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【KNOCK OUT】松嶋こよみがUNLIMITED初参戦「一番リアルな喧嘩に近い戦い。一番バイオレンスな戦いだという魅力を感じている。僕が『これが怖さだぞ』というのを見せられる試合をしたい」

2025/07/22 15:07
 2025年8月29日(金)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT.56 New beginning』の記者会見が、7月22日(火)都内にて行われた。  KNOCK OUT-UNLIMITED(契約ウェイト調整中)3分3Rで、松嶋こよみ(IDEA ASAKUSA)の初参戦が決定。 “ナチュラルボーンMMAファイター”の異名を取る松嶋は、国内MMAフェザー級トップの実力者。ONE Championshipで世界王座挑戦経験があり、『ROAD TO UFC』にも参戦。不可解な判定で準決勝敗退後、2023年7月の『DEEP 114 IMPACT』で欠場した元UFCファイターのガブリエル・シルバの代替選手の劉獅と68kg契約で対戦し、1R TKO勝ち。  2024年の1月『TOP BRIGHTS』では、カルシャガ・ダウトベックにTKO負けを喫し、真剣に進退を考える状態にあったが、7月のGLADIATORでソドノムドルジ・プレブドルジにTKO勝ちで復帰。9月にはLFAとの契約が発表されたが、その後試合には出場していなかった。  対戦相手について山口元気KNOCK OUT代表は「ほぼ決まりかけていてあとは体重調整だけです。松嶋選手は打撃の強い選手なのでUNLIMITEDに合っているのではないか、ということでオファーしました。対戦相手の候補は上がっては消えで、断られることが多くて大変でした。相手は外国人です。純粋なキックボクサーだと断られるので、散打とかそういうところから声をかけています」と、契約体重が決まれば発表できるとのこと。  会見に出席した松嶋は「試合がない期間に新しいオファーをいただいてありがたいと思っているのと、このUNLIMITEDルールの危険度がまだ伝わってないと思うので、僕が『これが怖さだぞ』というのを見せられる試合をしたいと思っています」との意気込み。  UNLIMITEDルールについては「一番リアルな喧嘩に近い戦いかなと思います。喧嘩で極め技は見られないので、一番バイオレンスな戦いだという魅力を感じています」とし、「こういう経験をすることによって僕自身の強さがレベルアップするんじゃないかっていうのが一番の出た理由です」とした。  この点について山口代表は「このルールにMMAの選手が出る理由は、MMAに返ることが分かっている中でMMAのレコードにはならないし、契約にも響かない。普通のキックボクシングの試合に出てMMAに役立つかというと違うと思うんですよ。MMAに対して得るものがあるルール、正確に言うとテイクダウンに行くと寝技がないので膠着するとブレイクされるので、テイクダウンよりも相手を倒したり、足払いでコカしたりしたところでサッカーキックや立ってのパウンド、踏み付けが有効なルールなのでMMAに還元できるルールかなと思っているので、MMAの選手に積極的に参加してもらえたらプラスになるんじゃないかなって。ひらめきとか気付きがあるんじゃないかなと思います。松嶋選手もこの試合を経験して、MMA選手として気付きがあってくれればいいなと思っています」と話す。  どういう試合を見せたいかとの質問に松嶋は「対戦相手にもよると思いますが、全局面で殴れる・蹴れるというものを相手がキックボクサーでもムエタイでもMMAファイターでも関係なくやれることが強さだと思うのでそこを見せたい」という。  これまでのUNLIMITEDの試合を見ると、寝技がないためスタミナ面がかなり重要視されるが、「僕はそもそも試合で疲れやすいタイプなので。すぐに出し切っちゃうようなタイプなので、逆に合っているんじゃないかなと勝手に思っています。ただ、それのためにちゃんと準備はしないといけないと思うので、準備をして試合に向けてやっていきたいと思います」と、短期決戦になるだろうとしながらもスタミナ面も強化するようだ。  パウンド、ヒジ打ち、ヒザ蹴り、サッカーキック、踏み付けなどあらゆる打撃が認められているルールで、どんな技でフィニッシュしたいかと聞かれると「小さい頃から見ていたPRIDEでやっていた踏み付けとかはまだ経験したことがないので、そういう部分では使ってみたいと思っています」と答えた。 【写真】2024年7月のGLADIATORでプレブドルジをヒザ蹴りでKOした松嶋(C)GLADIATOR UNLIMITEDの試合で印象に残る試合は「この間(6月22日)の倉本選手のタイトルマッチは見ていて印象に残っています」と言い、「倉本選手と僕のファイトスタイルは違うけれど、このタイミングであれがしたいなって見てて思っていました」とシミュレーションはしている様子。  他の選手とUNLIMITEDについて話すことはあるかとの質問には、「あまりしないですね。ただ、UNLIMITEDを知っている選手、自分がやるって意識を持った選手が少ないと思うので、僕が試合することによってそういう選手が増えたらいいかなと思っています」とする。  MMAではないが約1年ぶりの試合になることには「海外の団体と契約はしているんですけれど、なかなか試合が決まらず悶々と練習だけをしていたって感じですね。試合は選手である以上したいし、年齢的にも今年33になってしまうので、どんどん年を取っていく中で試合が出来ない期間が続くのはしんどいので、試合したい気持ちでいっぱいでした」と、試合をしたくてうずうずしていたと語った。
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