす。後半はウォーレンがプレッシャーをかけて前進、TOMAは下がりながらもコンパクトなフックとローで応戦し、ラウンド終了のゴングが鳴る。
2R、序盤は静かな立ち上がりとなったが、ウォーレンがストレートで前に出ると、TOMAがジャンピングニーで迎撃を狙う。以降はTOMAがローキックで確実にダメージを与えつつ、首相撲からのヒザ蹴りを顔面とボディにヒット。ウォーレンも怯まず前進し、激しい打ち合いに。
中盤、TOMAの右目の腫れを確認するため、試合が一時中断。ドクターチェックの後に続行が決定され、再び打撃戦へ。終盤は互いにスウェーでパンチをかわし合いながら、最後は打ち合いで締めくくった。
本戦判定は19-19×3でドロー。延長戦へ。インターバル中、TOMAが観客を煽り、会場のボルテージは最高潮に。
延長R、開始早々、TOMAがハイキックを放ち攻勢に出る。ウォーレンもフックで前に出るが、TOMAは冷静にローキックを重ねていく。そのダメージが効き、ウォーレンは右足をかばうようにオーソドックスへ構えを変更。明らかに動きが鈍くなった。
TOMAは攻撃の手を緩めず、ローキックとハイキックを織り交ぜて攻め立て、ついにはケージに追い込み左右のパンチを連打。ウォーレンはボディロックで凌ごうとするも、TOMAはヒザ蹴りで追撃。ここで試合終了のゴング。
判定は三者とも10-9でTOMAを支持し、激闘を制したのは修斗代表・TOMAに。ベテランの意地と冷静な試合運びで、米軍勢に一矢報いた。
試合後、TOMAは「ウォーレン選手めっちゃ強かった。ヤバいです。ほんまに。パンチ(力)があんなにあるなんて……あると思ってたんですけど、何発か良いの(パンチ)もらっちゃって、多分これ目折れてるかわからないんですけど。こんなことがあっても負けへんでおこうって思っていました。最後のラウンド気持ちだけで戦いました。ただ僕も弱いところがいっぱいあるんですけど、周りに支えてもらったりだとか、ウォーレン選手が気持ち良く殴り合ってくれたんで、今日の戦いができたと思います。怪我を治して少し休んで、38歳のおっさんになったんですけどまだもうちょっと頑張りたいと思います」と語った。










