ムエタイ
インタビュー

【RtR】武居由樹、大﨑孔稀と戦った元ラジャ王者を迎え撃つレンタ「ムエタイ選手はムエタイのルールで倒さないと自分の中では価値がないと思っている」

2025/04/18 19:04
 2025年4月20日(日)東京・後楽園ホール『Road to Rajadamnern』(U-NEXT配信)のメインイベントで、MUAY SIAM ISAN ライト級(61.23kg)タイトルマッチとしてヨーブアデン・ソーシリラック(タイ)と対戦するレンタ・ウォーワンチャイ(=松井蓮汰/ウォーワンチャイプロモーション)のインタビューが主催者を通じて届いた。  ヨーブアデンは元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者、オムノーイスタジアム122lbs王者で、サウスポーから繰り出す左ストレートを得意とする。これまでに2度来日し、K-1では武居由樹、RISEでは大﨑孔稀に敗れているが、ヨープアデーンはヒジと首相撲主体の選手であり、今回日本でムエタイの試合が出来ることで燃えているという。  対するレンタは石井一成と同門でこれまでにBOMライト級、WMCインターコンチネンタルライト級、WPMFインターナショナルライト級の3つのタイトルを獲得。日本だけでなく、RWSのリングではムエタイトップのラムナムムーンレックの対戦相手に選ばれるなど現地での評価も高い。 今回はとにかく勝ちが欲しい ――昨年6月のKNOCK OUTでの重森陽太戦は惜しくも判定2-0で負けてしまいました。 「倒すことを意識しすぎました。もともと重森選手とは相性が悪いのは分かっていたんですけど、向こうには待ちに徹されてしまいました。KNOCK OUTという舞台でKNOCK OUTらしい戦い方をしたのは自分だと思うんですけど、試合自体はお互いの良いところが出た試合だったと思うんですけど、勝ちに徹した戦いをされたなと思います」 ――日本ライト級最強決定戦とも言われてましたけど、そこでの敗戦をどう受け止めました? 「一番大事なところで落としてしまったので、やはり悔しかったですね。重森選手に勝っていれば、事実上自分が日本ライト級で一番になったと思うし、その後の展開もだいぶ変わったと思います。また勝ちを積み重ねて、重森選手へのリベンジを目指しています」 ――SNSを拝見したところ、重森戦で負傷したということですが、怪我はどういったものだったんですか? 「1R目に、自分の左フックと重森選手のヒジの相打ちになり、右目を眼窩底骨折してしまい、1R目から右目がずっと見えなかった状態でした」 ――そういう中でフルラウンド戦い抜いたんですね。 「目の影響は結構あったんですけど、自分の中では延長戦に行きたかったなという気持ちはあります」 ――重森選手との差はどれくらい感じました? 「巧さは重森選手の方がありますが、全然超えられない壁じゃないと思ったので次こそは絶対に勝つ自信はあります」 ――前回1月18日のRWSでの試合は、半年ぶりの再起戦となり、昨年5月に勝利したイランのロムティン・マナフィとドローに終わりました。今振り返ってご自身的にはどうでしたか。 「2Rまでは、安全な戦いでポイントをうまく取れている感じだったんですけど、3Rに勝ち急いだことで雑な動きになったところで一発ダウンを取られたことでドローになってしまったことは反省しかないですね。あのダウンがなければ勝っていたので悔しいです」 ――ブランク明けで不安な面はなかったですか。 「体の調子自体は大丈夫だったんですけど、自分の中で行ききれなかった部分を感じたので、もうちょっと攻めれば良かったなとは思いましたね」 ――今回、復帰2戦目が決まり、対戦するヨーブアデーン・ソーシリラックムエタイに関してはどういったところが入っていますか。ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者、オムノーイスタジアム122lbs王者という肩書があります。 「RISEさんとK-1さんに出ていて、キックボクシングルールの試合の映像を見たんですけど、ヒジ、組みの展開がないので警戒はしているんですけど、サウスポーでうまい選手だなと思ったので、やりにくそうだなと。でも、うちのジムには、あの階級で一番強いサウスポーの石井寿来がいるので、寿来とずっとマンツーマンでやっています。タイプはちょっと違うと思うんですけど、サウスポー慣れしているので、あとは自分のトレーナーとしっかり対策をやっているので大丈夫だと思います」 ――ルールは違えど、ヨーブアデンはK-1で武居由樹選手、RISEでは大﨑孔稀選手と対戦しているということで、試合内容でその2選手と比較される部分もあるかと思うんですけど、意識してますか? 「全く意識はしてないです。ヨーブアデンは元ラジャのチャンピオンなんで、ムエタイ選手はムエタイのルールで倒さないと自分の中では価値がないと思っているので、そこを超えて今回懸かっているMUAY SIAM ISANライト級のベルトを巻きたいと思っています」 ――今回獲れば、ベルトは4本目になるんですね。タイトルが懸かるとモチベーションは高くなりますか? 「いつもは高くなるんですけど、昨年5月にマナフィに勝ってから怪我とかもあって1年間勝てていないので、今回はとにかく勝ちが欲しいという気持ちでいるんで、タイトルは意識せずにもう勝ちだけを目指しています」 ――竜哉選手を抑えてのメインイベント抜擢に関しては? 「竜哉選手と比べたら、自分はまだまだキャリアが足りないのですが、メインを任されたからにはバッチリと倒して自分が締めないといけないなという気持ちはあります」 ――KO決着をイメージしてますか? 「そうですね。KOはイメージしてるんですけど、今回自分が5Rの試合を希望したところ、タイトルが懸かった試合にもなりました。今大会の中でも唯一の5Rの試合になるので、5Rでも戦えて、そして倒せるところを見せたいですね」 ――RWSでは3Rの戦いが増えていく中で、なぜ5Rの試合を選ばれたんですか? 「自分は5Rの試合から遠のいてますし、今後自分は世界を狙っていくので、そうなってきた場合、5Rの試合が多くなってくると思うので、ここで経験したいと思いました」 ――4月の後に試合は決まっているんですか? 「今のところは決まってないのですが、とにかく勝たないと先はないので、とにかく勝ち続けて自分の道を切り開いていきたいです」 ――その先はやはりラジャダムナンのタイトルになりますか? 「そうですね。ムエタイをやっているからにはラジャのタイトルも狙ってますし、他の世界タイトルも狙っていき、日本や世界で最強はレンタだなとみんなに認めさせたいですね。今も(石井)一成君が一人でジムを引っ張っててくれていて、ジムの中で年齢だと自分は真ん中ぐらいなんですけど、後輩も増えてきて先輩としての自覚も芽生えてきました。  これから世界のトップ選手としのぎを削っていき、ジムの名前を広め、後輩たちも僕が引っ張っていかないといけないなという気持ちもあります。まずは、次の試合ですね。メインイベントを任せられたので、しっかりKOで勝ってバッチリ大会を締めてタイトルを巻きます!」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.338
2025年5月23日発売
14戦無敗、全試合フィニッシュ勝利でRIZINフェザー級新王者となったラジャブアリ・シェイドゥラエフ。その強さを徹底特集。ケラモフ戦の木村柊也ら無敗選手達。野杁正明×平本蓮のSP対談、ONE新王者・若松佑弥も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント