2025年4月5日(日本時間6日朝7時)米国ネバダ州ラスベガス UFC APEXにて『UFC Fight Night: Emmett vs. Murphy』(U-NEXT配信)が開催された。
メインイベントは、フェザー級 (5分5R)でジョシュ・エメット(米国)と、UFC7連勝(MMA15勝0敗)中のレローン・マーフィー(英国・10位)が対戦。エメットの強打をさばいたマーフィーがジャブ、関節蹴りと細かい打撃を当てて判定勝ち。上位8位のエメットを撃破した。
プレリムでは元DEEP王者のヴィクター・ヘンリーが出場。2024年11月の前戦でシャルル・ジョーデインにUFCで初の一本負けを喫したヘンリーは、ノヴァウニオンのペドロ・ファウカオンを相手にダウンを奪う判定勝ち。再起を飾った。
女子ストロー級では、元PANCRASEで現在UFC3連勝中のロマ・ルックブーンミー(タイ)が出場。アリアナ・カルネロッシの代役のイステラ・ヌニス(ブラジル)と対戦し、ムエタイに組みも混ぜた戦いでUFC4連勝をマーク。
また、平良達郎、鶴屋怜、朝倉海、そして堀口恭司も参戦し、日本人4選手が契約中の注目のフライ級ではオデー・オズボーンが、DWCS出身無敗のルイス・グルレーと対戦。2Rに左ストレートでTKO勝ち。グルレーに初黒星をつけている。
バンタム級では、RTU出身のイ・チャンホ(韓国)と対戦予定だったコルテイビウス・ロミウス(米国)が139.5ポンド(63.28kg)で体重超過もキャッチウェイトで試合実施へ。“コリアンハビブ”を目指すチャンホがロミウスのサブミッションを防いでパウンドでTKO勝ち。
ヘビー級でケネディ・ンゼチュクが負傷により、マルティン・ブダイ戦から除外。ンゼチュクに代わり、UFCニューカマーのウラン・サティバルディエフ(キルギス)が2日前オファーでオクタゴンデビューを果たした。無敗の9勝0敗を誇るサティバルディエフはコクボルの選手。約1カ月前にLFAライトヘビー級タイトル戦で勝利したばかりで緊急参戦し、ブダイを右でグラつかせたが、惜しくも判定負けに終わった。
なお、バンタム級でデイビー・グラント(英国)と対戦予定だったダニエル・サントス(ブラジル)が未計量。試合は中止となっている。
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『UFC Fight Night: Emmett vs. Murphy』速報
▼フェザー級 5分5R〇レローン・マーフィー(英国)16勝0敗(UFC8勝0敗1分)※UFC8連勝 145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※48-47×2, 49-46×ジョシュ・エメット(米国)19勝5敗(UFC10勝5敗)146lbs/66.22kg
エメットは、2023年2月にヤイール・ロドリゲスとの暫定王座決定戦で三角絞めで一本負け。6月には後の王者イリア・トプリアにダウンを奪われての判定負け。2023年12月の前戦でブライス・ミッチェルを1R KOで連敗をストップした。対するマーフィーはUFC7勝0敗1分。ボクシングをベースにエジソン・バルボーザ、ダン・イゲに判定勝ちしている。
1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るエメットに左右にサークリングするマーフィー。詰めるエメットは右ボディストレート。マーフィーは左を返す。エメットは左右ボディ打ちから顔面を狙う。マーフィーは左ハイもガードするのエメット。額から出血のエメットの入りに縦ヒジを狙うマーフィーはエメットの詰めに回って右カーフも。
サウスポー構えにスイッチしたマーフィー。左の蹴りをかわしたエメットは右カーフ。マーフィーも右カーフを返すと、詰めるマーフィーは左右フック。マーフィーの右ミドルを掴んで押し込みテイクダウン。マーフィーは後転してそのまま立つ。序盤のエメットとラウンド後半のマーフィーの拮抗したラウンド。
2R、マーフィーの右フックをかわしてシングルレッグからハイクロッチで持ち上げたエメットは豪快にリフトしてテイクダウン。ケージに這い上半身を立てるマーフィーはギロチンチョーク狙いから立ち上がり。
右の後ろ蹴りをボディに突き刺したマーフィー! すぐに組んだエメットは左で差して押し込み。そこにヒザを突くマーフィー。エメットのシングルレッグの組みを切る。右カーフを打つマーフィー。エメットは左から右オーバーフックで前に出るが。回ってさばくマーフィーのラウンドに。
3R、右前蹴りのマーフィーに左右を振って飛び込むエメット。大きくサークリングするマーフィーに右をスイング。そこにマーフィーは右のテンカオを打つ。
