2025年7月18日(金)タイ・ルンピニースタジアム『ONE Friday Fights 116』にて、元K-1 WORLD GPライト級王者・与座優貴(team VASILEUS)のONE第2戦が決定した。
与座はバンタム級キックボクシング3分3Rで、ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)と対戦する。
与座は、2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。2021年12月にKrush初参戦を果たすと豪快KO勝ち、2022年2月のK-1ではいきなり当時のライト級王者・朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。2023年3月の朝久との再戦でも勝利し、第6代K-1 WORLD GPライト級王座を奪取。
2024年3月にはRISEのリングでRISEライト級王者・中村寛と対戦し、負傷判定での勝利。7月にゴンナパー・ウィラサクレックと対戦すると、1Rで3度ダウンを奪う圧勝でインパクトを残した。9月には元ONEキックボクシング世界フライ級王者ペッダム・ペッティンディーアカデミーを3R1分15秒でKO。2025年5月、『ONE Friday Fights 109』にてONE初参戦を果たし、エルブルース・オスマノフに圧勝した。戦績は20勝(9KO)2敗。
ペッタノンは359勝56敗1分という驚異的な勝利をあげている36歳のベテランムエタイ選手。7歳からムエタイを始め、14歳でラジャダムナンとルンピニースタジアムのメインイベントを務めるほどに成長。THAI FIGHTやSUPER MUAYTHAIなどで数多くの外国人選手との試合経験を積み、2016年6月と2017年8月の2度、Kunlun Fightで大和哲也に勝利している。
2012年にWMC世界-66kg級王座、2015年にIPCC世界ムエタイ67kg級王座に就き、2017年Enfusion -67kgトーナメント優勝、2018年武林風World Cup -67kg優勝、2019年武林風ワールドカップ -67kg準優勝などの実績を持つ。2020年9月のONEデビュー戦でカピタンに開始わずか6秒でKO負けを喫したが、2021年9月にジャン・チェンロンから勝利を収めると2022年11月にONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴に挑戦して判定2-1で王座を奪取。
しかし、試合後に禁止薬物の陽性反応が出たためタイトルは剥奪、1年間の出場停止処分を受けて2024年6月に復帰。アラヴァディ・ラマザノフを圧倒TKOしている。12月の『ONE Fight Night 26』ではナビル・アナンとの試合が決まっていたが、計量およびハイドレーションテストをパス出来ず試合が中止となった。39歳。
ペッタノンは現在バンタム級キックボクシングで3位にランキングされており、与座が勝利すれば11月の日本大会で王者ジョナサン・ハガティーとの世界タイトル戦の可能性も十分にありそうだ。また、1位のウェイ・ルイは元K-1ライト級王者であり、この対決も注目される。
与座は自身のSNSにて「相手は前チャンピオンのペッタノン選手。まだまだこんな所で止まれない必ずKOしてボーナスとタイトル挑戦権を掴み取る!」との意気込みと共に「ドーピングと計量オーバーだけ勘弁してください。笑」と皮肉を綴っていた。