世界トーナメントに臨む中村は2年以内に引退する時期を決めるとした
2025年3月29日(土)東京・両国国技館『RISE ELDORADO 2025』にて、「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」の1回戦でチャンヒョン・リー(韓国/RAON)と対戦する中村寛(BK GYM)が21日(金)、インタビューに答えた。
「ワクワクしてるというか自分自身に期待しています」と、自分自身にワクワクしているという中村は「試合当日までじっと辛抱して、もう少しで結果が分かるのでそれをめっちゃ楽しみにしています」とした。
現時点での仕上がりは「ハードな減量はないので全然マイペースにしっかり食べてしっかり運動してパフォーマンスを上げて、出来る限り体脂肪をもうちょっと削って…とやってるくらいですね。もう1カ月半前からウエイト的には身体は仕上がっているので」と、すでに減量は問題ないとする。
今回の試合に備えて第4代RISEスーパーライト級王者・山田洸誓の元(高知県)へ行き、「遠慮なく胸を借りさせていただいて、朝晩みっちり練習をしていただいて洸誓くんにも感謝していますし、チャンヒョンを倒すために対策も一緒にやっていただきました」という他、「洸誓くんだけじゃなく、緑川創選手のところへ練習に行ったり、アドバイスをいただいたり、道化倶楽部に行ってガチガチの何も考えられない山口兄弟にやってもらったりと、色々な方に一緒に練習していただいて。初めて当たり前のように実戦をこなして、海外でもいろいろな方と、ONEのライトヘビー級の人とかムエタイに出ている強い人とも戦ったりしました」と、国内のみならず海外でも様々な選手とスパーリングを積んできた。
「勝ちに行ってるので。全面的に今まで難しかったこともいろいろな方の協力の元で出来るようになって、今はいい状態でしっかり出来ているので、あとは初心に返ってDEEP☆KICKの時のタイトルマッチで一緒に戦わせていただいた谷岡祐樹選手、今はMMAに転向してDEEPで活躍しているけど、背丈が一緒なのでその人にも稽古をつけてもらって胸を借りさせていただいてるのでいい状態で。あとは油断せずに。チャンヒョン選手も強いと思っているのでそんな簡単に倒れてくれないと思うので。いい勝負はしたくないので油断はせずに仕上げ切りたいと思います」
前回の自分と今回の自分の違いは何かと問われると「変わりすぎて跡形がない。一緒なのは見た目だけ。全てが変わっていますよ。9月の試合が終わってから全くの別人になっているので」という。
それは技術的レベルが上がったのかと聞かれると「小手先の技術が上手くなれば強くなっているって、そんな話ではないんですよね。全てにおいてですよ。もっと大事な部分があると思っているので、見えているものが全てではないと思うので、それを自分の表現・体現で自分の魅力で会場にいるみなさんとPPVを買って見ていただける方たちに伝えていけたら」と、全てにおいて別人のように変わったのだとする。
【写真】リーとは2023年10月に対戦、2RでKO負けを喫した
チャンヒョンと真正面から打ち合って勝つのか、それともテクニックを使って勝ちたいのかとの質問には「真正面から打ち合って勝ちますよ。それはもう楽しみにしていただければ。今まで戦ってきたみんなが想像する僕の良さ、中村寛の良さというものを全面に出して、それにいろいろな気が乗って、みんなの愛も背負って倒すって感じです。みんなと一緒に勝ちに行きます」と、中村らしい戦い方をするとした。
トーナメントを勝ち上がるために、1回戦は堅く行く選手が多いが「みんなと一緒の魅力だったら、みんなと一緒くらいしか数字を取ってないですよね。僕はみんなより数字を取っているし、みんなより魅力的な選手なわけじゃないですか。そういうことですよ。一緒にならないですよ。分かる人には分かるんじゃないですか。それをより多くの人に、今年一発目の体現を見てもらったらと思いますね」と、自分は他の選手と一緒にはならないとする。