キックボクシング
インタビュー

【RISE】世界王座決定戦への最終関門に挑む大﨑一貴「1ラウンド目から注目してもらいたい」

2025/03/21 14:03
 2025年3月29日(土)東京・両国国技館『RISE ELDORADO 2025』にて、スーパーフライ級3分3R延長1Rでアレスター・タグレ(フィリピン/WCCS Philippines BALDUGAN Team)と対戦する大﨑一貴(OISHI GYM)のインタビューが主催者を通じて届いた。  大﨑は2020年2月からRISEに参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。2023年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王者に。2023年7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝で田丸辰に判定2-0で敗れ、19連勝がストップ。  2024年3月にはジラリー・キャルービーを破り、ISKAオリエンタルルール世界フライ級王座の初防衛に成功。6月には政所仁の挑戦を退けてRISE王座2度目の防衛に成功し、世界王座へ向けてタイトル返上。12月にアルベルト・カンポスに判定勝ちした。戦績は46勝(22KO)6敗2分1無効試合。  タグレは初来日で、身長は164cm(大﨑は160cm)。キックボクシング戦績21勝2敗で、MMA戦績は4勝無敗。キックボクシング、ムエタイ、クンクメール、MMAと様々なルールに挑んでいるという。 リラックスして流れの中で倒せるような意識で ――前まで持っていたスーパーフライ級のベルトを返上して、腰の辺りは寂しくないですか? 「ずっと持っていたベルトだったので、返上して寂しい気持ちはあります」 ――弟の大﨑孔稀選手が持っているベルトやMISAKIさん(婚約者)が持っているベルトを見て、「いいな?」と思うことはないですか? 「今ISKAのベルトを持っているので0ではないですけど、やっぱりRISEのベルトは持っていたいなという思いがあります」 ――でも全ては“世界のため”と割りきれる部分はありますか? 「そうですね。今回の試合に勝って世界戦を組んでもらえれば、RISEの世界ベルトを獲れる段階ではあるので、それを獲るためだけに頑張るしかないですね」 ――今回は世界前哨戦の第2弾という感じで組まれましたけどいかがでしょうか? 「前回はあまり内容が良くなかったので、今回はしっかりと内容で見せて、『これなら世界戦を組んでもらえるな』っていう試合をします」 ――今回の対戦相手のアレスター・タグレ選手はフィリピンの選手ですが、印象はいかがですか? 「色々なルールで試合をして成績を残しているっていうのと、体が強いのかなっていう印象です」 ――弱点はすでに見つけていますか? 「弱点というよりは自分の攻め方だったり、自分をよりレベルアップさせるための練習をしているので、そういった所を試合で今回は見せたいですね」 ――全てを明かすわけにはいかないと思いますが、その一端を教えていただけますか? 「そうですね、1ラウンド目から注目してもらいたいですね」 ――いつもとは違う大﨑選手が見られるということですね。 「今までの僕のスタイルにプラスして練習しているので、そういった所を見せられれば良いなと思います」 ――先日、名古屋大会が正式に発表されましたが、周囲の反響はいかがでしたか? 「地元名古屋で開催するということもあって、『応援に行くよ』って連絡を沢山いただいているので、より一層気合が入ります。だからこそ今回の試合も必ず勝たないといけないし、倒して勝たないといけないので、そういった意味でもすごく良い刺激というか、気合が入る材料になっています」 ――いつもとは違うプレッシャーもかかっているんですね。 「そこは良い意味であまり感じていないというか、自分がしっかり力を発揮できれば結果はついてくるので、今は今回の試合に集中できていますね」 ――弟の孔稀選手とは今回の試合も含めて、名古屋大会についてなど会話することはありますか? 「名古屋大会は弟も一緒に出ますし、ジムの後輩も何人か出るので、みんなで勝つために練習しています」 ――OISHI GYMの兄弟といえば、岩永兄妹も頑張っているじゃないですか。やっぱり兄弟でやるっていうのは他とちょっと違いますか? 「より近い存在だし、お互いに切磋琢磨できるような存在でもあるので、特に一緒の大会に出たりすると減量や追い込みも一緒にやるので、より頑張れますよね」 ――ちなみに大﨑孔稀さんとの最後の兄弟喧嘩はいつ頃ですか? 「今もちょっとした口喧嘩とかはあるんですけど、殴り合ったりとかっていう喧嘩は多分小学校か中学生の時くらいでした」 ――そんなに激しい兄弟喧嘩をしていた時期もあるんですね。 「昔はけっこうバチバチにやってましたね(笑)」 ――やっぱりお兄ちゃんの方が勝率は高かったですか? 「僕がほぼ毎回勝ってましたね」 ――最近は試合が決まったら、減量食を婚約者のMISAKIさんが作ってくれたりすることはありますか? 「そうですね。サポートをしてもらっています」 ――ちなみにMISAKIさんはどんな減量メニューが得意なんですか? 「色々と味を変えて作ってくれます。お肉だったりスープだったりもそうですし、結構いろんな種類の食べ物を作ってくれます」 ――でも彼女も現役ファイターですから、減量という部分では普通の人以上に分かってくれると思うので、そこは楽ですよね? 「同じ選手としてやっているので、気持ちもすごい分かってくれますし、そう言った部分では本当に助かっています」 ――今KOで勝つというお話がありましたが、去年は勝って強い所を見せながらも“倒して勝つ”という試合がありませんでした。KOが無かったことについて、考えられる要因はありますか? 「倒すということを意識しすぎて、攻撃が単発になってしまったり、力が入っていた部分があったので、もう少しリラックスして流れの中で倒せるような意識をして、今練習に取り組んでいます」 ――その辺りは、今度の試合を見れば改善されていたり、さらに強くなっている事が分かるという事でしょうか? 「そうですね。そういった所を見てもらいたいですね」 ――格闘技に限らず、プロスポーツ選手は競技者同士が結婚したりすると、お互い競技の話をする夫婦と全然口に出さない夫婦がいると思いますが、大﨑選手のところはMISAKI選手と競技についてお話しすることはありますか? 「色々聞かれたりするのでしますね。僕が聞いたりっていうのはあまりないですけど…(笑)。でも僕たちの試合ではなくても、キックの試合を一緒に見に行ったりするので、そういったところも良いところかなと思います」 ――という事は大﨑選手の試合に対してのアドバイス的なことはないという感じでしょうか。 「アドバイス的な事はないですね。向こうの試合については『次どうしたらいいかな?』とか結構聞かれることがあるので、そういった事で僕がアドバイスをする事はありますけど、僕の試合について言われる事はあまりないですね」 ――たまにスポーツ選手とかでも、奥さんに口出しされて腹が立つという選手もいるんですけど、そういうのはあまりないという事ですよね。 「それはないですね」 ――MISAKI選手に対してはどういったアドバイスをすることが多いですか? 「技術的なこともそうですけど、メンタル的なことも聞かれるので、そういう所も結構話をしたりします」 ――人にそういうアドバイスをする事で、自分が気付ける事がありますか? 「自分がどうしているかなと振り返ることができるので、『自分がこういう時はこう思ってたな』とかの気づきはあったりしますね」 ――少し話が変わりますが、今の格闘技業界ではMMAの人気があると日本では捉えられていると思うのですが、そんな中でRISEって日本の立技を引っ張っていく団体だと思います。そういうRISEの大きな大会に向けて意気込みはありますか? 「同じ格闘技をやっていて、ボクシングもそうだしMMAもそうですけど、やっぱり負けたくないという思いがあります。今はRISEに出させてもらっていて、そのRISEはキックの中では1番の団体だと思っているので、そういう団体を今度は格闘技の中で1番の団体にできるように、盛り上げるような試合をしなければいけないなという思いはあります」 ――大﨑選手の世界前哨戦第2弾を待ち侘びているファンの方々や、名古屋のファンの方々に熱いメッセージをお願いいたします。 「3月29日は5月11日のRISE名古屋大会に向けての世界前哨戦になります。必ずKOして内容で見せて5月の名古屋大会に繋いで名古屋で試合をするので、ぜひ3月29日は注目して応援をよろしくお願いします」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.337
2025年3月22日発売
表紙はさいたまSAで激突の武尊vs.ロッタン。全試合分析も掲載! MMAフェザー級特集ではクレベル&鈴木千裕の練習対談、シェイドゥラエフ独占インタビュー、バンタム級参戦のサバテロ、RIZIN柏木氏の日本MMAへの提言も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント