2025年5月31日(土)神奈川・横浜BUNTAI『K-1 BEYOND』の対戦カード発表記者会見が、3月26日(水)都内にて行われた。
今大会で行われることが発表されていた「第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」の出場選手とトーナメント組み合わせが決定した。
▼第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R延長1R横山朋哉(リーブルロア/Krushスーパー・フェザー級王者)イゴール・ベクレフ(ロシア/Kuzbass Muay Thai/IFMAロシア・ライト級王者)
横山は2023年2月のKrushで元ムエタイ王者のペットサムイ・シムラに判定勝利し、6月のK-1では大岩龍矢と激しい打ち合いを制した。9月のK-1では、元K-1フェザー級王者・江川優生とのスーパーファイトで判定勝利。2024年2月にKrushで髙橋直輝を判定で下して第12代Krushスーパー・フェザー級王者になると7月のK-1ではカベロ・モンテイロを初回KO。12月に松山勇汰を3RでKOして初防衛に成功している。戦績は19勝(9KO)4敗のサウスポー。
ベクレフは11勝(6KO)無敗1分とキャリアは浅いが、2024年11月の『ONE Friday Fights 86』でONEに初参戦し、ギンサンレック・ウォー・カムチャムナンから右ストレートで初回TKO勝ち。12月の『ONE Friday Fights 92』では、ラジャダムナン&ルンピニーの二大スタジアムで2階級制覇したパンパヤック・ジットムアンノンをパンチでKOで沈め、ONEで2連続KOを収めている。身長176cm。22歳。
▼第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R延長1Rホァン・シュアイルー(中国/WHITE SHARK FIGHT CLUB/CFP/WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント優勝)マシュー・ダールマン(オランダ/Hemmers Gym/元Enfusionバンタム級王者)
シュアイルーは『武林風』推薦選手で、WLF武林風-60kg挑戦者決定トーナメント優勝、2022年中国キックボクシング選手権-63kg級優勝の実績を持つ。戦績は39勝(14KO)9敗。KARATE COMBATやムエタイにも挑戦。K-1クルーザー級王者リュウ・ツァー、K-1スーパー・ウェルター級王者オウヤン・フェンに続き、中国3人目のK-1王者となるか。身長175cm。25歳。
ダールマンは2022年5月、オランダで開催された『Enfusion 106』において欧州キック軽量級最強と呼ばれたムハメド・シムセックと対戦し、パンチで2回ダウンを奪われてから右ハイキックで逆転のKO勝ち。2023年10月にシムセックとダイレクトリマッチを行うも、ここでも判定で下して強さを証明した。2023年11月の武林風では、卜部功也や朝久裕貴を破ったジュー・シュアイと対戦し、判定負けと武林風と因縁がある。ECE世界バンタム級(-61kg)王者、THAI FIGHT欧州-61kg王者、WMCオランダ-61kg王者と多くのタイトルを保持。ラモン・デッカーを始め強豪を多く輩出したHemmers Gym所属。172cm。26歳。
▼第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R延長1R中島千博(POWER OF DREAM/第10代Krushスーパー・フェザー級王者)アリ・ラーマリ(スペイン/Team Jesus Cabello/ISKAインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者)
中島は極真空手で2017年第34回全日本ウェイト制軽重量級優勝、2017年オールアメリカン大会無差別級3位、2018年USウェイト制軽重量級優勝などの実績を引っ提げてキックボクシングに転向。2019年5月にプロデビューし、2022年1月「第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント」を制して王座に就いた。同王座は2023年9月の2度目の防衛戦で髙橋直輝に敗れ失っている。怪我により約1年ぶりの復帰戦となった9月、村越優汰を判定で破ると12月にダニール・エルモリンカに延長戦で判定勝ち。戦績は10勝(5KO)4敗。
ラーマリは178cmの長身でサウスポーから繰り出されるノーモーションのショートストレート、飛び込んでの右フック、強烈なミドルキックが武器。粗削りなところはあるが、アグレッシブに攻める姿勢が魅力のひとつ。戦績は14勝(6KO)2敗の19歳のスペインの新星。
▼第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R延長1Rレミー・パラ(フランス/CARCHARIAS/ISKA世界スーパーライト級王者)松山勇汰(ALONZA ABLAZE)
パラはフランスの攻撃型ファイター。WAKO世界-62kg級とIKBO世界-60kg級の二冠王で、ローキックで足を潰しておいてのサウスポーから繰り出される伸びる左ストレートは破壊力抜群。2023年12月にK-1初参戦を果たし、圧力をかけたアグレッシブな攻撃で現K-1スーパー・フェザー級王者レオナ・ぺタスを判定で破る番狂わせを起こしている。2024年3月の再来日では朝久裕貴に敗れた。そこからほぼ毎月のように試合を行い10カ月で8戦して7勝(3KO)1敗。戦績は24勝(12KO)3敗。175cm。24歳。
松山はK-1甲子園2020 -60kg王者で、2020年12月のプロデビューからK-1で2連続KO勝利したが、2021年12月の寺田匠とのホープ対決ではダウン応酬の末にKO負け。初黒星を喫した後は目黒翔大に判定勝ち、SOULにKO勝ち、岡嶋形徒に初回KO勝ち、チャン・ウヒョクに初回KO勝ち、西元也史にKO勝ち。2024年3月はRISEとの対抗戦で原口アンドレイに判定勝ち、7月には山本直樹をKOして7連勝を飾り、12月に横山朋哉のKrush王座に挑戦したが3RでKO負け。戦績は9勝(7KO)2敗のサウスポー。
▼第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝(1) 3分3R延長1R横山vs.ベクレフの勝者シュアイルーvs.ダールマンの勝者
▼第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント準決勝(2) 3分3R延長1R中島vs.ラーマリの勝者パラvs.松山の勝者
▼第6代K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王座決定トーナメント決勝 3分3R延長1R準決勝(1)の勝者準決勝(2)の勝者
また、出場をアピールしていた前王者のレオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)は天野颯大(キング・ムエ)とのリザーブマッチになることが決定。
宮田充K-1プロデューサーは「レオナ選手は一昨年の12月以来、1年半ぶりの試合ということで18カ月のブランクは大きいので、今回はリザーブに入ってもらうことになりました。レオナ選手の最後の試合があった大会で天野選手はプレリミナリーファイトの第2試合だった。レオナ選手が休んでいる間に天野選手は6戦5勝(3KO)1敗。油断できない相手です。行儀のいい試合をしないと思うので楽しみ。この試合が第1試合になると思う」と、リザーブに起用した理由を説明。
記者会見がなかったのは「慣習としてリザーブマッチの会見は無いのと、呼んで本来の会見が荒れるとめんどくさいのでこういう形にしました。また、歴戦の強者よりフレッシュな選手を選んだのが今回のメンバー選びのコンセプト」だとする。
本人にはリザーブマッチになったことは伝えてあるとし、「然るべきタイミングで伝えてあります。彼の返しはないです。便りがないのは良い便り」とニッコリ。
宮田Pはレオナが反乱軍(RibelLion)を結成する際、「マッチメイクで潰す」と発言しており「天野ミサイルです。分かんないですよ。ボケっとしていたら。天野は凄くいい試合をしているし、試合にハズレがない。バチバチやっていたのでちょうどいいと思って。口だけじゃなく試合で見せてくれるので、1Rからバッチバチに行ってくれる。レオナもビックリすると思いますよ。彼が一番いいと思った」と、天野は宮田Pがレオナに送る刺客だと語った。