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インタビュー

【K-1】朝久裕貴「日本人選手がそんなに強くなかった」「BreakingDownの選手は1分間のプロ」1年半ぶりK-1参戦で語った4つのこと

2025/07/05 11:07

自我が出だすと選手の面白さが際立つ


――レミー選手は、裕貴選手との再戦を望んでいました。

「本人にも直接言われたので、『階級を上げた』と伝えたら自分もそこで戦っているからできると。自分としては、62.5kgの体重が合えばいつでもやりますよ」

――あとファンが見たいカードで、武林風の63kgトーナメント決勝でKO負けを喫したジョルジ・マラニアとの再戦です。

「マラニア選手に関しては、言い訳になってしまいますけど、自分がミスをしたからああいう展開になったというのもあって。でも日本に彼を呼んでやっつけるのは、自分の中で納得できない。中国で負けたから中国でやり返したい。それか彼の母国ジョージアで開催されるのならば、そこでやっつけるか」

――日本での再戦は嫌?

「飛行機の移動とかあるので、自分が有利になるじゃないですか。自分が向こうに行って勝つのはいいですけど、日本に呼んで有利になるのは嫌です」

――カッコいいですね。

「日本で開催するトーナメントの中にマラニア選手がいたならば仕方ないですけど、そこで仮に勝ったとしても中国でもう1回やっつけないと納得できない。あの場で負けたから、そこでやり返さないと意味がない。負けた場所でやり返さないと」

――マラニア選手との再戦の予定は?

「中国でランキングができたんですけど、彼がチャンピオンで自分が1位。2位から5位まで中国人なんですけど、僕はすべて勝っている。下位ランキングの選手が挑んで来ると思いますけど、そこを倒してマラニア選手を倒したいですね。今の目標は、マラニア選手を倒すこと。燃える相手が出てきたので、楽しみです」

――ぜひ見たいカードです。

「マラニア選手はシンプルに強いですが、僕がミスをしなければ勝てると思っています」

――武林風とK-1では何が違いますか?

「K-1は話題性のある選手との対戦が多いですが、武林風は実力ある選手同士の試合が組まれます。あと日本人は流行りのファイトスタイルに偏る傾向にありますが、武林風は様々なファイトスタイルの選手がいるので、そこが面白いですね」

――今回の福岡大会は、ブライアン・ラング選手との対戦です。彼はレミー・パラ選手を苦しめたファイターとして有名ですが、どう思いますか?

「彼がレミー選手を苦しめたと言っても、僕はそのレミー選手に勝っていますから気にしていません」

――最後にレオナ選手の反乱軍リベリオンについての意見を聞かせてください。

「僕はいいと思います。シンプルに面白い。僕は(反乱軍と宮田P)どちらの意見も分かるんですが、レオナさんみたいな人がいないと、全員がなあなあで同じ感じになってしまう。この前は児玉(兼慎)がやらかしてしまいましたが、そういうところから自我が出だすと選手の面白さが際立つかなと。違う風を吹かせている印象はありますね」

――ああいう活動は、嫌いかなと思っていました。

「いえ、レオナさんの考え方はK-1を盛り上げるということで筋が通っています。人と同じことをやっていたら、同じような選手しか出てこない。僕はいいと思います」

――K-1がBreakingDownと絡むのでは?と心配する意見もあります。

「僕はいいと思います。でもBreakingDownの選手が3分のK-1ルールをするとは思えないので、向こうの1分間のルールでやることになるでしょう。弟の泰央とも話すんですけど、BreakingDownの選手はよく格闘技の素人という見られ方をされています。でも僕たちからすると、1分間のプロなんです。1分間の試合だったら、K-1ファイターでも負ける可能性がありますよ」

――サッカーでいえば、PK戦に特化した選手の集まり。それが得意な選手がいると。

「そう思います。意外と負け越しも考えられます。オープンフィンガーグローブも含めて、何が起こるか分からないですからね」

――分かりました。今回の福岡大会は、裕貴選手の試合を生で見られる貴重な機会になります。

「子どもたちも応援に来てくれるようなので、僕も楽しみです」

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