フィニッシュは3パターンある(栗秋)

――栗秋選手は、倉本選手よりもアーセン選手の方が能力が高い選手として見て取り組んでいる感じですか?
栗秋「そうですね。倉本選手だけじゃなくフライ級の他の選手とか、倉本選手ってその1個上の階級ですけど、そういう選手たちを見ていてもずば抜けて上手いなって思いますよね。前回のRIZINもそうですけど」
アーセン「ま、見た目が何より(倉本と)似てるんで。見た目も多分大事だなと思います(笑)」
栗秋「男祭りの時もそうでしたけど、練習内容というか練習のまま見てる感じだったんで、凄い安心感があるなって。凄いなって思いましたね」
アーセン「そんなに褒めなくてもいいです。ごめん、何も出てこないですよ(笑)」

――そういう強い選手と練習していることで、試合ではラクに感じる部分もありそう?
アーセン「ラクな試合なんてないですからね。でも、相手のいいところを全部消すのはこっちなんで。殺し合いにラクはないですけど」
――フィニッシュはどういう風に考えていますか?
栗秋「3パターン持ってきてます。その3パターンとも1Rだろうが2R、3Rでもちゃんと倒せる技を磨いてきたんで。それが楽しみですね。今までキックボクシングの時って、打撃を出しながらどう狙おう、どこを狙おうとか考えながら戦っていたんですけど、それをハメ込んでいく練習をずっとやってきたんで大丈夫だと思います」
――タイトルを獲った後のことも考えている?
栗秋「前々から言ってるんですけど、UNLIMITEDを引っ張っていくって気持ちもありますし、MMAに挑戦したいっていうのがあるので。そのために今こうやって練習させていただいているので。そこを目指して頑張っています」
アーセン「やっぱり運動神経がいいし、運動神経がいいと頭もいいんで。飲み込みも早いと思いますし。今回、僕は絶対に勝つと思ってるんですけど、まだまだ成長中だと思ってるんで。寝技ありっていうルールの中ではここから化け物になるんじゃないかなと思ってます。組みで化け物になっていく上に、打撃もトップクラスなので、俺らからしたら言い方は悪いですけどめんどくさくて避けたい選手になってくると思います。組みの選手からしたら」
栗秋「あとでお金渡します(笑)」
アーセン「約束通りね(笑)」

――倉本選手との試合で、想定できる一番ダメなパターンというのは?
アーセン「テイクダウンされること。それが1番ダメなパターンだとは思うんですけど、でも言っちゃえばダメなところはテイクダウンされるだけのことであって。別にテイクダウンされることが俺らの中では悪いことじゃないかもしれないですしね。俺らそこで何もないってわけでもないので。だからダメなパターンはあまりないんじゃないですかね。どのパターンに行ってもいいように用意してきてると思うんで」
――ちなみに、アーセン選手はUNLIMITEDルールをやりたいとは思わないんですか?
アーセン「やらないです。嫌です(笑)。(栗秋に)ベルトを持たれたらもう一緒にやりたくないです」
――栗秋選手、ファンの皆さんにメッセージを。
栗秋「ここから仕上げて会場を爆発させるんで、楽しみにしていてください。強さを見せます」



