第7代ライト級キング・オブ・パンクラシストの久米鷹介(ALIVE)が5月24日、引退を発表した。7月27日(日) の『PANCRASE 355』立川ステージガーデン大会にて、引退セレモニーが行われる。
同王座を3度防衛した久米は、MMA25勝8敗4分(PANCRASE戦績11勝3敗)。SNSで下記のように引退を発表した。
「いつも温かい応援をいただき、誠にありがとうございます。このたび、MMA選手としての活動を退くことにいたしました。
この歳まで、『強くなりたい』という自分のわがままを通し、競技を続けてこられたのは、長年支えてくださった団体や関係者の皆様、日頃から支えてくださった身近な皆様、そして応援してくださったファンの皆様のおかげです。心より感謝申し上げます。
また、二十数年前、軽い気持ちでALIVEに入会した私を、厳しくも温かく導いてくださった先生方や先輩方、一緒に汗を流した仲間たち、そしていつも支えてくれた家族にも、深く感謝いたします。
正直、たどり着きたかった舞台には及ばず、不甲斐なさの念も残ります。それでも素晴らしい対戦相手や皆様と出会い、共に凌ぎ合い、喜び、悔しさを分かち合えた時間は、自分にとって本当に素晴らしい財産となりました。
私はこれから、第二の人生を戦うことになります。まだ何も分からず手探りの日々が続きますが、これまでいただいたご恩にお応えし、社会の一員として少しでも役に立てるよう、努力してまいります。未熟者ではございますが、今後とも変わらぬご指導、ご鞭撻を賜れますと幸いです。
長年に渡り、本当にありがとうございました。 2025年5月 久米鷹介」
2007年に修斗でプロファイターとしてのキャリアをスタートさせ、その後PANCRASE、HEAT、ROAD FC、ONE、RIZINなど国内外の様々な舞台で実績を残した実力者が、長きにわたるMMAキャリアに幕を下ろす。
PANCRASEでは、2016年9月に徳留一樹の持つベルトに挑戦し、無敗のままライト級王座を戴冠。その後、徳留一樹、トム・サントスとの防衛戦、雑賀 ヤン坊 達也との王座統一戦を経て、2023年4月アキラとの王座統一戦に敗れるまで7年に渡りベルトを保持し続けた。
【写真】熱い試合しかない久米のファイト。40歳で現役に幕を下ろした。
PANCRASEではその功績を称え、7月27日立川ステージガーデンにて引退セレモニーを開催。久米のキャリア最後の3試合となったアキラ、粕谷優介、雑賀 ヤン坊 達也との激闘が繰り広げられた思い出深い会場での引退となる。
PANCRASEはプレスリリースで久米について、「常に熱い戦いで観客を魅了し、周囲への感謝の想いが溢れ記者会見で涙した姿も印象深い久米。キング・オブ・パンクラシスト評議会が定める『キング・オブ・パンクラシストは、PANCRASE公式試合において最も高い実力を発揮し、試合内容、人格、ともに品格ありと認められた者がその資格を有する』という条文を、まさに王者として体現し続けてきたファイター。7月27日、立川ステージガーデンに“ラスト・バーニング”が鳴り響く。燃え尽きる時まで、心熱く……」と送る言葉を記している。