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【NEXUS】河村泰博がバンタム級王座防衛「RIZINにリベンジを」、アオキングが中里に延長判定勝ち、ファビオハラダがTKO勝ち、鶴屋健人、小森真誉が敗れる

2023/02/26 16:02
VIVA LA PIPO presents Fighting NEXUS vol.30 2023年2月26日(日)GENスポーツパレス 【メインカード】※16時30分~公式YouTubeメンバーシップ限定配信 ▼ダブルメインイベント 第8試合 Fighting NEXUSバンタム級(61.2kg)選手権試合 5分3R〇河村泰博(和術慧舟會AKZA)王者[1R 4分00秒 ダースチョーク]×森永ユキト(ストライプル新百合ヶ丘)挑戦者※河村が防衛に成功  Fighting NEXUSバンタム級王者の河村はMMA13勝8敗1分。PANCRASE 、ZST等を経て、FightingNEXUSで開花。2021年7月に渡部修斗が返上したバンタム級の王座決定戦で福島啓太を得意の寝技地獄に引き込み、2R 三角絞めで一本勝ち。タイトルを獲得した。その後、2021年11月の「VTJ 2021」で佐藤将光に挑むも、序盤の引き込みを潰されて、バックマウントからのパウンドで1R TKO負け。  2022年8月の再起戦で、『RIZIN TRIGGER 3rd』で渡部修斗にスプリット判定勝ちでMMA6勝無敗だった須藤拓真を2R ダースチョークで極めて王座防衛に成功している。2022年11月の前戦『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』では、アラン“ヒロ”ヤマニハ(ボンサイ柔術)と対戦。ヤマニハを打撃でグラつかせるも寝技でコントロールされ判定負けを喫した。今回はホームでの復帰戦となる。  対する森永はMMA6勝2敗。谷育磨、井上晧平を腕十字で連続一本に下すと、2022年8月に唐沢達郎に判定負け。2022年11月大会で咲間“不良先輩”ヒロトに判定勝ちで再起を遂げている。  1R、ジャブ刺す河村に、森永は右を振って組んでボディロックテイクダウン。パウンド落とす森永に、下の河村は腕十字狙いから足を手繰り、足関節狙いからスイープすると、森永の起き上がり際に得意のダースチョークをセット。タップを奪った。  試合後、「最近BreakingDownとか目立つんですが、僕らも結構、キツい練習をやってきて、今日も午前中から活躍している選手もいます。選手一人ひとり勝ち負けありますけど、戦っているファイターにリスペクトしてほしいなって思います。自分は、RIZINにもう一回リベンジしたいです。NEXUSチャンピオンとして。大阪大会でも東京2大会でもぜひよろしくお願いします」とRIZIN再出撃をアピールした。 [nextpage] ▼ダブルメインイベント 第7試合 61.2kg 5分2R(延長1R)〇アオキング一輝(T-BLOOD)[延長判定3-0] ※30-27, 29-28×2×中里侠斗(POD)※本戦判定は1-0ドロー(20-18アオキング、19-19×2)  1R、中里の右ミドル、左右にアオキングはダブはルレッグからシングルレッグも切る中里。しかしアオキングは残り30秒でダブルレッグテイクダウン。中里に背中着かせ、細かいヒジを落とす。  2R、中里の左右に左を返すアオキングは打ち気の中里にダブルレッグへ。アッパーで剥がそうとする中里になおもダブルレッグテイクダウンはアオキング! ハーフガードの中里にこつこつ鉄槌・ヒジ。 本戦判定は1-0(20-18アオキング、19-19×2)でドローで延長戦へ。  延長R、ジャブを刺すアオキングに、中里は左フックをヒット。アオキングは1、2R同様にダブルレッグテイクダウン。中里はこれを切ることが出来ず、アオキングは背中を着かせる。中里が半身になって起こすと、バックをうかがうアオキング。バックマウントを奪い、中里の身体を伸ばしてパウンドする。正対する中里だが、アオキングはマウントキープでパウンド。  延長判定は3-0(30-27, 29-28×2)でアオキングが勝利。「NEXUS期待の若手を潰してすみません。今日は名前を覚えて帰ってください」と語った。 [nextpage] ▼第6試合 ライト級(70.3kg)5分2R(延長1R)〇マーシーグローブTV(パラエストラ池袋) [延長判定3-0] ※29-28×3 ※本戦19-19×3ドロー×泰斗(高本道場/真月流)  1R、右カーフを2発効かせる泰斗。組むマーシーは左で差して押し込み。ヒザを突くがローブローとなり中断。再開。  泰斗は右ミドルを当て左ハイでマーシーの腰を落とさせるが、マーシーはダブルレッグテイクダウン。ハーフからパウンドを連打。泰斗は抱きつくが剥がすマーシーがパウンド。  2R、右ローからミドル、左右連打で詰める泰斗だが、マーシーはダブルレッグでクラッチして持ち上げ、反対側の自陣コーナーまで運んでスラム。