【ONE】龍聖、激闘派スリヤンレックとの試合で「サムライじゃないけれど一発で斬るような試合をしたい」そして魔裟斗、武尊に次ぐカリスマを目指す

　2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナ『ONE 172: TAKERU vs. RODTANG』（U-NEXTで独占PPVライブ配信）に出場する選手の個別インタビューが、19日（水）都内にて行われた。 　第1試合のキャッチウェイト132ポンド（59.87kg）キックボクシング3分3Rでスリヤンレック・ポー・イェンイン（タイ）と対戦するISKA世界スーパーフェザー級K-1ルール王者・龍聖（Team KNOCK OUT）が出席。 「心境は特にいつもと変わらない。試合するだけって感じです。試合に対しての準備は変わらないけれど、大きい大会でスケールがいつもと違うので、そこに対しての緊張はありますね」とほどよい緊張感があるとした。。 　スリヤンレックについては「一発のパンチが強い選手、パワーファイターという印象です」とし、『ONE Friday Fights』で毎回のように大激闘を繰り広げている事に関しては「ガチャガチャっていうああいうペースになるのも9分間の内に絶対あるでしょうけれど、そこでずっと打ち合い上等をするのは考えてなくて。しっかり準備したこともあるし、試合は考えながら戦います」と、相手のペースでは戦わないとする。 　攻撃力がある分、相手の攻撃ももらう防御の隙もある。それについては「そこは僕が狙う場所だと思うので、しっかり狙っていきたい」という。 　スリヤンレックはダウンしても立ち上がり、逆転KOもある。そういう相手に苦しい場面もありそうだが、それを乗り越えられる自信を問われると「今までも苦しい試合はいっぱいあったし、僕なりに経験したことがたくさんあるので。負けてないけれど延長戦たったり、ダウンしての逆転もありますし、苦しい試合というのは僕なりに積んできたと思います。その勝負なら僕の気持ちの方が絶対に強いです」と自信を見せる。 　ONEに初参戦して、これからONEの頂を登っていきたい気持ちはあるのかとの問いには「立ち技で世界一の舞台だと思うし、チャンスがあればそういうこともあるかもしれませんが、まだ全然わからないですね」と先のことは未定とのこと。 　今大会で勝利すれば世界に名が売れることには「日本だけじゃなく世界の人たちが見る大会だと思うので、世界を驚かせたいというのはあります」と意気込む。 　どんな試合を見せたいか。龍聖は「どんな展開になっても皆が驚くような、心が動くような試合をしたいと思います。理想は日本人なので、サムライじゃないけれど一発で斬るような試合をしたい」と答える。 　そのための技があるのかと聞かれると「どんな攻撃が当たっても一発で終わる時は終わると思うんですけれど、準備して来たのは当たったら一発で斬れると思います」という。 　昨年は一時期、調子を落としていた印象もあったが、元のトレーナーであるノッパデッソーンとのコンビを復活させて今回の試合に臨む。 「去年初めて負けてから自分にはノップさんが必要だと思ったし、やるからには一番になりたいし、自部が出来る最大限のことってなんだろうと考えて、やっぱり自分にとってノップさんは凄く大きい存在で。自分が出来る限りの練習とか環境練習や場所を自分で作ってきたつもりなんですが、練習していても戻ってきているのを感じています。前回の試合でもまだ完璧じゃないけれどそこは感じたので、今回はどうかなっていう。良かった時の僕のスタイルプラスアルファで、いいスタイルが今回出せるんじゃないかと思います」 　では、現時点での目標は何かと聞かれると「ベルトが欲しいというのはなくて、自分の中で今後のプランとしては目の前のスリヤンレックに何が何でも勝つというのが最大の目標ですが、今後としては負けた相手（久井大夢）にリベンジする、借りを返すこと。あとは日本のキックボクサーとして次のカリスマになりたい。僕より上手い選手はいっぱいいるけれど、僕は何か違うものがあると信じているし、思っているので、次のカリスマになりたいと思っています」と、“カリスマ”を目指すとした。 「僕はむちゃくちゃ才能があるわけでもないし、器用なわけじゃないし、凡人じゃないけれど、その僕が勝利に執着するし諦めないし、人々の心を動かせる、見ている人たちが共感してもらえるような試合をするのが他の人とは違うのかなと思います」 　第1試合でそれが出せれば、まさに大会の火付け役になれるが、と言われると「ぎりぎりの試合になればそういう試合もあるし、鮮やかなKOだったらKOで。いろいろな形があると思うんですけれど、魔裟斗さんや武尊さんという存在がいて次の人がいない中で、僕はそういう選手になりたくて。ずっと交わることがなかったけれど武尊さんと同じ大会に出ることになって、メインが武尊さんで僕が第1試合でそこに運命を感じますね。引き継ぎたいと思います」とのテーマを掲げた。 　第1試合出場は「希望もあって任せてくれたのだと思います」と自ら希望したもの。「日本人としてトップバッターだし、僕を知らない人もいると思うけれど、これをきっかけに知ってもらえればいいかなって。龍聖という存在をありのままに見て欲しいです」 　魔裟斗から武尊の系譜で、那須川天心はどうなのかとの質問には「結果も凄く大事だし、勝ち続けるのも大事だけれど、そこまでのプロセスとかお客さんあってのものなので。お客さんの心を動かす、見ている人に対しての魅せ方を意識するところがありますね。武尊さんは今の日本のキックボクシングの英雄、カリスマだと思う。カッコいいなと思うところがありますね」と答えた。 　また、今回の試合に備えて元K-1王者で対戦が熱望されていた軍司泰斗と一緒に練習したことについて「凄く助けてもらって。毎週スパーリングしたんですけれど、いい練習が出来ましたね。2人が試合した（軍司はスリヤンレックとK-1で対戦している）のは昔なので、細かいところよりもパンチで来るとか大まかにスタイルを分けると一緒なので、そういうところで助けてもらいましたね」と、対策が出来たと話した。