「公平公正を保っていく」と明言した榊原CEO(C)RIZIN FF
2025年5月4日(日)東京ドーム『RIZIN男祭り2025』で行われる「RIZIN WORLD GP 2025 ヘビー級トーナメント」の抽選会が、4月11日(金)都内にて実施された。

会見での質疑応答では、賞金がかかる今回のトーナメントにおいて、ドラッグテスト(ドーピング検査)が実施されるのか、との質問があり、榊原信行RIZIN CEOは「これまでもRIZINのレギュレーションで、ずっとタイトルマッチとグランプリの選手は全選手、強制的にやらせていただいています。当日のドラッグテストはもちろん全員やらせていただきます。その結果によってもし陽性が出れば次に進出するはずだった選手は(出場権が)はく奪という形になります」と、ドラッグテストを実施し、もし陽性となれば次のラウンドには出られないと明言した。
また、会見後の囲みでは「マーク・ケアーをテーマにした『The Smashing Machine』という映画が公開されることが決まっていて、その舞台はPRIDEなんですよね。マーク・ケアーを演じるのがドウェイン・ジョンソンで、マーク・コールマンを演じるのがライアン・ベイダーなんですよ。そういうこともあって、日本にも何度も映画の撮影に去年ぐらいから来ていて、そういうタイミングを含めて、いろんなプロモーションとかそういうこともあったりしますし、ベイダーとも話はしています」と、UFCやPRIDEで活躍したマーク・ケアーがドーピングや鎮痛剤、麻薬に依存して転落していく姿を描いた映画が公開されるという。

そのことからタイミング的にドラッグテストの件が話題に上がると思われ、今回の出場選手ではダニエル・ジェームスとアレクサンダー・ソルダトキンが過去にドーピングチェックに引っ掛かっているとの指摘を受けると、「はい、その点を踏まえて本人たちともしっかり確認して『検査をするよ』ってことも全部伝えて、『クリアする。絶対大丈夫だ』っていうことでラインナップしてみました」と、選手たちにも確認済みだとする。
続けて榊原CEOは「いろんな団体と向き合う中で、僕らプロモーター同士の中で、きちっと公平に公正に担保していく上で問題になるのは、それぞれのドラッグテストに対するポリシーが違うということがあります。特にヨーロッパ系の団体とかはなかなか寛容っていうか。
さらにドーピングポリシーを高めていった中で、ここをきちっとクリアした中で、公平公正を保っていくっていうことを、この10年の中でも一つの指針にしているので、そうなるとなかなか外国人選手がワールドグランプリに出たくても、『うちの団体の選手は難しいかな』っていうような団体も実は多かったです。ただ、まあそこは公平公正にしっかりやりたいと思います」と、団体によってドーピングポリシーが違うとの問題があるが、RIZINは公平公正にやっていくとした。