中央に戻したマーフィーは右ハイ。エメットのテイクダウンのフェイントに頭の位置を合わせに行くが、そこでがぶったエメットが左で差して押し込み。互いに離れ際に右ヒジを突く。
右オーバーハンドを突くエメット。マーフィーはサウスポー構えから右前足で関節蹴り。マーフィーの前手がオープンハンドでエメットにアイポークとなる。
再開。左ハイを突くマーフィーにさばいて右フックのエメット。マーフィーの右ハイをさばいてトップを奪うと、マーフィーの三角絞め狙いをかわしてパウンド狙いもすぐに立つマーフィーが後ろ蹴り。間合いを詰める潰すエメットにマーフィーが右前蹴りを突いてホーン。ここもマーフィーのラウンドに。
4R、前蹴りから入るマーフィーに、頭を下げて左右を突くエメット。左ハイのマーフィーをガードして詰めるエメットは跳びヒザも遠い。サウスポー構えから左ミドルを腹に突くマーフィー! エメットは右オーバーハンドをかぶせに行ってから左右。左右に回って関節蹴りのマーフィーを追うと右フック! さらに右オーバーハンドをガードの少し上を抜いてヒット! さらにダブルレッグで組んでハイクロッチで持ち上げようとするがホーン。
5R、詰めるエメットに左ハイをガード上に突くマーフィー。プレスから右を突くメットは右カーフ、潜って右のエメットに左を返すマーフィー。互いに慎重ななか、右カーフのマーフィー。エメットは左から右を当てて組みも切るマーフィー。右前蹴り、ジャブとこつこつ突くマーフィーに、エメットもジャブから右。そこにマーフィーは右を合わせてエメットのバランスを崩す。右関節蹴りを掴もうとするエメットは、左右サークリングのマーフィーを追ってワンツー。最終ラウンドはエメットか。
互いに決定打に至らなかった接戦の判定は3-0(48-47×2, 49-46)でマーフィーが勝利。UFC8連勝をマークしたマーフィーは「内容としてまあまあかな。いずれタイトルに挑戦したいから、ランカーの3位から5位の相手と戦いたい」と語った。
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▼フェザー級 5分3R〇パット・サバティーニ(米国)20勝5敗(UFC7勝2敗)145.5lbs/66.00kg[判定3-0] ※30-26×2、30-27×ジョアンダーソン・ブリート(ブラジル)17勝5敗(UFC5勝3敗)146lbs/66.22kg
1R、スイッチするサバティーニは右ミドルから。ブリートの右ミドルの蹴り返しを掴んでテイクダウン。右手でギロチン狙いのブリートにサバティーニはハーフからヴォンフルーチョーク。いったんクラッチを外して組み直して絞めるが、右腕を抜いたブリート。
そのままトップのサバティーニに、ブリートは金網に上体を立てて立ち上がりも、両足を束ねて持ち上げてダブルレッグテイクダウンのサバティーニ。またも首を巻くブリートにヴォンフルーチョークに行くサバティーニ。ここも腕を抜いたブリートにハーフからパウンド・鉄槌でホーン。
2R、先に中央に出るブリート。右カーフは空振り。サバティーニは右オーバーハンドからシングルレッグ。ここは切ったブリートにさらに左右を振ってシングルレッグテイクダウン。右で脇差しハーフから細かいパウンド。下からしがみつくブリートだが、上半身を立て行くが、しっかり寝かせるサバティーニは右で脇差し細かいパウンド。上半身を起こしたブリートの背中にヒジを突く。サバティーニはここまで9分間をコントロール。
3R、右オーバーハンドのブリートは右の蹴りもテイクダウンを警戒し後ろ重心。その打撃の打ち終わりにシングルレッグのサバティーニはテイクダウン。そこにギロチンチョークを極めに行くブリートだが、対角に出てハーフでヴォンフルーチョーク狙い、さらに細かいパウンドのサバティーニは押さえ込んでパウンド。背中を見せたブリートにバックマウントからマウントに移行し、残り10秒にリアネイキドチョーク狙いでホーン。
判定は30-26×2、30-27の3-0でアンダードッグのサバティーニがブリートに完封勝利。Fury Pro Grappling4連勝中のサバティーニは、UFC2連勝に。
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▼バンタム級 5分3R〇イ・チャンホ(韓国)11勝1敗(UFC2勝0敗)136lbs/61.69kg[2R 3分48秒 TKO] ※パウンド×コルテイビウス・ロミウス(米国)9勝4敗(UFC0勝2敗)139.5lbs/63.28kg ※体重超過
