MMA
インタビュー

【RTU】硬式空手世界王者からMMAへ。初黒星を経てRTUに参戦する吉田開威「技の出し方やタイミングをすごく考えているので、ずっと遠い間合いをキープできる」=5月22日(木)

2025/05/21 22:05

シンバートル戦はすごくいい負けだった。シュアイは僕にとっては、やりやすい

──前戦、シンバートル・バットエルデネ選手とのGLADIATORバンタム級暫定王者決定戦でMMAプロ初黒星を喫しました。先ほど組み技、寝技の練習の強化について話されていましたが、やはりこの試合での経験はターニングポイントになりましたか?

「シンバートル戦の時は、本当に絶対に1回は投げられるかなとは想定していたのですが、相手の体重超過があったとはいえ思ったよりフィジカルもめちゃくちゃ強かったですし、1回、投げられるなと思って、逆に1回自分が立ったことに関してはすごい自信になったんですけど、やっぱそれでも足りないなって、本当に特に身に染みて思ったので、試合直後からすぐもう週2、3回はレスリングみたいなイメージで、体を強くする、みたいな体の使い方であるとか、そっちに比重を置いて練習してきました。もちろん打撃の練習もやって技術的に高めはしますけど、特に追いついてない、足りない部分はレスリングや柔術、そこでのエスケープだと思ったので。シンバートル戦を終えてからは特にグラップリングであったり、スタンドでのレスリングの攻防などをメインにしています」

──見ている側としては、あのシンバートル選手を相手にしても、吉田選手の打撃技術で1RでKOする姿を期待してしまいました。

「あそこでは、まあ単純に、明確なミスをしたので。やっちゃいけないタイミングで三日月蹴りを蹴って、そのタイミングで前に突っ込まれたり、そういうところも含めて、前回は本当にすごく”いい負け”だったんです。自分の打撃だけを当てるっていうタイミングとしては正解だったんですけど、相手がタックルに来るとか、無理やりでも入ってくるっていうタイミングを切りながら打撃を当てるってタイミングでは不正解だったなっていうタイミングで。まあ、一番最後の蹴りは単純に転んだので、本当にミスしたなって思ったんですけど」

──あの突っ込んでくる感じや、フィジカルなど、体感していかがでしたか。トーナメント表を見ると、シンバートル選手と同じモンゴル出身の選手もいますし、先ほどおっしゃったように中国や、韓国の選手もフィジカルの強い選手が多いですよね。

「すごい強くて。まあもちろん計量で2キロオーバーしていたので実際に体重も多かったですけど、最初に脇差されて組まれた時、練習だったら全然差し返して逃げられたものを、全然外れなくて、めちゃくちゃ強いなと思って。その場でエスケープする練習はしてたんですけど、しきれずに寝かされちゃったというのはあったので。フィジカルも強いですし、突っ込んでくるにしても、打撃で来てくれたら逆に倒しやすいんですけど、打撃せずにこう、ただただ突っ込んで、ただタックルしに来てクラッチ組みに来るっていうのは、やっぱりその辺の対策はしないとな、と。やっておいてよかったなと思います」

──トーナメント初戦の対戦相手、中国のイン・シュアイ選手について印象を教えてください。

「まず最初に試合見た時は“ヤンチャだな”とは思ったんですけど、とりあえず(笑)。イメージとしては、遠い間合いは得意じゃないなと感じました。前回のRTU1回戦の試合を見ても。まずそこを見て勝ち筋はもうあるなと感じたんですけど、やっぱりどちらかというとレスリングと近い間合いの打撃っていうイメージで、とにかくローで中に入ってきて。で、そこで中で打ち合いながら、胴タックルして、みたいな印象でした。相手もやりたいことが明確に決まっているというのはわかるんで。そこをどう対策するかを考えています」

──ケージ際で強引に投げる場面もありましたよね。

「そうですね、ただその場での投げとか無理矢理にやるということがあっても、投げた後のことが、僕としてはすごい大事で。投げた後にその場で殴って終わったり逆に離しちゃったりっていうのが結構多くて、柔術的な技術で漬け込むようなことはなかったので。そういうのを見る限りは僕にとっては、やりやすい印象です。寝技で仕留めた試合もあったんですけど、まあ結構実力差がないと極めてない印象というか。自分としてはそのレベルだったら極められることはないと分かる感じでした」

──煽りスキルが高いようですが、その辺は問題ないですか?(笑)。

「ああ、なんか、僕との対戦が発表された時に、SNSで煽ったけど、すぐ消してしまったんですよね?それ、見てなくて! 見たかったです(笑)。全然大丈夫なので」

──どのような試合展開になると思いますか。

「今回は、前回のあの負けを活かして、技の出し方やタイミングをすごく考えているので、ずっと遠い間合いをキープできるかなと思います。で、間合いキープしながら、まあどこかで穴作っていって、その間に打撃差し込んで効かせて。で、最終的に何か大きなもので倒すと思います」

──応援しているファンの皆さんにメッセージをお願いします。

「全試合KOで勝ち切りますので、応援よろしくお願いします」

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント