横山「佐藤将光先生にいろいろ教わってる」、木村「試合が決まるのが早いと心に余裕が持てる」
▼RIZINフェザー級(66kg)5分3R
横山武司(Swells柔術ジム)6勝1敗
木村柊也(BRAVE)4勝0敗
今大会、最注目カードのひとつ。
横山は、小中学校で空手と柔道を始め、柔術も習得。2019年のJBJJF東京オープンでは黒帯オープンクラス決勝でクレベル・コイケに一本負けで準優勝もその極めの強さで全日本選手権・黒帯アダルト・フェザー級で優勝。MMAでは佐藤将光に師事し、22年2月、Fighting NEXUSでプロデビュー。3試合連続一本勝ちで同年11月、山本空良に判定勝ちで NEXUSフェザー級王者に。
23年5月にRIZIN初参戦で山本琢也に一本勝ち。9月、摩嶋一整に判定負けで初黒星を喫した。その後、網膜剥離の手術を行い、24年8月、NEXUSでライト級王者の岸野“JUSTICE”紘樹を1R三角絞めで失神させ、3度目の防衛に成功。RIZIN本戦復帰となる今回、日本拳法王者の木村を極め、RIZIN再起戦を一本勝利で飾れるか。
野村と同門・BRAVE GYMの木村は、徳島県出身の日本拳法最強戦士。明治大学在学中の2019年に全日本拳法個人選手権大会決勝で芳賀ビラル海に勝利し優勝。全日本学生拳法個人選手権大会では1年時より3連覇を成し遂げた。22歳よりMMAを開始。23年12月、GLADIATORでKOプロデビュー。24年10月のAngel's FC暫定ライト級/ICKFフェザー級王者キム・ウィジョンとの初の国際戦を含めてMMA戦績は4戦全勝、全て初回KO勝ち。
地元四国大会でRIZINデビュー戦となる今回、鋭い出入りの打撃と組みありの日本拳法を活かし、黒帯柔術家の横山のRIZIN復帰を打ち砕くか。混沌のRIZINフェザー級戦線に割って入るのは、横山か木村か。
公開練習で木村は、15日の『Eternal MMA 94』でライト級王座次期挑戦者決定戦に臨む神谷大智を相手に、道衣をまとってのミット打ち。ワンツーからスイッチしての左ミドル、ワンツーフックなどシャープで回転の速い打撃を披露した。
対する横山はスウェルズ柔術ジム代表の父・横山和忠氏をを相手に柔術衣でスパー。ズボンを掴んでの前転パス。デラヒーバ、ベリンボロからのバックテイク、ボーアンドアロー、腕十字など、柔術衣を使った動きをあえて見せていた。
RIZIN初参戦の木村は、「やっぱり、RIZINが日本で最大の団体ということもあって、発表された瞬間から『出るんだ』『頑張ってね』っていう反響が今まで以上に来ましたね。不安や緊張は全くなくて、もう楽しみだけです。いつもの試合の感じです。(寝技師との試合に向け)もちろん打撃はやってるんですけど、両方いい感じに対策してるって感じですかね」とコメント。
網膜剥離の手術で1カ月間入院、運動が可能になったのはその半年後の2025年の2月頃という、選手生命を左右する怪我を負った横山は、復帰戦に向け、「目はもう全然大丈夫で、全然練習しています」と完治したという。
公開練習でともに柔術を披露した父親について、「普段は柔術のクラスを持っていて、いつも柔術をやっているし、香川も父と一緒にいるので別に今日に限ったことではないです。(どちらが強い?)父ちゃんです。(セコンドは)総合のことは佐藤将光先生にいろいろ細かいテクニックも教わってるので佐藤将光先生に。メンタル面だったりは、ちっちゃい時からずっと父さんが見てくれて父さんと一緒に生活して行動してるので」と、精神的なアドバイスを受けているとした。
木村のミット打ちを見て「怖いですね」と笑顔で語った横山は、「寝技に持ち込んで勝つのが作戦ですね」とあらためて自身の武器で戦うと宣言。
今回、これまでより試合間隔を作って試合に臨む木村も「試合が決まるのが早いと心に余裕が持てるので、練習も自分がやりたいことをしっかり考えてできるっていうのが一番大きいのかなと思います」と、対策は万全とした。
最後に木村は「今回、地元が徳島で、隣の香川県でRIZINが初めて開催されるということなので、大応援団の前でしっかりKOして会場を爆発させたいなと思います」と試合を決着させるとした。
横山は「前回の大会の後に盲目剥離になっていろいろちょっと大変だったんですけど、その間に娘が生れたり、いろいろいいこともあったので、こうして復帰戦があるのでしっかり勝って復帰したいと思います。よろしくお願いします」と意気込みを語った。











