2025年11月16日(日)東京・有明アリーナで開催される『ONE 173』(ケージ使用)に向け、23日の会見にゲストとして登壇したONE世界フライ級王者・若松佑弥(TRIBE TOKYO MMA)が、「戦いたい相手」として現UFC世界フライ級王者のアレッシャンドリ・パントージャ(ブラジル)の名を挙げた。
3月23日の『ONE 172』さいたまスーパーアリーナ大会でアドリアーノ・モラエス(ブラジル)を1R TKOで下して戴冠した若松は、現フライ級1位のモラエス、2位のダニー・キンガッド、4位のリース・マクラーレン、5位のフー・ヨンに勝利しており、ランカーの多くの選手に勝利していることから、今後の対戦相手について問われ、「最大の敵は自分だと思っていて、それにさえ勝てれば、もう世界中、誰でも倒せると思っています。対戦相手は本当に誰でもよくて……強いて言うんだったら、UFCからパントージャー選手とか呼んできてくれれば。無理ですかね」と、モラエスと同じアメリカントップチームのUFC世界王者の名前を挙げた。
その言葉に、チャトリ代表は、「ユウヤはやっぱり世界一番。いま日本だけじゃない、世界のナンバーワンです、絶対。パントージャとは(こちらは)いつでもいいけど、契約が無いから」と、他団体のパントージャとは契約の関係上、難しいと返答。その上で、「まだ負けてない新しい選手が欲しい。一人、すごく危ない(選手がいる)、12勝負け無しで。それは次のユウヤの相手にとって大きなチャンスになる」と、ストロー級時代に日本の和田竜光、本田良介に勝利し、4月にフライ級でボカン・マスンヤネを下し、15勝0敗としたフライ級3位のサンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)が次期挑戦者候補だとした。
会見後の囲み取材で若松は、パントージャの名前を挙げた理由を、「別に盛り上げようっていう意思ではないです。自分に打ち勝ちさえすれば、もう世界で誰でも倒せる、自分自身の方が絶対強いと思っていて、直感的に(パントージャとも)自分の中ではまあ負けないっていう気持ちは常にあります」と説明。
現在は、週一回、TRIBEに出稽古に来ているUFCフライ級の朝倉海(JAPAN TOP TEAM)とも練習を行っており、パントージャについての印象も「1回だけ聞いた」という。
11月大会出場となれば4カ月以上先となるが、「MMA練習だけじゃなくて、山を走ったり、精神的な修行をやったり、普段できないようなこと、試合直近にはできないようなことを多く取り入れようかなと思ってます」と、さらなら高みの強さを求めて行く。
「ケージでもリングでもどっちでも問題ないし、相手は誰でもいい。自分に打ち勝つだけで、もう本当に1Rから飛ばして殴り倒しに行く戦い方を、変わらずやりたい。出るってなったら本当にしっかり勝って、ONEのフライ級が世界一っていうのを証明し続けるのが僕の使命なので、とりあえず誰でもぶっ倒します」──王者としての新たな若松佑弥の道が、ONE日本大会から始まるか。