2025年7月20日(日)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT.55』の記者会見が、6月10日(火)都内にて行われた。
KNOCK OUT-BLACK女子バンタム級3分3R延長1Rで、NJKFミネルヴァ認定スーパーフライ級王者NANA(エスジム)とザリーナ・イスラモバ(ロシア)の国際戦が決定。
NA☆NAは2019年6月にプロデビューした、小柄な体型ながら果敢な打ち合いを挑むタイプ。J-NETWORKで試合経験を積み、2021年1月には「第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント」に出場。7月には『戦場』のリングで初のヒジ打ちありルールに挑戦し、有里から判定勝ち。2022年6月にIMARIとミネルヴァ認定スーパーフライ級王座決定戦を争い、判定勝ちで王座に就いたが11月の初防衛戦でARINAに奪われた。
2024年4月、欠場選手の代打でKNOCK OUTに初参戦し、鈴木万李弥に延長戦で判定負けもベストバウト賞を受賞。6月のKNOCK OUTでは『巌流島』でぱんちゃん璃奈に初黒星を付けたルシア・アプデルガリムを破り、10月の新日本キックではワンデートーナメントを制してミネルヴァ認定スーパーフライ級王者に返り咲いた。2024年12月のRWSではカラケッドに惜敗も、3月には初防衛に成功している。戦績は16勝6敗2分。
イスラモバは初来日で、ユリアン・ポズドニアコフと同門。『RWS』などに出場し、6勝無敗の戦績を持つ23歳。ジムの会長から「ぜひ」との推薦があり、「こんな強そうな選手と誰がやるんだと思ったんですが、NANA選手がいたと。これくらいのレベルじゃないと相手がいないので、強豪外国人を迎え撃ってもらいたい」と、NANAに白羽の矢を立てたと山口元気KNOCK OUT代表は説明した。
会見でNANAは「最強外国人を呼んでくださりありがとうございます。やることは変わらないので潰して蹴って殴って勝ちたいと思います」と勇ましいコメント。
相手の試合映像は「毎日見ています」と言い、「全部が強い、速い。回転力もあって飛ぶし、回るし、可愛いし。なので潰すしかないと思います」とかなりの強豪と認識したうえで「私は下がらない。飛んできたら叩く。回ってきたら回る前に潰す。それだけです」とする。
vs.外国人については「ルシア選手とやった時は52.5kgでやったので、戦う前はフィジカル負けするかなと思っていたんですが、いざやってみると特になく。でも53kgに上げて一発目がタイ人とやった時には相手がデカい、強いなと思ったので。53.5kgいけるかなと思いながらも年始から戦えるように準備はしているのでそこで試したい。階級を上げてvs.外国人でもフィジカルで勝てるようにしたいなと思います」と、フィジカルに自信がありながらもこの試合で試してみたいという。
では、日本人女子が海外女子に勝っているところは何か、と聞かれると「真面目さ(笑)。フィジカルはやはり外国人の方が強いと思っているので、スピードですかね。体格差はあるので、速さとか機敏さ」をあげたが、「私にはないので(笑)。根性で潰す。それと娘がひとつ下の階級にいるので、目慣らしとか体感で習わせてもらって、フィジカルはずっと男子選手と練習しているのでそこで試してあとは潰すだけです」と自分は根性で挑むとした。
KNOCK OUTの女子タイトルが休止状態になっていることには「ベルトを肩に2本掛けたいのでよろしくお願いします」と、KNOCK OUTのベルトも欲しいとアピール。
また、娘で3月にプロデビューしたMOMOの存在について聞かれると「MOMOがいると練習がさぼれないので、練習もどんどんキツくなって。一人ならもうやだって言えるけれど娘の前で言えないので、心も強くさせてもらっています」と笑った。