キックボクシング
インタビュー

【ONE FF】与座優貴がONEデビュー戦を振り返る「勝利を確信できなかったから最後まで攻められた」スーパーレックとの対戦を希望「足の折り合いができる」、武尊&野杁からかけられた言葉は

2025/05/26 16:05
 2025年5月23日(金)タイ・ルンピニースタジアムにて開催された『ONE Friday Fights 109』(U-NEXT配信)で、ONE初陣を勝利で飾った元K-1 WORLD GPライト級王者・与座優貴(team VASILEUS)の試合後インタビューが主催者を通じて届いた。  与座は第4試合のバンタム級キックボクシング3分3Rで、2023年2月の『ONE Friday Fights 3』からONEに参戦、2024年12月の『ONE Friday Fights 92』まで6戦全勝(1KO)。通算戦績は12勝無敗の強豪エルブルース・オスマノフ(ロシア/Akhmat Kickboxing/Team Mehdi Zatout)を終始圧倒し、判定3-0で勝利した。 オスマノフは自分の想像を超えてきた ――リングを降りたときの一番最初の気持ちは? 「勝ってたー! よかったーって、もう安心ですね。安心しました」 ――それはプレッシャーなどを感じていたから? 「まあ、ONEデビュー戦という面での緊張と。相手選手も本当に強い選手なのでそこのプレッシャーっていうのもあったし、いろいろな面で疲れました。でも、最高です。勝てたので。ボーナス狙いたかったですけれど、もう、良しとします!」 ――ルンピニースタジアムの雰囲気はどうだった? 「歓声がやばくて。向こうの蹴りでもやっぱり(観客が)湧くので『やべぇやべぇ』みたいになりますけれど、やってて楽しかったですね」 ――相手の技で嫌だった部分は? 「自分は結構、対戦相手の想定を高く設定するので、それを超えてくることがあまりないんですけれど。オスマノフ選手は結構パワーとか、自分の想像を超えてきたので強かったっすね。攻撃力が凄かったです。ミドルもキックボクシングで対戦した選手で今までで一番強くて、リターンが遅れるぐらいの威力があって、凄い強かったです。パンチも強かったけれど、蹴りが自分の体幹が崩れるぐらいの威力があったので、バランスが崩れる威力がありましたね」 ――オスマノフのスピードはどうだった? 「スピードは、一応対応はできたんですけれど、攻撃力は自分の想像を超えてきましたね。想像を超えてきたのは初めてです」 ――オスマノフのタフさは感じた? 「やはり無敗なだけあるなっていうか、まあ負けを知らないからこその強さがありましたね」 ――相手の攻撃が効いた部分はあった? 「いや、効いたのは特にないですね。向こうの方が効いた攻撃は多かったのかなと思います」 ――試合中に勝利を確信していた? 「(確信)できなかったので、できなかったから最後まで攻められましたね。勝たなきゃっていう気持ちがあったので」 ――試合内容には満足している? 「いやー、全然ダメっすね。ダメです、はい。やり直しです」 ――蹴り技を中心に攻めたのは作戦だった? 「いや、本当はいろいろ混ぜていきたかったんですけれど、途中で蹴りの方が向こうの対応が悪かったので、もう蹴りに徹していこうっていうのはセコンドに伝えて途中で変えました」 ――自分のパフォーマンスで満足している点は? 「今日の出来だとないです。でもこれで負けない戦いっていうのは出来たので、そこはまあ良かったかなと思います」 ――見せたかった技はあった? 「結構外国人の方とかは、(僕の動きを)忍者って例えたりするので、そういう滑らかな動きをしたかったなとは思います」 [nextpage] バンデージを巻かない理由 ――バンデージを巻いていない理由は? 「僕は6歳から極真空手をやっていて。空手っていうのは、グローブもバンデージもしない、素手で試合をするので。自分はバンデージがあると力んでしまうので、K-1の時からバンデージなしでやっていますね」 ――極真出身の選手は皆んな巻いていない? 「いえ、たぶん僕だけです」 ――カーフキックの強さの秘訣は? 「それはシンプルで、思いっきり蹴ること。もう足の骨を折るつもりで。カットされたらどうしようとか、そういう余計なことは考えずに全力で蹴るっていう。簡単なようで難しいのがポイントです」 ――試合で誰かの足を折ったことはある? 「ありますね。はい」 ――何人くらい折りました? 「いや、そんな多くはないですよ(笑)。経験を積んで強くなってきたので。でも、僕の蹴りは足を折れる、足の骨が折れる蹴りです」 ――次は誰と対戦したい? 「オスマノフ選手は、本当にランカーに入っていてもおかしくない選手なので。一旦ちょっと休んで、次の標的を探そうかなと思います。今は喜びに浸りたいなと思います」 ――バンタム級のランカーで戦いたい相手は? 「ランカーなので、たぶん順番にどんどんやっていくと思うんですけれど、やっぱりスーパーレック選手とはやりたいですね」 ――スーパーレック戦はどんな戦いになると思う? 「足の骨を折れる蹴りを持った同士の戦いかなっていう。足の折り合いができるのかなと思います」 ――この試合で与座選手の名前を知ったファンにメッセージを。 「僕は戦うのが好きなので、戦いたい選手を結構SNSで発信していたら、“こいつは誰だ”みたいな感じで言われていたので。今日の試合を見て、名前を出す実力を見せられたのかなと思います。これから1人ずつまた、よく名前が挙がる選手たちを倒していきたいなと思っています。ONEのベルトを絶対獲るので注目していてください」 ――試合前、武尊選手や野杁選手からはどんな言葉があった? 「この今の状況を楽しめっていう。ONEのデビュー戦というのは1回しかないから、全部受け入れて楽しんでこいっていうのを言われて、苦しかったですけれど楽しめたのかなと思います」 ――日本のファンへのメッセージを。 「なんとかONEデビュー戦、勝てました。本当に日本からの応援もそうですし、現地に来てくれる方の声援も本当に力になって、何とか勝つことができました。ありがとうございます。目標はONEのチャンピオンなので、引き続きどんどん試合して強豪倒して、ベルトを獲るのでこれからも応援よろしくお願いします」
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