伊藤裕樹「2、3Rはもう見切っていた」
──試合後の率直な感想をお聞かせいただけますか。
「フィニッシュしたかったです」
──最後のラスト1秒くらいのラッシュをかけた場面は、もう何秒かあればフィニッシュできたという感じでしょうか?
「あと10秒くらいあったらフィニッシュできたかなと思って、もっとちょっと早い展開で来てほしかったですね」
──向こうにもっと仕掛けて欲しかったというようなところでしょうか?
「結構何発かいいパンチ当たって、“まだ倒れんかなあ”と思って、最後の最後で倒れてくれたんで、あれがもう10秒早かったらという感じですね」
──今回対戦したトニー・ララミー選手と、実際に手を合わせてみて、どんな印象でしたか。
「いやあ、なんかフライ級じゃないっスね、彼は。向かい合ったときの分厚さとか、タフすぎて、どんだけパンチ打っても、もっと早く倒れるかなと思ったらすごいタフだったです」
──普段対戦しているような相手ならもっと早く倒れていただろうということですか?
「そうですね、何発かいいパンチも入っていたので。すごいタフだったです」
──伊藤選手のリズムで気持ちよく戦っているように見受けられました。戦っている最中は、どんなことを考えていましたか?
「いや、やっぱあそこでプレッシャーかけられて下がっちゃうと相手のペースになっちゃうので、そこは我慢して自分もしっかり打ち合おうって感じだったので、まあ自分は後半は自分のペースで行けたのかなと思います」
──練習してきたものが出せましたか。
「そうですね。ボクシング得意なので。まあでも、当てても“倒れんな”と思っていましたね」
──自分の手応えとしては普通のフライ級の選手は倒れてるんじゃないか? というものでしたか?
「ああ、そうですね。結構いいパンチとか入っているので、それでも倒れなくて、タフっス」
──反対に、ララミー選手のパンチはいかがでしたか。被弾する場面や届いた場面がありましたが。
「いやもう、なんか、岩石飛んでくるんじゃねえかっていう重たいパンチだったんで。1R目にダウンしたときのパンチが、結構外からで見えなかったので、結構痛かったですね。もう2、3Rは見切ったので、大丈夫だったという感じです」
──出場したい大会は、5月の東京ドームよりも7月のフライ級グランプリ参戦が優先ですか?
「欲を言えば、5月出て、7月も出たいです」
──ダメージ的には5月でも問題ないですか?
「全然間に合いますね」
──フィニッシュボーナスがなかったことで(パチンコの)“軍資金”をどうしましょうか。
「それがイタいんですよ、フィニッシュボーナスが欲しいんで。UFCの『ファイト・オブ・ザ・ナイト』みたいな感じで、ボーナスが欲しいですよね」
──それに値する試合内容だったという手応えがありますか。
「うん、まあお客さん結構盛り上がってくれてたんで。榊原さん、もし見ていたら、よろしくお願いします!」
──試合を終えたばかりですが今後の展望・目標を教えてください。
「堀口恭司さんがもうUFC参戦決まっちゃったんで。7月にフライ級GPあるのが発表されたので、そこに出て優勝するのが目標ですね」