ハーフからマウント、パウンドを落としてゴング。  判定は19-19×3で延長へ。右のスーパーマンパンチを突く泰斗。さらに右も詰めるマーシーはダブルレッグテイクダウン。残り3分。ハーフからヒジを落とすマーシーは鉄槌も。残り30秒でマウントを奪いゴング。延長判定3-0でマーシーが勝利した。 [nextpage] ▼第5試合 ストロー級(52.2kg)5分2R(延長1R)〇宮澤雄大(K-PLACE)[判定3-0] ※20-18×3×小林了平(SONIC SQUAD)  1R、宮澤の右に一瞬動きが止まる小林は左を返すと、宮澤の腰が落ちる。詰める小林に宮澤はダブルレッグテイクダウン! 亀から立ち上がる小林をボディロックテイクダウンでコントロール。  2R、右の打ち合いからダブルレッグテイクダウンは宮澤。パスから肩固め狙い。パウンドに腹ばいになろうとする小林に宮澤はバック狙い。ここで立った小林は左右を強振も宮澤はダブルレッグテイクダウン。サイドから鉄槌。小林が立ち上がったところでゴング。  宮澤は、「小林選手気持ち強くてメッチャいい選手でした。小林選手の応援もよろしくお願いします。判定で横から来てなんだと思われるかもしれませんが、タイトルマッチ挑戦したいんでこれからNEXUSを盛り上げるんで宜しくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R)×大谷啓元(パンクラスイズム横浜)[2R 1分30秒 TKO] ※タオル投入〇中桐涼輔(トイカツ道場)  1R、体重超過の大谷。中桐が勝った場合のみ公式結果に。サウスポー構えの大谷はダブルレッグから組んでさらにシングルレッグからバックテイク。背中に乗りリアネイキドチョークを狙う。  2R、右を突く中桐に、大谷は遠間からダブルレッグも切る中桐が足を手繰ろうとする大谷にパウンドを落とす。ディープハーフを狙う大谷にマウントを奪う中桐がパウンド連打すると、コーナーの北岡悟からタオルが投入された。 [nextpage] ▼第3試合 フライ級(56.7kg)5分2R(延長1R)×鶴屋健人(パラストラ松戸)[1R 3分28秒 肩固め]〇小林 優(パラエストラ吉祥寺)  フライ級では、MMA2連勝中の鶴屋健人(パラストラ松戸)が出場。ZSTからNEXUSに参戦し藤原俊樹を1R TKOに下した小林優(パラエストラ吉祥寺)と対戦する。 1R ともにオーソドックス構え。鶴屋はジャブ、ローも右は大きい。小林を金網まで詰めて打ち合いも互いに頭を振って決定打は当てられず。小林はそこにシングルレッグテイクダウン。鶴屋に背中をつかせるとハーフからアメリカーナ狙い、パスして肩固めを極めた。 [nextpage] ▼第2試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R)×小森真誉(ロータス世田谷)[2R 2分12秒 TKO]〇宮平守太郎(トイカツ道場)  1R、ともにオーソから左右ミドルは小森。ダブルレッグから押し込みヒザを突くが、宮平は体をい入れ変えダブルレッグで尻を着かせる。小森はスイッチから立ち上がり押し込み。首相撲ヒザ、ヒジで尻餅を着かせると立ち際に右ミドルも。  2R、右を伸ばす宮平に小森は金網に押し込んでヒザ。右で差す宮平は体を入れ変えるとスタンドに。  アップライトのムエタイ構えから左ミドルを打つ小森。そこに右ストレートを合わせに行く宮平は、小森のミドルの打ち始めにカウンターの右ストレートを打ち抜き、ダウンを奪うと立ち上がった小森にラッシュ、レフェリーが間に入った。 [nextpage] ※メインカードは16時30分から。▼第1試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R)〇ファビオハラダ(INFIGHT JAPAN)[1R 0分53秒 TKO] ※ドクターストップ×拳士郎(IMPACT) 1R、サウスポー構えからアグレッシブに前に出るハラダは、左ハイ、左右で拳士郎が鼻頭をカット。ドクターストップとなった。 [nextpage] 【アンダーカード】※19時30分~ ▼第14試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R)×木村 豊(nico mma dojo)[判定0-3] ※20-18×3〇諸石一砂(パラエストラ柏)  1R、サウスポー構えから左ミドルの諸石に木村はシングルレッグ。ヒザ立ちの諸石は金網背に右で頭を抱えて左で脇腹にパンチ。クラッチする木村を潰して上に。クローズドガードの木村。諸石のパウンドに足を手繰る木村に、諸石は離れると左インロー。一瞬動きが止まった木村の組みをがぶりパウンド。  2R、サウスポー構えから右ローを当てる諸石。木村のシングルレッグを切って上から蹴り。スタンド再開。なおもシングルレッグの木村を切って上に。