1R、ともにサウスポー構え。チャンホは左ミドルから左右連打で前に出て右足にシングルレッグへ。右小手足を外にするロミウスに、足技で投げてテイクダウンのチャンホはマウントに。
しかしスクランブルのロミウスは右で差して立ち上がり。四つからボディロックテイクダウン! チャンホは亀から中腰でロミウスを前に落とすと腕十字狙いのロミウスをかわしてバックに回り4の字ロック! 背後から細かいパンチをこつこつついてリアネイキドチョーク狙い。
バックマウントになりパウンド連打とリアネイキドチョーク狙い。しかしロミウスは出血しながらも正対。足を解いたチャンホとの際の勝負で最後はチャンホが上でホーン。チャンホのラウンドに。
2R、右アッパーのロミウスに左ヒザを突いたチャンホだがローブローに。再開。すぐに圧力をかけるチャンホをさばいたロミウスがバックに! 両足も巻いてリアネイキドチョーク狙いに前に落としたチャンホ。ロミウスは落ちながら腕十字を狙うが、トップを奪うチャンホがハーフからヒジ、ヒザ。ロミウスは右で差して起き上がり。バック狙いからアームロック、腕十字に移行も、またいでヒジを抜くチャンホがマウントを奪いパウンド、ヒジ連打! 出血し被弾するロミウスを見てレフェリーが間に入った。『ROAD TO UFC シーズン2』バンタム級優勝のチャンホは、UFC本戦で初勝利。
“コリアン・ハビブ”を目指すチャンホは「グラップリングがうまく出来た。チームに感謝したい。自分のパフォーマンスには納得していないけどね」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇ブラッド・タヴァレス(米国)21勝10敗(UFC16勝10敗)185.5lbs/84.14kg[判定3-0] ※29-28×3×ジェラルド・マーシャート(米国)37勝19敗(UFC12勝11敗)185lbs/83.91kg
1R、サウスポー構えのマーシャートに、オーソのタヴァレスは右ストレート。マーシャートは左からニータップで右で差して組みも、突き放すタヴァレス。同じニータップを高さを変えて狙うマーシャートに、切るタヴァレスは右ストレート。右前蹴り。
ワンツーの左のマーシャートに、タヴァレスは右を内側から突くと下がるマーシャートだが、左インロー。ワンツーの右ストレートを当てるタヴァレス! さらにワンツーの右。左ハイは掴んだマーシャートが左の蹴り返し。タヴァレスは右バックフィストを見せてホーン。タヴァレスのラウンド。
2R、左ジァブのダブルのタヴァレスは右ストレートも。さらに右カーフにマーシャートは崩れて下になるが、付き合わないタヴァレスはスタンド待ち。
マーシャートは4連打でケージに押し込み。離れ際に左ヒジもかわしたタヴァレスは右ストレート。マーシャートのニータップに右フックを合わせる。左右から組むマーシャートを突き放すタヴァレス。シングルレッグからも切ると右前蹴り、ミドル、右アッパーで前に。
ワンツーに左を合わせに行くマーシャートは左ミドルも、タヴァレスは右ストレートでマーシャートのバランスを崩す。ここもタヴァレスが取ったラウンド。
3R、タヴァレスの右にシングルレッグを狙うマーシャート。タヴァレスの打ち終わりにシングルレッグ。背中を見せて走るタヴァレスにバッククリンチに。崩れないタヴァレスは背後のマーシャートのクラッチを切って正対。なおも組んで押し込むマーシャートだが、膠着でブレーク。
前に出るタヴァレスは右前蹴り。左のダブルで押し込むマーシャートだが組み手作れず。体を入れ替えて離れると、マーシャートの左ハイをさばいてホーン。最終回を落としたものの、判定3-0(29-28×3)でタヴァレスが勝利。2024年10月のパク・ジュンヨン戦のスプリット判定負けから再起を果たした。
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▼フライ級 5分3R〇オデー・オズボーン(ジャマイカ)13勝8敗(UFC5勝6敗)125.5lbs/56.93kg[2R 1分54秒 TKO] ※左ストレート×ルイス・グルレー(米国)10勝1敗(UFC0勝1敗)125lbs/56.70kg
平良達郎、鶴屋怜、朝倉海、そして堀口恭司も契約し、日本人4選手が参戦中で注目のフライ級戦。
1R、サウスポー構えのオズボーンに、オーソのグルレーはスイッチしての左ロー。詰めるオズボーンはワンツーの左でケージに詰める。右ミドルのグルレーはシングルレッグも深追いせず。
オズボーンは喧嘩四つの前手争いから左インロー。グルレーも右ミドルハイ。蹴り足を掴んで右ハイはオズボーン。グルレーはシングルレッグから組んでボディロックし豪快にテイクダウン!
