2025年5月25日(日)東京・後楽園ホール『Krush.176』の前日計量が、24日(土)都内にて正午より行われた。
第6試合のKrushバンタム級3分3R延長1Rで対戦する、白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス)は53.0kg、長野翔(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)も53.0kgと両者ジャストで計量をパス。
白幡はアマチュアで多数の経験を積み、2018年10月にプロデビュー。2019年12月1日にMuayThaiOpenスーパーフライ級王座を獲得。2021年2月にはKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座も奪取。2022年3月、RIZINで吉成名高に挑むもTKOで敗れている。2023年2月にKrush初参戦で第6代Krushバンタム級王者・吉岡ビギンを判定で破った。2024年は「第9代Krushバンタム級王座決定トーナメント」決勝に進出するも黒川瑛斗に敗れ王座戴冠ならず。2025年1月、林佑哉に判定勝ちで再起。戦績は17勝(1KO)6敗1分。
長野は2022年8月にデビューし、これまで7勝1敗。唯一の黒星は2023年5月に大夢に付けられたもの。2024年10月、安尾瑠輝との再戦に勝利して2025年1月に大夢とのKrushフライ級タイトルマッチが決まっていたが、感染症により無念の欠場。今回、階級をバンタム級に上げての再起戦を迎える。
会見で白幡は「明日は自分のやり方で破壊したいと思います」と必勝を誓う。煽りVで長野から煽られたことも、「凄いモチベーションにもなっているんで、相手にも感謝しています」と燃料にしかならない。
目指すは黒川へのリベンジだ。「黒川選手に負けた時に凄い後悔した試合をしているんで、そこに向けてのリベンジへの前哨戦じゃないかなという感じですね」と、再びベルトを懸けて黒川と対峙するためにも負けられないといった表情を見せていた。
一方の長野は階級をバンタム級に上げて、心機一転、復帰戦に臨む。感染症に罹ったことで「人との距離を考えました。格闘技の距離も間違えないようにします」と言い、「明日はバンタムに上げて1発目、相手も強いんで自分の力がどれだけなのかを試せる試合かなと思っています。頑張ります」とモチベーションも高いようだ。
対戦相手の白幡については「バンタムではランキングがあれば1位ぐらいの強い選手」と評価。「7月K-1福岡大会、地元が福岡なんで出たいんですけど、白幡選手に勝ったら今年チャンピオンとするのが目標ですね」と、7.13K-1福岡大会への出場はもちろん、早くもタイトルマッチへの意欲を見せていた。
長野は「バンタムの進化した長野をお楽しみください。KOで勝ったら一面でお願いします」、白幡が「明日は左ミドルをペチペチ蹴ってるだけじゃなくKrushファイターとして進化した白幡を見てください」とそれぞれ語ったが、最後に長野が「何で倒す予定ですか?」と白幡に質問。
白幡が「それは言わないでしょう。お互いやり合ってでしょう」と答えると、長野は「ヒントは?」と食い下がる。すると白幡は「ヒントはゴング格闘技に載っているかな(笑)」と答えていた。