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【Ultimate Shooting】修斗vs.米軍は修斗が勝利! キャプテン☆アフリカがバロンをKO! TOMAがウォーレンに延長判定勝ち、タイボンが剣・ホカフウ・モヤキにKO勝利=佐山聡氏 考案 実戦市街地型格闘技

2025/07/22 21:07
【Ultimate Shooting】修斗vs.米軍は修斗が勝利! キャプテン☆アフリカがバロンをKO! TOMAがウォーレンに延長判定勝ち、タイボンが剣・ホカフウ・モヤキにKO勝利=佐山聡氏 考案 実戦市街地型格闘技

text by 新明佑介 Yusuke Shimmyo/photos by XBP

 2025年7月20日(日)沖縄コンベンションセンター展示棟にて、XBP株式会社主催の『Ultimate Shooting』(アルティメットシューティング)が開催された。

“総合格闘技の父”・初代タイガーマスク佐山聡が考案した打撃特化型の新競技「アルティメットシューティング」は、「全局面打撃特化」をコンセプトとした最新の実戦市街地型格闘技。立ち技、崩れ、密着など、あらゆる体勢・距離での“3D打撃”を想定して設計されており、オープンフィンガーグローブを着用。今回の試合は八角形のオクタゴンケージで行われた。

【アルティメットシューティングルール】
・打撃・投げ・タックル・パウンド(立っている or 上からの攻撃)は許可。
・グラウンドでのポジションコントロールや関節技・絞め技は禁止。
・攻撃が停止した状態のグラウンドでは、レフェリーが即座にスタンドへ戻す。
・ダウン後、攻撃が続いていない場合は最短3秒でブレイク。

 沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市)で行われた同大会には、開催地・宜野湾市の佐喜真淳市長が来場。開会にあたり、選手や関係者に向けて激励の言葉を寄せた。

 大会開始前には、佐山聡氏の息子であり、アルティメットシューティングのプロデューサーを務める佐山聖斗氏が登壇し、競技のコンセプトについて説明がされた。あわせて、次回大会以降に導入予定のバンテージと一体型という新型グローブもお披露目され、その特徴や機能性についての解説が行われた。

 また、ルールディレクターである平原伸泰(右端)より競技の今後の展開やルールについての細かな解説が行われ、礼儀・礼節を重んじることについて、日米対決について等の解説がされた。

 なお、当初、第2試合に予定されていた鶴屋健人(THE BLACKBELT JAPAN)vs.室田拳聖は、室田が肩の脱臼により棄権、試合中止となっている(text by 新明佑介 Yusuke Shimmyo/photos by XBP)。

【修斗 vs.米軍 対抗戦】大将戦

▼第3試合 ライト級(70.3kg)2分2R(延長1R)アルティメットシューティングルール
〇キャプテン☆アフリカ(総合格闘技道場コブラ会)
[1R 2分0秒 KO] ※レフェリーストップ
×アーニー・プレシアド・バロン(米軍截空道)

 対抗戦の大将戦に登場したのは、現・修斗世界ライト級王者であり、柔道エリートでもあるキャプテン☆アフリカ。対するは、米海軍所属でレスリングをバックボーンに持つアーニー。ともに組み技系の選手ということもあり、寝技からのパウンド決着が予想された。

 キャプテン☆アフリカは、この競技を考案した佐山聡への強い憧れから出場を決意。現役修斗王者がアルティメットシューティングという新たなルールでどのような戦いを見せるのか注目が集まった。

 1R、試合は、アーニーの鋭い飛び込みストレートがキャプテンにヒットして幕を開ける。しかしキャプテンは即座に反応し、パンチ連打でアーニーをケージに追い込むと、腕を一本引きつけて巻き投げでテイクダウンを奪取。

 そのまま抑え込んでパウンドを狙うが、アーニーが粘りを見せて立ち上がり、再び素早くバックを取る。これに対し、キャプテンは今度は大外刈りで再びテイクダウン。マウントを取るもアーニーがショルダーブリッジで脱出し、レフェリーが一時ブレイクをかける。

 中央からの再開後、アーニーのワンツーが再びクリーンヒット。キャプテンは腰を落として低空からのシングルレッグテイクダウンを成功させ、アーニーはクローズドガードで応戦。キャプテンが一度立ち上がったところで再度ブレイクに。

 再開後、今度はキャプテンのワンツーがヒットし、そのまま大外刈りでテイクダウン。マウントを奪取し、パウンドを連打。アーニーもよく耐え、クリーンヒットを避けるが、キャプテンの攻撃は止まらず。アーニーがうつ伏せになったタイミングで、キャプテンが腕を背中側に送り込み、ハンマーロックの形に。ここでレフェリーが関節技と判断し、ブレイク。

 スタンドで再開されると、キャプテンの左ストレートが的確にヒット。距離を詰め、再び巻き投げでテイクダウン。残り20秒、マウントからのパンチを連打し、アーニーがうつ伏せになったところでレフェリーが試合をストップ。

 ゴングとほぼ同時のタイミングでレフェリーストップとなり、キャプテン☆アフリカがTKO勝利。大将戦にふさわしい激闘を制し、修斗陣営に勝利をもたらした。

 試合後、キャプテン☆アフリカは、「自分は組み技の選手なんですけど尊敬する佐山さんに呼んでいただけたんで、これは絶対出ないとあかんなと思って出場を決めました。練習通りやれば勝てると思っていたんですけど、改めて勝利できて嬉しいです。大阪から駆けつけてくれた皆さん、応援ありがとうございました」と語った。

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