サイドを奪うと、ハーフに入り左枕で背中を着かせてパウンド。オズボーンは脇差し立ち上がり詰めてホーン。グルレーのラウンドに。
2R、左前蹴りのオズボーン。グルレーもスイッチして左ロー。さらにシングルレッグから押し込み。離れるオズボーンはワンツーの左。グルレーも左右の蹴り。オズボーンは右ジャブを突くと、グルレーの左からの右の蹴りに、カウンターの左ストレートでダウンを奪取! もんどりうって倒れたグルレーにオズボーンは一瞬待つが、レフェリーが入らないと見るやパウンド連打。レフェリーが間に入った。
12月のコンテンダーシリーズから上がって来たグルレーは初黒星。オズボーンは連敗を3で止めた。ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーでトレーニングする勝者はフィニュシュショットを「左だ。デューウィー・クーパースペシャルだ」と語った。
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▼ミドル級 5分3R〇トレス・フィニー(米国)11勝0敗(UFC1勝0敗)186lbs/84.37kg[判定2-1] ※29-28×2, 27-30×ロバート・ヴァレンティン(スイス)10勝5敗(UFC0勝2敗)185.5lbs/84.14kg
ミドル級では小兵の173cmで戦うフィニーは、レスリングを武器にDWCS3度目の正直で1R KOでUFCとの契約を果たした。MMA10戦全勝、26歳。
スイスのヴァレンティンは、TUF32ミドル級準優勝。前戦で2024年8月のUFCでライアン・ローダーに2R TKO負け。
試合は、1R、2Rともにテイクダウンからコントロールを狙うフィニーにヴァレンティンが下から仕掛け。3Rはフィニーのテイクダウン狙いに打撃を入れたヴァレンティンに。判定は2-1(29-28×2, 27-30)でフィニーが勝利した。
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【プレリム】
▼女子フライ級 5分3R〇ジオニ・バルボーザ(ブラジル)8勝3敗(UFC2勝1敗)126lbs/57.15kg[1R 肩固め]×ディアナ・ベルビツァ(ルーマニア)15勝10敗(UFC2勝6敗)125.5lbs/56.93kg
柔道元ブラジル代表&柔術黒帯でクリス・サイボーグのスパーリングパートナーでもあるバルボーザ。対するベルビツァはアマチュアキック世界王者&空手ルーマニア王者。柔道経験もある。4年ぶりフライ級復帰。
1R、バルボーザはジャブで圧力。ベルビツァも右ロー左ハイ。バルボーザも蹴り返す。右オーバーハンドを返すベルビツァ。詰めるバルボーザに右オーバーハンドを当てて右ロー。
バルボーザも右から左をヒットさせると、バルボーザの右オーバーハンドをブロックしてワンツーでケージに詰めて、打ち返しにダブルレッグテイクダウン。マウントからサイドに出て肩固めを極めた。
バルボーザは2024年7月のミランダ・マーヴェリック戦の判定負けから再起。ベルビツァは3連敗に。
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▼ウェルター級 5分3R〇リース・マッキー(アイルランド)14勝6敗(UFC1勝4敗)171lbs/77.56kg[1R終了時 TKO]×ダニエル・フルンザ(ルーマニア)9勝3敗(UFC0勝1敗)170.5lbs/77.34kg
1R、ともにオーソドックス構え。右カーフのフルンザに、蹴り返すマッキー。左右連打のフルンダにマッキーも殴り返し。ワンツーから左フックを当ててダウンを奪うと立ち上がるフルンザに右を当てて2度目のダウンを奪い。パウンド。すぐに立つフルンザにさらに右でダウンを奪いラッシュも。フルンザはまたも立ち上がり打ち返し。
レフェリーのジェイソン・ハゾックはフルンザの反撃の右をしっかり見ながらストップを待つ。マッキーは詰めて右アッパー、右目を腫らしているフルンザはクリンチ。突き放してワンツーで前に出てホーン。マッキーに2P差がつくか。
