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【KNOCK OUT】タイトルマッチで4度目の対戦、挑戦者・森岡悠樹「本気で倒しに行く」王者の壱は「倒されて倒す気満々です(笑)」と逆転勝利予告

2025/05/14 01:05
 2025年6月22日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催されるKNOCK OUTのビッグマッチ『THE KNOCK OUT 2025』(U-NEXT配信)の対戦カード第二弾発表会見が、5月13日(火)都内にて行われた。  KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者の壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)が森岡悠樹(北流会君津ジム)の挑戦を受ける。  沖縄出身の壱は空手をベースに持ち、ボクシングを経て上京してムエタイを始めた。2008年11月の『MuayThaiOpen』でLPJNバンタム級王座に就き、2019年12月に岩浪悠弥に敗れるまで14連勝をマーク。2022年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント」を制して王者となった。2023年8月の初防衛戦で古村光に敗れて王座を失ったが、2024年4月のリマッチで王座奪還。6月にはムエタイの激闘王と呼ばれたチョークディーから勝利を収め、7月の『ONE Friday Fights』で初参戦初勝利。 「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝戦へ進出するも、森岡にKO負けを喫した。2025年3月に『MuayThaiOpen 50』で2RにKO勝ち、ルンピニージャパン認定スーパーバンタム級王座を獲得するも、4月にはONEの2戦目でマイサンカンに2度のダウンを奪われ1度は取り戻すも逆転ならず判定負け。戦績は29勝(11KO)11敗1分。  森岡はKNOCK OUTを主戦場とし、2023年に『スックワンキントーン』にてスーパーバンタム級トーナメントを全試合KOで制して自身初のベルトを獲得。8月にはK-1 GROUPとの対抗戦で内田晶を初回KOに仕留めて殺傷能力の高さを証明したが、9月に古木誠也に初回KO負けを喫した。2024年5月の『ONE Friday Fights 62』に初参戦すると、ペイマン・ゾルファガリにダウンを奪われる劣勢もノーモーションの右ストレートで逆転KO勝ち。  6月にシュートボクシングに初参戦するも山田虎矢太にTKOで敗れたが、「KICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント」では12月の決勝に進出し、壱にKO勝ちで優勝。2025年4月にはREDバンタム級王者・乙津陸を初回KOに破った。戦績は19勝(11KO)10敗2分。  両者は2021年8月に初対戦しており、その時は壱が判定勝ち。2度目は2022年11月でこれも壱が判定勝ち。今回は壱の2勝1敗で迎える4度目の対決に。  森岡は「年末以上の激闘になるか分からないですが、本気で倒しに行こうと思っているので楽しみにしていてください」と、この試合でも変わらず倒しに行くとする。  壱は「前回森岡くんに負けてもう僕は王者じゃないと思っています。チャレンジャーのつもりで森岡くんを喰いに行こうと思っている。3回やって3回とも激闘だったので、今回も激闘で間違いない。先に当てて先に倒します」とこちらも激闘宣言。  前回の対戦を踏まえて今回はどうしたいというのがあるか、と聞かれた森岡は「自分は年末の続きを6月で皆さんにお見せ出来たらと思っています」、壱は「森岡くんも僕もパワーはあるけれど、2人とも倒れやすいので先に当てた方が勝つ、スピード勝負だなと思っています。あと(前回は)僕が連勝中で気の緩みもあったのかな。あの日はただ森岡選手が強かったので、今回はいつも以上に仕上げて勝ちます」とした。  壱はダメージが心配されていたが、コンディションのことを聞かれると「顔を何針か塗ったけれど、いつものことなので問題ないです」との答え。  森岡はベルトに王手をかけたことに「ベルトはもちろん欲しいとずっと思ってるけれど、考えすぎると固くなるので、勝ちに行くような試合は絶対にしたくないので考えずに倒しに行きたいです」と、試合では考えずに通常の試合通りに行くとする。  それでも、ベルトへの想いを聞かれると「KNOCK OUTに出たての頃なんか本当に下積みと言うか、タイトルマッチを組まれることもなかったし、こんな大きい舞台でタイトルマッチが出来て本当に嬉しいです。KNOCK OUTのベルトって偉大なものだと思っているので欲しいと思っています」と話した。  壱はONEでの激闘で敗れた反省点について「倒されても俺が倒し返すからいいやって過信でしたね。倒れても倒し返すからいいやってのが絶対にあった。自分を忘れていた気がします。過信していました。倒しても倒し返すっていう自分の拳に自信を持ちすぎていたので、過信と自信は紙一重なのでそこを見つめ直して今回は挑みます」と、過信をしないことを学んだという。それでも「理想は倒されずに倒すことですが、最悪倒されたら倒しに行きます。激闘します」と言い放つ。  両者はオープンフィンガーグローブについて、「そのOFGだけが最初は不安だったんですが、前回はスパー・マススパーを普通のグローブでやっていて試合当日距離勘が合わなくて苦労したので。今回は決まってすぐOFGでスパーの練習しているので完璧にアジャスト出来ていると思います」と自信を見せる。  それに対して壱は「僕の感覚ですが、OFGは普通のグローブより(脳が)揺れづらい。ダウンはしやすいけれど揺れづらいから、ダウンしても巻き返しがめっちゃきくと思っていて。僕も森岡選手も巻き返し系なので、今回も一発では終わらず倒し倒されの展開になっていくんだろうなって思っています。僕に関しては巻き返しタイプなので、OFGは向いていると思います。倒れてからがスタートなので」と、なぜかダウンの応酬になること前提のコメント。  倒れる気満々ですね、とツッコミを受けると「倒されて倒す気満々です(笑)」と、最後は自分が倒すと締めくくった。
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