キックボクシング
インタビュー

【RISE】逆襲の鈴木真彦「圧倒的に気持ちをへし折ってやろうと思っています。ほんまに分からせたろうと」

2025/04/17 19:04
 2025年4月19日(日)東京・後楽園ホール『RISE 187』のメインイベントで、バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで同級1位・鈴木真彦(TEAM 寿)が同級3位・大森隆之介(EX ARES)と対戦する。  鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち。那須川天心に2度、志朗に2度敗れた以外は連勝も、2023年3月にK-1のリングで玖村将史にダウンを奪われて敗れた。8月にイマッド・サヒをKOして再起したのもつかの間、12月に大﨑孔稀に敗れ王座を失い、2024年3月に金子にリベンジを許した。12月にジェイミー・ゲイマンを初回KOして再起。戦績は36勝(21KO)9敗。 1ラウンドから仕掛けます ――鈴木選手は2月に28歳になられたばかりですが、考えてみると高校生の時からプロで戦っていますよね? 「そうですね。時の流れは早いもので、もう気が付いたら28歳になっていました」 ――もう10年選手ですね。 「気持ちはまだ若手ですけど、ベテランの域になってきました(笑)」 ――ベテランと呼ばれることに抵抗はありますか? 「良い意味でも経験を積んでいると思うので、まだまだここからいきたいですね」 ――逆に10年前を振り返ってみて、高校生の時の方が良かったなと思う部分はありますか? 「若い勢いってあるじゃないですか。そういう勢いは前の方があったのかなと思いますけど、鈴木真彦はまだまだここからです」 ――今回対戦する大森選手もファイトスタイルや気持ちに勢いを感じさせる選手ですが、その辺りについてはいかがですか? 「僕より若くて勢いのある選手だなと思います」 ――この間の会見に乱入した伊東龍也選手はどうですか? 「あの人はちょっと分かんないです(笑)。まだどういう方なのか分かってないです。戦いとかを見ていると、結構勢いがあるなと思いますね」 ――今回の大会では鈴木選手の試合がメインイベントって発表されたばかりですけど、アンダーカードでは伊東選手や京谷選手などが絡むバンタム級の試合もあります。その辺は気になりますか? 「見ているお客さんにも『バンタム級でもここまで差があるのか』って思ってもらえるように、そういうところを意識して良い勝ち方で最後にメインを締められたらなと思います」 ――鈴木選手から見ても今のバンタム級はタレントが豊富だと思うのですが、RISEチャンピオンがいて世界チャンピオンもいて自分もいるという事で、階層の違いという部分は感じていますか? 「やっぱり目指している所が1番なので、そこに行くまでに倒さないといけない相手もいるし、結果を残していけば自ずとそこに辿り着くので、一戦一戦全力で行こうと思います」 ――今回の対戦相手の大森選手の対策はバッチリですか? 「全部の試合でそうですけど、対策というよりかは“鈴木真彦”を全面に出していきます。特に今回は向こうも僕とずっとやりたいって言ってたと思うし、圧倒的に気持ちをへし折ってやろうと思っています。僕も向こうの気持ちに負けないように、ほんまに分からせたろうと思っています」 ――そしたら1ラウンド目から仕掛けていきますか? 「1ラウンドから仕掛けます。向こうも警戒していると思いますけど、対戦してあっと驚かせたいですね」 [nextpage] バンタム級で盛り上がる試合は鈴木真彦がベルトを取り返す試合 ――試合前やリングに上がっている時は緊張する方ですか? それとも気持ちが解放される方ですか? 「入場の時から緊張はなくなるんですけど、試合前のアップをしている時はめちゃくちゃ体が重たいですね(笑)」 ――10代の頃から入場時は吹っ切れていたんですか? 「それは昔からですね。試合もこなしていくごとに、入場してスイッチが切り替わるというか、そういう部分も良くなってきています」 ――今は子宝にも恵まれて守るべきものもできましたが、その辺は大きな武器になっていますか? 「やっぱり格好悪い背中は見せれないでしょ。かっこいい背中を見せたいし、めっちゃ練習で疲れて帰ってきても寝顔を見るとめちゃくちゃ癒されます」 ――そろそろお父さんの活躍も分かってくるような年頃になってくるんじゃないですか?  「活躍とかはまだ分からないと思うけど、戦っている事は分かっていると思いますね」 ――今回も後楽園ホールには奥さんとお子さんは応援に来てくれますか? 「今回も来てくれるので、良いところをしっかり見せます」 ――それはそれで勇気100倍になりますね。 「絶対に何があっても負けられないですね」 ――勝ったら次に何をしたいのか、方向性はある程度定めていますか? 「僕の目指す所は決まっているので、RISEの世界ベルトもですし、その前にRISEのベルトも取り返さないといけないし、先を見据えて1戦1戦やっていきます」 ――来月の話になりますが、名古屋大会での大﨑孔稀vs.門口佳佑の試合は、ノンタイトル戦ですが気になる部分はありますか? 「自分からすると全然面白くないなっていうのはありますね。門口選手がベルトを持ったままでチャンピオン対決とかだったらやる意味があると思うんですけど、今はもう王者ではないじゃないですか。それと現役の王者が戦うって事で盛り上がっていますけど『何がおもろいんやろう』って僕は思いますけどね」 ――釘を刺したい感じはあるわけですね。 「バンタム級で盛り上がる試合は鈴木真彦がベルトを取り返す試合だと思ってほしいので、この2人の試合が気になるのは気になりますけど、そこまで自分の中には響いていないです」 ――そういう鈴木選手に対して大森選手は「いつまでチャンピオンぶってんねん」という事を言っていましたが、その言葉に返す言葉はありますか? 「別にチャンピオンぶっているとかではないけど、リングの上で分からせてやろうと思っています。僕はすぐにベルトも取り返すし、1戦1戦結果を残していく事が大事なので、そんな事を言っているのも後悔させるぐらいにやってやります」 ――今の練習環境はいかがですか? 「練習環境は全然変わっていないです」 ――では道化倶楽部を拠点にしている形ですか? 「ずっと道化倶楽部でやっています」 ――ELDORADO 2025での山口裕人vs.YURAの試合はどういう風にご覧になりましたか? 「もうちょっと見たかったですよね。あれはYURA選手の“山口裕人の良い所が出る前に決着をつける”っていう作戦だったと思うし、上手かったなって感じですね」 ――ELDORADO 2025から得た刺激はありましたか? 「全部の試合がレベル高かったですけど、1番に思ったのは自分がこの試合に出ていないっていうのが悔しくて、来年は絶対に出たいなと思いました」 ――来年はELDORADOのメインを狙っていきたいですね。 「僕だったらもっと面白い試合ができるし、それを言葉だけじゃなくて試合で見せていきたいです」 ――後楽園ホールに集まってくれるファンとABEMAで視聴してくれる皆様にメッセージをお願いいたします。 「バンタム級は僕が盛り上げていきたいし、僕の試合を見ていたら間違いがないので、他の試合に興味がないと思わせれるような試合をしてメインをしっかり締めます」
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