インターバル後、ドクターチェックの末に、フルンザがストップ。マッキーはUFC5戦目にして初白星。フルンザはMMA5連勝でストップ。勝者は「ここでビスピンと話せることが嬉しい。とてもタフな試合は覚悟していた。勝てて良かった」と語った。
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▼女子ストロー級 5分3R〇ロマ・ルックブーンミー(タイ)10勝3敗(UFC7勝2敗)※UFC4連勝 115lbs/52.16kg[判定3-0] ※30-27、29-28×2イステラ・ヌニス(ブラジル)6勝6敗(UFC0勝5敗)115lbs/52.16kg
1R、サウスポー構えのヌニスに、ルックブンミーはスイッチして左の蹴り、左サイドキックも。ヌニスも鋭い左ロー。スイッチしてオーソに構える。ルックブンミーの右ミドルに蹴り返すヌニス。ルックブンミーは左ジャブ、右前蹴り。その蹴り足を掴んで詰めるヌニスだが、抜くルックブンミー。
ストライカーのヌニスに片足を上げながら近づくルックブンミー。ヌニスは長い左インロー。右前手フックはルックブンミーが見切る。右ミドルから左フックのルックブンミー。ヌニスの打ち終わりに右。さらに右から左。シングルレッグから足関節で下に。ハーフのヌニスに下からヒジを突くルックブンミー。蹴り上げてホーン。拮抗したラウンドに。
2R、左右の回転速く詰めるルックブンミーは蹴りに繋ぐ。左前蹴りで距離を取ヌニスに追って右ローを当てるルックブンミーが組んで首投げ狙い。
横についたヌニスに右小手巻きから払い腰でテイクダウンのルックブンミー。ヌニスの舌からのストレートフットロックに座って鉄槌。足をさばいて上体を起こしたルックブンミーは、ヌニスの外ヒールに立ち上がり、足に鉄槌でホーン。
3R、ワンツーのヌニスが前に左で差して押し込み。抱えてしまうルックブンミーは強引に首投げから体を返して小外がけテイクダウン! トップを取ったルックブンミーに下のヌニスは右足を抱えてホールド。ブレーク。
先に詰めて組んで首投げのルックブンミーがテイクダウン! ハーフのヌニスをケージに押し込み右で脇差し、左でパウンド。最後に上体を起こしてパウンド。レッスルアップしたヌニスがホーンに両手を挙げたが……。判定は3-0(30-27、29-28×2)でルックブンミーが勝利。4連勝をマークした。
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▼バンタム級 5分3R〇ヴィクター・ヘンリー(米国)25勝7敗(UFC4勝2敗)135.5lbs/61.46kg[判定3-0]×ペドロ・ファウカオン(ブラジル)16勝5敗(UFC0勝2敗)136lbs/61.69kg
元DEEP王者のヴィクター・ヘンリーが出場。2024年11月の前戦でシャルル・ジョーデインにUFCで初の一本負けを喫したヘンリーはUFC3勝2敗1NCに。今回はブラジル ノヴァウニオンのペドロ・ファウカオンを相手に再起戦に臨む。
1R、先にノヴァのファウカオンが右カーフ。ヘンリーも右カーフを返す。圧力をかけてシングルレッグで組んだファウカオンに差し上げて体を入れ替えて小外でテイクダウンしたヘンリーが立ち上がり上から足をこつこつ蹴る。
立ち上がるファウカオン。左から右、カーフで前に。かわして右を狙うヘンリーは、右カーフを当てるファウカオンに右ストレートでダウンを奪いパウンド。下から仕掛けるファウカオンに体を離して立って足に蹴りを放つ。
立つファウカオンのワンツーをかわして右を狙うヘンリー。サウスポー構えにスイッチも見せるヘンリーはボディから右フック。詰めるファウカオンはシングルレッグも差し上げ、ニンジャチョークも狙うヘンリーは突き放す。ファウカオンはジャブを当て右カーフにヘンリーはワンツーを突く。ダウンを奪ったヘンリーのラウンド。
2R、右カーフを当ててバランスを崩させるファウカオン。ヘンリーはワンツーを突くが、その打ち終わりに右カーフ。しかしヘンリーも右カーフを返してボディ、右フック。ヘンリーの右ミドルを掴んで組んでボディロックテイクダウンのファウカオン!
