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2025年5月31日(土)東京・大田区産業プラザPIOで開催の『GRACHAN74』にて、GRACHANフライ級の頂点を懸けた王座統一戦が、ついに実現する。
▼第14試合 GRACHANフライ級王座統一戦 5分3R
御代川敏志(THE BLACKBELT JAPAN/第3代GRACHANフライ級王者)
小田魁斗(CARPE DIEM福岡/GRACHANフライ級暫定王者)
正規王者・御代川敏志(THE BLACKBELT JAPAN)は、MMA11勝6敗1分。11勝中5つのKO・TKOと2つの一本勝ち、4つの判定勝ちをマークする。2024年2月の『GRACHAN 67』で松場貴志を3R TKOで下し、第3代フライ級王者に。
切り裂くような鋭い打撃、独特なリズム、そして「何をしてくるかわからない」変則的なスタイルで相手を翻弄する、オールラウンド型の技巧派だ。打撃と組み技のバランスに優れ、試合の流れを自在に変える力を持つ。
その御代川が、負傷により規定期間内での防衛戦を行えなかったことから、GRACHANは暫定王座決定戦を実施。そこに登場したのが、『ONE Friday Fight』で連勝を重ねていた小田魁斗(CARPE DIEM福岡)だ。2024年12月『GRACHAN Presents: HELIOS』にてフライ級1位の道端正司との一戦に勝利し、暫定王座についた。
そこに、突如リングに現れたのが正規王者・御代川だった。小田のベルトを強奪し、マイクを握り、「お前が暫定王者か? だったら、俺とやるしかないだろ」と小田に直接宣戦布告。これに対し、小田も「やりましょう」と即答。2人の王者がリング上でにらみ合い、統一戦の実現をファンの前で誓った。
小田はMMA6勝1敗。6勝中3つのKO・TKOと一本勝ちが1回、2つの判定勝ち。御代川とは真逆のスタイルで、しっかりと形を作りながら、ポジションを一つひとつ制していく“正攻法”のグラップラー。グラウンドでのコントロール力とサブミッションの精度は国内トップクラスであり、冷静かつ理詰めのファイトで相手を崩して削っていく。
“型破り vs 型の美学”──まさに対極のスタイルがぶつかる王座統一戦。御代川が変則的な打撃とリズムでかき乱すのか、それとも小田が地に足のついた展開で試合を制御するのか。序盤の攻防が勝敗を大きく左右する展開となるだろう。
フライ級の真の頂点を決めるこの一戦は、GRACHANにおける軽量級戦線の方向性を占う重要な試合となる。実力、戦略、そして王者としての矜持が交錯する、注目のタイトルマッチが幕を開ける。
【ほか追加カード】
▼第7試合 無差別級5分2R 延長1R
田馬場貴裕(IMPACT)
井上悠司(TEAM大和魂/プロデビュー戦)
多彩な経験を持つ田馬場と、名門で鍛えられた新鋭・井上が激突。無差別級、注目の一戦。GRACHANの無差別級マッチにて、IMPACT主宰の田馬場貴裕と、TEAM大和魂所属でプロデビュー戦となる井上悠司が対戦する。田馬場は、プロレスラーとしてデビュー後、総合格闘技、キックボクシング、グラップリングなど、多岐にわたる競技に挑戦してきたファイター。自身が主宰するIMPACTを通じて「プロレスは格闘技だ!」をコンセプトに活動を展開している。GRACHANでは、過去に北村亮太にTKO勝ち 、石川廉にTKO負けを記録しており、その試合歴は多彩だ。
対する井上は、エンセン井上を師匠に持ち、空手をベースとする新鋭ファイター。空手時代には、現RIZINファイターの上田幹雄の先輩としても知られ、その実力は折り紙付き。2021年9月には『Breaking Down 2』に参戦し、GORI猛男に判定勝ち。今回のプロデビュー戦で、どのような戦いを見せるか注目される。
“経験豊富なチャレンジャー vs 名門仕込みの新鋭”──田馬場がこれまでの多彩な経験を活かして試合をリードするのか、それとも井上が初陣で鮮烈なインパクトを残すのか。無差別級ならではの迫力とスリルが詰まった、注目の一戦が幕を開ける。
▼第4試合 フライ級5分2R延長1R
二之宮徳昭(クロスワンジム湘南)
佐藤匡平(KRAZY BEE KOSHIGAYA/初参戦)
クロスワンジム湘南所属のベテランファイター二之宮徳昭と、KRAZY BEE KOSHIGAYA所属の佐藤匡平が対戦するフライ級マッチ。佐藤は「KROSS×OVER」などで試合を重ねてきた選手で、GRACHANで初白星を掴むか。迎え撃つ二之宮は、落ち着いた試合運びと確かな組み技を武器とする技巧派。ZSTからGRACHANに参戦し3連敗も、12月大会で鈴木嵐士を肩固めに極めて、再起を飾っている。これまでのキャリアを活かし、試合を自分のペースに引き込む展開を狙う。フライ級らしいテンポの中で、試合の流れを掴むのはどちらか。