もしこの試合に勝ってもタイトル戦が回ってこなかったら日本で──
──同じ大会でカイ・カラ・フランスとパントージャの試合もあります。カイカラは右オーバーハンドが強いですが、パントージャには左の蹴りもあります。簡単にはパワーハンドを出せない可能性もあるでしょうか。
「どっちもあるね。パントージャのボディキックで試合が終わるかもしれないし、カイ・カラフランスのパンチ一発でKOされる可能性もある。カイはテイクダウンディフェンスが最強クラスだから、実力じゃなくタイミングで勝負が決まるかも。パントージャはトップレベルのスキルを持ってるけど、もらう場面も多いからね」
──なるほど。ロイヴァル選手にとっては、このヴァン戦で勝利すれば、次はタイトルマッチを希望しますか?
「もちろん希望はある。ただパントージャが勝ったら俺に(挑戦権が)回ってくるか分かんないけど、カイが勝ったら、俺にチャンスが来る可能性は高いと思ってる。どっちにしても、諦めずに突き進むだけさ」
──日本でもあなたの試合を見る機会が来るかもしれませんね。
「もちろん行きたいね。ずっと行きたかった国だし、俺の好きな格闘家は日本出身が多いんだ。青木真也がいなかったら柔術をやっていなかったかもしれないし、今なら中谷潤人が一番好きなボクサーだね。彼にリスペクトを込めて、土曜の試合でも何か表現できたらいいなって思ってる」
──井上尚弥選手よりも中谷潤人選手なのは……。
「左構えで長身、距離の使い方やジャブも上手いし、自分に近いスタイルなんだよね。俺はあんなハードパンチ打てないけど(笑)。井上尚弥ももちろん好きだけど、自分に似てるのは中谷だと思う」
──たしかに。では、最後に日本のファンへメッセージをお願いします。
「いつも応援ありがとう。みんなのおかげでこのスポーツは最高に盛り上がってる。これからもっと日本のファンに俺の試合を楽しんでもらえるように頑張るよ。いつかほんとうに日本で、目の前で試合できたら嬉しいな」
──平良選手とのあのベストバウトを通して、ロイヴァル選手に興味を持っているファンも多いかと思います。
「マジで嬉しい。もしこの試合に勝ってもタイトル戦が回ってこなかったら、堀口恭司と日本で戦いたい。それが叶うなら最高の夢だね。まずは次の試合、日本のU-NEXTで俺の試合を観てくれよな!」
──ありがとうございました。日本のスタッフも現地に向かいます、また会いましょう。
「こっちこそありがとう! 道中気をつけてな」