ハーフガードのヘンリーの立ち上がりにスタンドバックからリフトしてテイクダウンしてバックに回るファウカオン。首を狙うが、腰をずらして正対したヘンリーはファウカオンの腕十字にヒジを抜いてスタンドに。離れ際に左から右を突く。ファウカオンのケージ中央でのテイクダウン、バック狙いに腰をずらして袈裟固め、Vクロスを狙うヘンリー。仰向けになって首を外したファウカオン。左右で詰めるヘンリー。ファウカオンのラウンドに。
3R、肩を合わせてからスタート。いきなりダブルレッグテイクダウンのファウカオンのバック狙いに足をかけさせずに徐々にずらしてトップを奪うヘンリー。立ち上がりのファウカオンの遠間からのダブルレッグをがぶったヘンリー。立ち上がりにヒザ。押し込むファウカオンに体を入れ替え、ヘンリーは左ボディ、右ストレート、右前蹴り、右フックで前に!
右カーフも打つヘンリーはファウカオンのダブルレッグを差し上げて上に。ファウカオンのデラヒーバ狙いを潰して鉄槌。立って組むファウカオンを突き放してワンツー。さらにシングルレッグをがぶって細かいパンチ。前に出るヘンリー。互いにスタミナ厳しいなか、サークリングから最後にヘンリーがジャブを突く。
ホーンに先に腰を落としたファウカオン。ヘンリーはジョシュ・バーネットに迎えられる。判定3-0(29-28×3)でヘンリーが勝利。再起を果たした。
試合後、オクタゴンの中でマイケル・ビスピンのインタビューを受けたヘンリーは髭をテーマに試合を振り返っている。
──タフファイトだった。いろんなものを見せてくれたが、そもそもの作戦は?
「とにかく殴って倒すことだったんだけど、見た目よりタフだった、とんでもないクソいい髭してるよな」
──素晴らしい髭だったし、きみの技術も素晴らしい。きれいな右ストレートがいくつかヒットしてたけどあれでフィニッシュできなくて驚いたんじゃない?
「うん、驚いたよ。いくつかはヒットして、感じたんだよ、相手の髭がちょいと揺れるのを。で、俺は“この男を倒すにはどうすればいいんだ?”って思ったんだ。でも、俺のことを手数の多いストライカーだと思っている人が多いし、ある程度の多発はできたけど、もっと出力を上げられるように鍛えないといけない。有効打数記録を打ち立てて目の前に死体が転がってなきゃ(相手を倒せなければ)意味がないから。まあ、今、バッテリーはめちゃくちゃなことになってるよ」
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▼ヘビー級 5分3R〇マルティン・ブダイ(スロバキア)15勝2敗(UFC6勝1敗)[判定3-0] ※29-28×3×ウラン・サティバルディエフ(キルギス)9勝1敗(UFC0勝1敗)※2日前オファー
ヘビー級でケネディ・ンゼチュクが負傷により、マルティン・ブダイ戦から除外。ンゼチュクに代わり、UFCニューカマーのウラン・サティバルディエフがオクタゴンデビューを果たした。無敗の9勝0敗を誇るサティバルディエフは、約1カ月前にLFAライトヘビー級タイトル戦で勝利したばかりだ。
キルギスのヘビー級戦士サティバルディエフ"ゴリラ"は、「俺はコクボルをプレーする。馬に乗ってするサッカーみたいなもので、100ポンド(約45kg)の子牛の死体を使うんだ。MMAより断然危険な競技だよ」と不敵に語る。
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▼女子ストロー級 5分3R〇タリタ・アレンカー(ブラジル)6勝1敗(UFC2勝1敗)115lbs/52.16kg[判定3-0] ※30-26, 30-27×2×ヴァネッサ・デモポロス(米国)11勝7敗(UFC5勝4敗)116lbs/52.62kg
【中止】▼バンタム級 5分3Rデイビー・グラント(英国)14勝7敗(UFC7勝6敗)135.5lbs/61.46kgダニエル・サントス(ブラジル)11勝2敗(UFC2勝1敗)※未計量