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【DEEP】栗山が粘る鈴木に判定勝ち、延命が三村に1R TKO勝ちでフェザー級GPリザーバーに、中務が切嶋にツイスター極める! 堂園がMGとの接戦制す、瀧口vs.ケンヤスキーはNC、虎鉄がレバナにスプリット判定勝ち、チャートゥが朝太をTKO。大井すずがセアリと大熱戦の判定勝ち

2025/04/06 13:04
 2025年4月6日(日)大阪・錦秀会 住吉区民センター大ホールにて『DEEP OSAKA IMPACT 2025 1st ROUND』が開催された。 【DEEP OSAKA IMPACT 2025 1st ROUND 配信】YouTubeメンバーシップ配信/ツイキャス PPV生配信 4月6日(日)13時試合開始 ▼DEEP JEWELS 60kg以下 5分3R〇栗山 葵(SMOKER GYM)59.40kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×鈴木”BOSS”遥 (SAI-GYM)59.45kg  栗山は、2023年2月の中井りん戦での一本負け後は3連勝中。2023年6月の『RIZIN.43』で熊谷麻理奈に1R KO勝ちすると、2023年11月のDEEP JEWELSで齊藤百瑚に1R TKO勝ち。2024年3月のDEEP OSAKAでMANAを1R 左ストレートからのパウンドでTKOと、いずれも初回に相手をマットに沈めている。2024年5月に中井りんと1年3カ月ぶりに再戦予定も右膝前十時靭帯断裂により欠場していた。今回は1年1カ月ぶりの復帰戦を地元で行う。MMA7勝5敗1分。  対する鈴木は、MANA、奥富夕夏に連敗後、2024年3月に谷山瞳に判定勝ち。5月に青野ひかるとのグラップリングマッチで判定負けも9月にte-aに判定勝ちで、MMA2連勝したが、11月に中井りんに1R TKO負けを喫し、MMA2勝3敗となった。  1R、サウスポー構えの栗山の圧力にオーソの鈴木は右で入るが、そこに左をカウンターで当てた栗山! さらに左で詰めると、左に回る鈴木の右ローにも左を当てる。フックを潜ってシングルレッグの鈴木を切る栗山。  左オーバーフックで立ち上がった鈴木。栗山の圧力にシングルレッグもスプロールする栗山。腕を掴んでスイッチからバックに回る鈴木。バッククリンチのクラッチを剥がした栗山は正対。  なおも鈴木は右でオーバーフック。離れる栗山。右ハイを打つ鈴木はシングルレッグからスプロールの栗山より頭を上げてがぶり。栗山はシングルレッグで立ち上がり。そこに鈴木がギロチンチョークを狙いゴング。鈴木は鼻血。  2R、鈴木の右ローに左ストレートを当てる栗山。鈴木も右ストレートを突くが、栗山の圧力にケージ背に。シングルレッグから右で差して押し込むが、体を入れ替えた栗山が押し込み右ヒジ。  鈴木はシングルレッグもがぶりの栗山が立ち上がり。なおもシングルレッグの鈴木は脇を潜り、ケージまでドライブ。ここも四つで体を入れ替えた栗山は離れてスタンドに。  ダブルレッグから頭出した鈴木は押し込むが、頭を押さえてがぶり直した栗山、鈴木のシングルレッグの横腹にパンチ。がぶりの栗山はサイドバックからチョークに。外した鼻血も鈴木は首相撲からヒザを突きゴング。  3R、左右ローの鈴木を詰める栗山。左前蹴りで前に。鈴木は右ストレートから組むが、突き放す栗山が前に。そこにシングルレッグの鈴木を切る。  右を突く鈴木をさばく栗山は左ストレート。これをかわした鈴木は組んで押し込み。右で差すと四つの栗山は体を入れ替え、左ヒジ! 被弾した鈴木はシングルレッグもがぶって切ってヒジを落とす栗山。鼻血の鈴木は足を手繰れない。そこにパウンド連打の栗山。鈴木は被弾しながらも立ち上がり。そこに肩パンチの鈴木はヒザも。  右小手の鈴木に離れた栗山。鈴木のシングルレッグを切ってスタンド勝負。栗山の前進にがぶってギロチン狙いからバック狙いでゴング。  判定3-0(30-27×2, 29-28)でヒザ靭帯の負傷から復帰した栗山が勝利。『RIZIN43』から4連勝を飾った。  試合後、栗山は「大阪で試合させてもらってタイトルマッチも決まってたんですけど、ヒザの靭帯を傷めてしまい、今回4月に試合が決まり、倒そう、倒そうと思ってたくさんの応援にKOで応えられず申し訳なかったです。こんな多くの人たちに力をもらっています。今年もう1回、いちからスタートしてタイトルマッチ、海外にも挑戦していきます。あと、今日、GLADIATORにSMOKERジムから出ているんで代表に一言いいですか。判定ですけど勝ちました!」と語った。 [nextpage] ▼DEEPフェザー級GP一回戦 リザーブマッチ 5分3R ×三村 亘(パンクラス大阪稲垣組)65.75kg[1R 1分53秒 KO]〇延命そら(TEAM FAUST)66.20kg  2024年12月のDEEP大阪大会で劉獅をKOで下すなど3連勝を飾ったパンクラス大阪稲垣組の特攻隊長・三村亘と、大阪大会で古根川充を破り、4試合連続でフィニッシュ勝利している中村優作の愛弟子・延命そらによる大阪対決。  1R、圧力をかける三村。延命の前蹴りに左右フックで詰めて左差しで押し込みもブレーク。  左ストレートの飛び込みで金網まで詰めた三村。細かいヒザを打つ延命は首相撲ヒザで突き放すと右を当てて三村の腰を落とすと、打ち合いに出た三村に再び右から左をヒット! 三村がヒザから崩れ落ち、レフェリーが間に入った。  KO勝ちした延命は「リザーブファイトに選んでもらって、三村選手の1Rからやろう、にしっかり1Rで倒しました。周りの人たちのおかげです。5月5日、空いてるんでよろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R 〇中務太陽 (BLOWS)60.95kg[2R 1分35秒 ツイスター]×切嶋龍輝(マーシャルアーツクラブ中津川)61.35kg  1R、ともにサウスポー構え。ワンツーから左で差して組んだ中務。突き放した切嶋は右ジャブをヒット。中務は左を返すと組みに。体を入れ替えた切嶋が押し込み。  ケージ背に中務はジャンピングガードから三角絞めに。そのままスラムで外した切嶋の左右にダブルレッグテイクダウンは中務。立ち際にバックを奪い、4の字ロック。切嶋に正対を許さず背後からパウンド。切嶋も片ヒザ立ちに。  2R、左ローの切嶋に中務はニータップ。金網に押し込み左で差して四つで引き出しテイクダウン! 4の字からおたつロックで切嶋の向き直りにツイスターを極めた。試合後、中務は「怪我などで1年半ぶりに試合が出来ました。これからDEEPやRIZINのバンタム級で1番になるので、応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R 〇堂園 悠 (修和館)61.50kg[判定2-1] ※19-19マストMG, 19-19マスト堂園×2×MG眞介 (reversal gym osaka anne)61.30kg  1R、ともにオーソドックス構えから左ロー。バランス崩した眞介に堂園が組むが、眞介は突き放す。左前手フックの眞介は左前蹴り、さらに左フックの飛び込みを当てて前に! 堂園も打ち合いに持ち込み左を返す。右オーバーハンドを当て返して前に出る堂園。  堂園の左をかわした眞介は再び左フックの入り、これはかわした眞介に左右のミドルから右を突くが、その入りに堂園は右を当てて前に! ゴングと同時に右を当ててダウンを奪う。2Rへ。  2R、ワンツーで飛び込む眞介に堂園は左を返す。眞介は右を強振。右ローも。右を届かせてダブルレッグテイクダウンは眞介! ハーフから左脇に頭を突っ込み肩固めへ。側頭部に手を当てて防ぐ堂園に、マウントに移行した眞介だが、堂園はブリッジで返してスタンドに。  右を突く眞介に、左を返す堂園。左前手フックからの打ち返しにダブルレッグテイクダウンの眞介はハーフから脇腹に細かいパウンドでゴング。判定は2-1に割れるもダウンを奪った堂園が熱戦を制した。 [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R─瀧口脩生(総合格闘技スタジオSTYLE)66.30kg[1R 3分04秒 ノーコンテスト] ※偶発的なバッティング─ケンヤスキー(THE BLACK BELT JAPAN)66.20kg  1R、左右にステップして出入りの瀧口に、ケンヤスキーは左をヒット!  ダウンも立ち上がる瀧口は右で差して押し込み。シングルレッグでテイクダウンもバッティングでケンヤスキーにドクターチェック中断。  偶発的なバッティングにより、試合は1Rに達していないためノーコンテストとなった。 [nextpage] ▼DEEPウェルター級 5分2R×レバナ・エゼキエル(K-Clann)77.55kg[判定1-2] ※18-20, 19-19マストレバナ, 19-19マスト虎鉄〇虎鉄(パラエストラ東大阪)77.10kg [nextpage] ▼DEEP 68.5kg以下 5分2R 〇松浦真実也(総合格闘技実業団トップティア)68.45kg[1R 1分56秒 リアネイキドチョーク]×アサン・ゲェイデ(ROOTS GYM)68.15kg [nextpage] ▼DEEP ストロー級 5分2R ×吉岡ビギン(フリー)52.15kg[1R 2分44秒 TKO]〇鶴斗(SPLASH)52.45kg [nextpage] ▼DEEP100kg以下 5分2R×朝太(フリー)98.85kg[1R 0分39秒 TKO] ※パウンド〇チャートゥ・バンビロール(ROOTS GYM)97.15kg [nextpage] ※以下、メイン後に実施 ▼DEEPストロー級 5分2R×中田奨也(blooM)52.60kg[2R 0分59秒 TKO] ※右ヒザ→パウンド〇武蔵(All My Homies)52.45kg [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R〇藤田宇宙(パンクラス大阪稲垣組)66.15kg[1R 1分22秒 腕十字]×岡田達朗(パラエストラ大阪)65.65kg [nextpage] ▼DEEPバンタム級 5分2R〇田中壱季(ENCOUNTER)61.65kg[判定3-0] ※20-18×3×小西澄斗(VICTORY GYM)61.25kg [nextpage] ▼DEEPフライ級 5分2R×上村亮馬(パラエストラ森ノ宮)56.90kg[1R 2分49秒 リアネイキドチョーク]〇砂田華杜(TEAM AGENT)57.10kg [nextpage] ▼DEEP JEWELS フライ級 5分2R〇Bobo 飛鳥(blooM)57.10kg[判定2-1] ※20-18×2, 19-19マスト成本×成本優良(POLAR GYM OSAKA)54.95kg [nextpage] ▼DEEP フェザー級 5分2R〇三井俊希(reversal gym osaka anne)66.15kg[2R 3分16秒 TKO] ※パウンド×松本大知(POLAR GYM OSAKA)65.65kg [nextpage] ▼DEEP バンタム級 5分2R〇上荷大夢(TEAM AGENT)61.75→61.70kg[判定3-0] ※20-18×2, 20-17×梅本純平(パラエストラ森ノ宮)61.65kg [nextpage] ▼DEEP 60kg以下 5分2R×MAHIRO(K-Clann)59.50kg[判定0-3] ※19-19マスト木下×3〇木下竜馬 (KING GYM KOBE)60.05→59.85kg [nextpage] ▼DEEP 63kg以下 5分2R〇山﨑鼓大(BLOWS)64.75kg[1R 3分36秒 TKO] ※左ハイから左右ラッシュ×レバナ・デオグラシャス(K-Clann)64.85kg [nextpage] ▼DEEPJEWELS アマチュアSルール 49kg契約 3分2R×セアリ(KING GYM KOBE)※当日計量[判定0-3] ※18-20, 19-19マスト大井×2〇大井すず(和術慧舟會HEARTS)※当日計量  セアリは、DEEPとパンクラスの2団体でウェルター級王者となった住村竜市朗の娘。6歳から父とともに練習し、中2でアマチュアMMAの試合出場。高校で柔道を始め、神戸のキングジムでレベルアップを図る。アマチュア4勝2敗。  対する大井は、父が元THE OUTSIDER-60kg級王者で放送作家の大井洋一の娘。洋一はTHE OUTSIDER時代に朝倉海と2度対戦しており、自身も放送作家としてかかわるABEMAで「那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円 挑戦者決定トーナメント」を勝ち上がったこともある。  その大井の愛娘すずは、日体大桜華高校レスリング部時代に2022年インターハイ女子47kg級で優勝し、2連覇を飾ったレスラー。  当時、父が2連覇を祝福する投稿に「ジュエルスでデビュー、そして煽りをお父さんが作る未来までが見えました!」とのコメントが投稿され、洋一は「その未来は……怖いです!」と答えていたが、ついに娘がアマチュアながらMMAデビュー。父制作の煽りVまで見たくなる“愛娘”対決がオープニングファイトに組まれた。  1R、サウスポー構えの大井。オーソのすずのローの打ち終わにダブルレッグで組んでテイクダウン。セアリは下から腕十字! 深く入るがクラッチする大井はまたいでヒジを抜く。さらに詰める大井はボディロックテイクダウンも再びセアリは腕十字へ! 深く入るが、大井はまたいで凌ぐ。  2R、セアリの左ハイの打ち終わりにダブルレッグテイクダウンの大井は立ち際にダースチークへ。セコンドの父・住村の指示通り首を抜いたセアリに大井はアンクルピックからパウンド! 立ち上がるセアリは背後についた大井のクラッチを剥がしながらキムラに! 背中に回しかけるが、伸ばして防いだ大井に、セアリは三角絞めにとらえてパウンドでゴング。  判定は3-0(19-19マスト大井×3)で大井が勝利。セコンドの大沢ケンジ、父・大井洋一の前で大きな笑顔を見せた。
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