離れる。  左ハイをガード上に当てる諸石に、木村はシングルレッグから胴にクラッチするが切る諸石は金網背に座ってパンチ。ヒザ立ちで左で差して押し込む木村の頭部に金網背に諸石はパンチでゴング。  判定は3-0(20-18×3)で諸石が勝利した。 [nextpage] ▼第13試合 ウェルター級(77.1kg)5分2R(延長1R)〇宇土冬真(TURNING POINT)[1R 3分09秒 TKO] ※パウンド×趙大貴(フリー)  1R、趙の右ローの打ち終わりに宇土はダブルレッグテイクダウン。立ち上がろうとする超を潰してマウント、パウンドでレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第12試合 フェザー級(65.8kg)5分2R(延長1R)〇村井和道(FIGHTBASE都立大)[1R 3分40秒 TKO]×山本琢朗(パラエストラ柏) 1R、山本のテイクダウンに村井は足関節。回転して外す山本は金網に押し込み。シングルレッグも切る村井は詰めて右左を当てて金網に詰めて左を当てると、山本がダウン。パウンドにレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼第11試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R)×ふくやーまん(フリー)[判定0-3] ※18-20×3〇伊藤 光(POD)  1R、右を突くふくやーまんに伊藤はシングルレッグテイクダウン。立つふくやーまんにサウスポー構えから右の関節蹴りの伊藤は、ダブルレッグテイクダウン。外ヒールを狙う。外し際で立つ両者。詰めてテイクダウンは伊藤。立つふくやまの四つに後方に投げて上を取る。  2R、右ローの伊藤。チェックするふくやーまんに伊藤はサウスポー構えに戻し、かんぬきから投げ、すぐにバックから腕十字狙い。外すふくやーまんに伊藤は小外がけテイクダウン。マウント、バックマウントからパウンドでゴング。判定3-0で伊藤が勝利。 [nextpage] ▼第10試合 バンタム級(61.2kg)5分2R(延長1R)〇谷 育磨(ゼロ戦クラブ)[判定3-0] ※20-18×3×鎌田悠太郎(Battle Box)  1R、先にテイクダウンは鎌田も、すぐに立つ谷がダブルレッグテイクダウン。立とうとする鎌田を四つから再びテイクダウン。  2R、右を突く鎌田に谷はダブルレッグで走り込んでテイクダウン。いったんは金網でリバーサルする鎌田だが、右ストレートをかわす谷は組んでテイクダウン。鎌田は2度立ち上がるも谷に組まれゴング。  判定3-0(20-18×3)で谷が勝利した。 [nextpage] ▼第9試合 フライ級(56.7kg)5分2R(延長1R)〇AXEL RYOTA(ロータス世田谷)[判定3-0] ※20-18×3×空(TOP KING)  1R、RYOTAがダブルレッグテイクダウン。空の立ち際にスタンドバックから引き込み、リアネイキドチョークを狙う。空は終了間際に正対。上から蹴り。  2R、3度のダブルレッグテイクダウンはRYOTA。空も蹴り上げから立ち上がり、上から足に蹴り。  判定は3-0(20-18×3)でRYOTAが勝利した。 [nextpage] ▼ 咲間“不良先輩”ヒロト引退式 引退エキシビションマッチ 3分3R咲間”不良先輩”ヒロト vs.1R 渡部修斗(FIHGT LINX)2R 桜井隆多(R-BLOOD)3R 金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA) 渡部「咲間さんとの試合は、自分の初防衛戦の相手で、一番思い出に残っていて、一番盛り上がった試合じゃないかなと思います。あのときと同じGENのケージで戦えて光栄です。またそれぞれのジムの選手が戦えたらと思います」 桜井「新しい道を頑張りましょう。僕ももうちょっと茨の道を行くので、あとでジムにも遊びに行きます。そのときにお話ししましょう」 金原「言葉はいらないですね。不良先輩との関係性です。これで終わりじゃないですしこれからも関係は続くと思います」 咲間”不良先輩”ヒロト「実績も大したことないのに、こんな場を設けていただきありがとうございます。真剣勝負で戦っている選手が主役なので手短に。若い頃ろくでもない、自分で招いたことでひどい人生で、格闘技だけを生きがいにして、そんななかでタイトルマッチという一筋の光がさして負けて、それで人生ここでいいかなと思ったなかで、いまの奥さんと出会って、みんなと出会いました。世の中には嫌なこととかストレスとかいろいろあると思いますが、生きてさえいれば必ずいいことが待っています。明日からまた生きていきましょう。この後、出場する選手たちも人生かけて戦っています。ぜひ応援をよろしくお願いします」
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