第2部の入場では、ケビン・ベリンゴンから練習を公開。鮮やかなオレンジのグローブを着けたチーム・ラカイの重鎮は後ろ蹴り、後ろ廻し蹴りをパンチから、あるいはテイクダウンの動きからと、様々なパターンで繰り出した。
続けてベリンゴンと4度目の対戦に臨むビアーノ・フェルナンデスがリングイン。序盤は、会場の少年と三角絞め、オモプラッタなど柔術の動きを見せると、中盤からはパートナーを練習仲間にチェンジし、動きを一変。
ハイクラッチからリフトしてのテイクダウン、さらに払い腰、と豪快な投げ技を連続。グラウンドではリアネイキドチョークから腕十字への変化と身に沁みついた動きを披露。最後はグローブをつけてのミット打ちと、駆け足で公開練習を終えた。
ラストは第2部の第11試合、メインイベントでONE世界ライトヘビー級(※93kg)選手権試合に臨む王者アウンラ・ンサンと、階級を下げて挑戦してきたブランドン・ヴェラが登場。
ファイターである夫人のケリー・ヴェラ、DJ・ジャクソンらとともに会場入りしたヴェラは、長袖とロングスパッツ姿でマット上へ。ボクシンググローブでのミット打ちの後は、グラップラーとしても名を馳せるジャクソンに、ローキックや自ら片ヒザ立ちになったところにミドルキックを打たせるなど、約1年ぶりの試合に向け、打たれ慣れするかのような防御練習を披露。
グラップリングでも自ら亀になってバックを取らせてからのリカバリーを公開するなど、大量の汗を見せながら、王者にトリのマットを譲った。
最後は、会場のミャンマー人ファンから「ナンバーワン、チャンピオン!」とのコールを受けたアウンラ・ンサンがリングイン。1人目の練習パートナーのシングルレッグを切ると、亀状態となったところへ大きく回しての4点ヒザ蹴りを入れる動作。さらにボディロックからリフトしての豪快なテイクダウンを見せた。
2人目はUFCファイターの佐藤天も練習を積むフロリダのハードノックスジムのヘンリ・フーフトのTシャツを着たパートナーを相手に、後ろ廻し蹴り、右ハイキックなどの蹴り技からダブルレッグテイクダウンを披露。
そして3人目のパートーナーとして登場したのは、盟友にしてONE世界フェザー級王者のマーチン・ウェン。ンサンは、キックミットを持つウェンの身体が浮くほどの重量感溢れるミドルキックを連打し、公開練習のトリを締めた。
13日(日)の試合に向け、各選手は10日(木)会見&フェイスオフ、さらに2日間に渡る水抜き禁止の計量を経て、本番に向かう。