2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAI『K-1 BEYOND』にて、-56kg契約3分3R延長1Rで永坂吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と対戦する大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)のインタビューが主催者を通じて届いた。
2人はSNSでトラッシュトークを展開し(継続中)、対戦発表記者会見では永坂が大久保を挑発。大久保もカウンターで永坂を論破するなど、ヒートアップしている。
大久保は24年9月にK-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント準決勝で玖村将史から判定勝ち、決勝は金子晃大にKO負けを喫して準優勝となった。24年12月の璃明武戦は判定勝ちを収め、タイトル戦線に浮上。25年2月は総合格闘家の竹見浩志郎から初のKO勝ちを奪い2連勝中。
試合は僕から仕掛けますよ
――永坂選手とのトラッシュトークがSNSで展開されています。とくに話題になったのは、永坂選手が挑発してきたことに対して、仲間と指をさして大笑いする動画をカウンターで返したことでした。あれは事前に用意していたのですか?
「はい。こうやってバカにされたら一番辛いと思うことをしました。かなり食らっていたようですね(笑)」
――永坂選手が仕掛けてくることはわかっていたと。
「絶対にやってくると思っていました。だから、こっちもそれに答えただけですね」
――会見でも、大久保選手はマンボウ並みにメンタルが弱いと指摘してきました。ああいうことも想定内だと。
「何か言ってくるだろうなとは思っていました。でも、殺伐となるはずの会見だったのに、後半になって和んできたのは予想外でした(笑)」
――それは大久保選手が永坂選手に対して「ナスDに似ている」とか、永坂選手の挑発を軽く受け流しつつカウンターを入れたことで笑いの方向へいったのだと。あれも、ある意味強烈なカウンターでした。
「そうなんですかね。ならよかった(笑)」
――永坂選手は会見で、大久保選手をバカにするボードを2枚も用意してきました。
「来た来たと思いました。Xでも同じようなことを言ってきたので、その時はもはや面白がって見ていましたね」
――面白がる?
「ええ、面白いじゃないですか。会見だと『頑張ります』しか言わない選手が多いじゃないですか。そんな中で、ああやって盛り上げてくれるのはいいですよね。しかも徹夜で作成したとか言っていたし(爆)。小学生の宿題みたい」
――まさに努力賞ですね。本人は、かなり傷ついていると思います。
「でも嬉しかったですよ。僕のことを真剣に考えてくれているし、試合を盛り上げてくれようとしているので」
――永坂選手は、大久保選手が過去に出演したABEMAの恋愛リアリティショー『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』を全話視聴したようです。
「そうらしいですね。もう、僕のファンじゃないですか(笑)」
――うざくないですか?
「以前は、うざかったですよ。なんか執拗に絡んできたんで」
――今は違うと。
「違いますね。目的が見えてきたんで」
――目的とは?
「K-1を盛り上げたいということ。それが見えたんで」
――それで対戦を受けることになったんですか。
「それもあります。あとは、ファンもこの試合を見たかったようなので。最初は、なんでやらないといけないのかと内心では思いましたけど、組まれたらしっかりスイッチが入りました」
――金子晃大選手へのリベンジしか見ていない印象だったので、たしかに遠回りになりますね。永坂選手のファイターとしての印象は?
「印象? なんですかね(笑)。トリッキーで、ブンブン丸ですかね。一発があるので、そこは気を付けないといけないです」
――永坂選手が勝利した池田幸司戦は、どんな感想ですか。
「あれ、ホントは負けているんじゃないかなと思いましたね。池田選手が2回くらいダウンをとったような場面があったんで。でも、普通はあんなふうにパンチをもらわないです」
――永坂選手のパンチは当たらないと。
「僕の予想は、中に入って一発狙ってくるので、そこを楽しみにしてほしいです。緊張感のある試合になると思います」
――トラッシュトークのように本番もカウンターを決めていくわけですか。
「いえ、試合は僕から仕掛けますよ」
――え、本当ですか?
「いろんなパターンがあるんで。これが失敗したらとか用意しています」
――もしかして、これも陽動作戦ですか?
「はい。罠にかかってくれと」
――永坂選手は絶対にこのインタビューを読みますから、戦いに迷いが出るかも。
「それも作戦です」
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勝って、年内に金子選手のタイトルに挑戦したい
――この試合は、大久保選手にとってどんな位置づけになりますか。
「位置づけ…、そうですね、でもここ最近で一番盛り上がる試合になると思いますよ」
――それは、どういうことですか?
「試合前もそうですし、本番もそうなる予感があります」
――わくわく感があるんですね。ちなみに永坂選手は、どんな存在ですか?
「憎んでないですよ。好きでもないですけど」
――では永坂選手の片想いで終わると。
「両想いはないですね」
――同じ大会で金子晃大選手と池田幸司選手が試合をしますが、どんな思いがありますか?
「なんでかなとは思いました」
――なぜ自分が金子選手の相手ではないのかと。
「はい。でも金子選手の参戦発表前に、僕には相手が決まっていたので、まだ時期ではないのかとも思っています。ここで勝って、年内に金子選手のタイトルに挑戦したいです」
――ちなみに金子選手と池田選手の試合はどうなると思いますか?
「金子選手がKO勝ちします。池田選手のでっかいアゴを打ち砕きますよ」
――池田選手から反撃を食らいますよ。
「永坂選手で耐性がついたので大丈夫です(笑)」
――大久保選手は、女性ファッション誌『ViVi』の「月刊 国宝級イケメン」で初めて格闘家で特集されるなど、多方面でも活躍していますね。
「格闘技ではないジャンルで注目してもらえるのは、すごく嬉しいです。格闘技を知らない人からDMをもらうこともありますし、K-1をさらに広めるためにも継続して活動したいと思っています」
――会見では奇抜なファッションで登場しています。韓国のファッションが好きだとか。
「とくに韓国ファッションへの拘りはないんですけど、人とかぶるのが嫌なんですよね。ちょっと変わったデザインが好きで、直観で選んでいます」
――人と違うファッションがいいと。
「さすがに“ふんどし”とかは、嫌ですけど」
――今、格闘技で話題の(笑)。
「あっと言わせるファッションが好きです。3年くらい前に、オオカミとか出るようになってから芽生えました。好きなブランドだとコムデギャルソン、CULLNIですかね。シンプルなブランドが好きです」
――女性人気も高く、今後の活躍が楽しみです。
「僕の試合を見たことがない人も、ぜひ会場で待っています!」