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【K-1】KANA、女子初のトーナメントに「自分が責任を持って必ずこの大会を盛り上げたい。自分がベルトを巻きます」

2019/10/16 19:10
2019年12月28日(土)ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN』の記者会見が10月16日(水)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。  K-1に女子の階級が新設され、今大会では「K-1 WORLD GP初代女子フライ級王座決定トーナメント」が開催されることが決まった。4名によるワンデートーナメントとなり、1回戦で第2代・第4代K-1 KRUSH FIGHT女子フライ級王者KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)vs ISKA女子世界-48kg級王者クリスティーナ・モラレス(スペイン)、IFMA世界女子フライ級王者ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン)vs メロニー・ヘウヘス(オランダ)が初代王座を争う。  トーナメントに唯一の日本人選手として参戦するKANAは「台風で、自分もタイに行っていて飛行機で足止めになって帰ってこれませんでした。また、自分の家が二子玉川の河川敷の近くなので今も家の周りが被害を受けていて復興作業をしている状況です。被害を受けた場所や人々が通常の生活に戻れることを祈っています」と、まずは台風の被害に遭った方々にお見舞いの言葉。  続いて「念願の世界トーナメントが決まりました。自分がシルバーウルフに入門したと同時に新生K-1が始まって、その頃は女子のK-1がないのかなくらいに思っていて。KRUSHのベルトを巻いた頃からK-1に出場したいとの目標ができて、昨年3月に初めて女子の試合が組まれました。そこから世界トーナメントという目標がリアルになってきてたんですが、自分が納得する試合ができなかったり、ヨセフィン選手に負けてしまったりして少し遠回りしましたが、12月に開催することが現実となりました。  女子のトーナメントということで見たいという意見もあれば盛り上がらないだろうという意見もありますが、そこは自分がしっかり受け止めているので、必ず自分が責任を持ってこの大会を盛り上げたいと思います。世界トーナメントの開催が目標から現実になったので、初代のベルトを巻く目標が12月に現実になります。ここまでの道のりを支えてくれて応援してくれた人たちのためにも自分がベルトを巻きます」との決意を語った。  1回戦で対戦する初来日のモラレスはISKA女子世界-48kg級王者で、ホルヘ・バレラと同門。女子離れしたパンチの破壊力を持ち、コンビネーションを得意とするという。戦績は46勝(8KO)6敗。  KANAはモラレスの印象を「56戦くらいやっていて今まで対戦した選手の中で一番経験値が多い。あと身長が168cm。体重が48kgから52kgまで幅広く試合をしていてパンチ主体ですが、ハイキックでもKOしていて倒せる選手という印象。長身から繰り出される攻撃は警戒しないといけない。まずは1回戦の対策を練って研究して、確実に勝って決勝へ進みたいと思います」と話す。  もう片方のブロックについては「2人とも2回ずつ戦っていて、タイプが違う選手なのでどっちが勝つか予想できない。ヨセフィン選手は技術もあってかなりやりにくいタイプ。メロニー選手は一発が強くてその一発で倒せる力を持っているので、どういう試合になるのか自分も楽しみです。どっちも1勝1敗同士なので、完全決着するためにどちらが上がってきてもしっかり倒したいと思います」とした。  ワンデートーナメントは今回が初めてとなるが、「1日2試合戦わないといけないので、KOで勝ち上がれればベストですが、どんな形であれ勝つことを意識して決勝まで上がっていきたいと思っています。結果的にKOにつながれば最高の形ですが、初代のベルトを巻かないといけない立場だと思うので、この興行を大成功させたいのでどんな形でも必ず勝ちたいと思っています」と必勝を誓う。  冒頭でコメントしたタイ修業については「この前の試合が終わってすぐタイへ練習に行って。目的はGLORY世界王者のアニッサ・メクセン選手とやりたいので連絡をとって一緒に練習させてもらいました。戦績が117戦114勝33KOですかね。スパーリングが中心の練習だったんですが、自分は実戦を積み重ねてこそ日々成長できるので、けっこうキツかったんですがいい経験値になったかなと思っています。トーナメント前にももう一回スパーリング合宿にタイへ行こうと考えています」と、万全を期してトーナメントに臨むつもり。 「どんな相手であれ状況であれ、試合中に変化させていけるのがベストだと思うので、実戦を重ねて変化させていってしっかり本番で見せたいと思います」と、これまでと変わった姿を見せたいと語った。  最後には「自分の地元は三重県で愛知は近いので、今回は地元の応援もたくさん来てくれると思います。K-1愛知県大会が初めて開催されるので毎年開催できるように必ず一発目のK-1を成功させたい」と意気込んだ。 ■クリスティーナ・モラレスのコメント「このトーナメントは女子のファイターにとって大きな意味のあるもので、そのトーナメントに出られることを誇りに思う。K-1で戦うのは初めてだが、私の相手を恐れないアグレッシブな戦い方と折れない心はK-1ファンに喜んでもらえると思う。私がトーナメントで優勝し、KANAに代わってK-1の女子を代表する選手になる」 ■ヨセフィン・ノットソンのコメント「K-1の初代王者を決めるトーナメントのメンバーに選ばれてとても嬉しい。このトーナメントはK-1の女子の歴史を変えるものになると思う。決勝ではKANAと戦いたい。KANAはK-1の初代王者のベルトをかけて闘う資格のある選手だと思うし、KANAを倒してK-1のベルトを巻きたい。このトーナメントで私が女子フライ級で最強だということを証明したい」 ■メロニー・ヘウヘスのコメント「K-1で初めて女子トーナメントが開催されることが決まり、K-1の女子が前進するための大きなステップになると思う。決勝の相手は誰でも構わないけど、決着をつける意味でも1勝1敗のKANAと決勝で戦うことができたら盛り上がると思う。このトーナメントで必ず優勝して、K-1の女子の歴史に名前を刻みたい」  また、トーナメント・リザーブファイトは壽美(日本/NEXT LEVEL渋谷)vs真優(日本/月心会チーム侍)に決定。壽美はKHAOSとKRUSHで3連勝をあげて今年8月にノットソンと対戦したが、判定で敗れている。戦績は6勝(2KO)3敗。真優はKHAOSで1勝して今年8月のK-1でKANAに挑んだが、判定で敗れた。以下、両選手の記者会見でのコメント。 ■真優「前回K-1大阪大会でKANA選手と戦わせてもらって、結果負けちゃってトーナメントに入ることはできなかったんですが、またこうやってK-1に戻ってこれて嬉しく思います。壽美選手とはアマチュアで2戦やらせてもらって1勝1敗なので、プロのリングで決着をつけてリザーブの仕事をしっかりしたいと思います。  トーナメントには選ばれへんかったけれど自分はまだまだ世界のレベルではないことは分かっているのでリザーブかなって感じです。トーナメントに選ばれている日本人がKANA選手だけなので、ファンの方にKANA選手だけを選んだのはもったいなかったなというのをファンの方に見せたいので、リザーブでしっかりいい試合を、トーナメントに負けないようにしっかり盛り上げていきたい」 ■壽美「K-1というリングに立てることを嬉しく思います。リザーバーですが2試合するつもりで練習しています。リザーバーが奇跡を起こすストーリーを作りたいと思っております。アマで1勝1敗なのでK-1のリングで決着をつけたいと思います。  ヨセフィン選手に負けてしまって、1日『はぁ…』ってなったんですが次の日から切り替えてもう次へ向かって頑張ろうという気持ちでスタートしました。強い選手とやらせていたいたことでトップ選手との差を感じて、まだまだやらないといけないことが多いなと気付かせてもらってさらに気合いが入りました。それでこうしてリザーブファイトに選んでもらって、ヨセフィン選手とかが凄い試合をすると思いますが、負けないくらいリザーブファイトでも盛り上げようと思っています」
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