シュートボクシング
ニュース

【シュートボクシング】山田彪太朗vs.川上叶の3度目の決着戦がタイトルマッチで決定、両者とも「最高の試合を」

2025/03/10 22:03
 2025年4月12日(土)東京・後楽園ホール『SHOOT BOXING 2025 act.2』(U-NEXT配信)の記者会見が、3月10日(月)都内にて行われた。  シュートボクシング日本フェザー級タイトルマッチ3分5R延長無制限Rとして、王者・山田彪太朗(シーザージム)vs.挑戦者同級1位・川上叶(龍生塾)が決定。  山田ツインズの兄・彪太朗は2019年8月にプロデビューすると4連勝(無効試合を挟む)を飾ったが、2021年4月に翔に初黒星を付けられた。2022年11月の次期挑戦者決定トーナメントで優勝。12月のRISEとの対抗戦で門口佳佑戦に逆転負けを喫したが、2023年4月に川上叶に勝利してSB日本フェザー級王者となった。  その後はムエタイを相手に3連勝。2024年4月にKNOCK OUTからの刺客・栗秋祥梧に判定勝ち。6月のKNOCK OUTでの龍聖戦前に指を切断しかけるほどの重傷を負って欠場したが、10月に一仁を初回KOして再起。12月はカオムーカイに判定勝ち、2025年2月にルエル・カタランをKOして戦績を19勝(7KO)3敗1無効試合とした。  川上は2016年8月にデビュー。2019年11月に初代SB日本バンタム級王座決定戦を制して王座に就くと、2022年4月には同フェザー級王座決定戦にも勝利して2階級制覇を達成。RISEにも参戦して安本晴翔、京谷祐希に勝利し、2023年4月に山田彪太朗に敗れ王座を失うも、12月にはK-1で斗麗からも勝利して実力を証明した。2025年2月には彪太朗の弟・虎矢太から勝利を奪って戦績を14勝(5KO)8敗とした。  両者はこれまで2度戦い、2021年12月に川上が延長戦の末に判定勝ち、2023年4月は山田が5R判定でリベンジしている。今回が決着戦。  今大会より、最高試合(ベストバウト)には「ベストアート賞」として100万円がSB協会より贈られることも決定。この「ベストアート賞」とは「格闘技は全てを懸けたART(芸術)。リングでアートを爆発させて感激や感動を与える、この志を格闘家の使命として賞を作りました。大会終了後に協議して当日中にSNSで発表します」と緒形健一代表。  会見に出席した川上は「シーザー会長が、前回の大会では僕の試合が印象に残ったと言ってくれたので、次も僕の試合が印象に残るような試合を仕上げていくのでお楽しみに」、山田は「念願の防衛戦が決まりました。2年防衛していなかったので防衛戦が迎えられて、しかも相手は川上選手。虎矢太の敵討ちは一切関係なく、僕と川上選手の決着戦だと思っています。王者らしい試合を見せるだけです」と、それぞれ意気込み。  改めて対戦相手の印象を聞かれると、川上は「相手はこれで3回目なので知らんところないんちゃうかなくらい知っている。お互い手の内を知っていると思うので、ほんまに見て評価してもらえるような最高のタイトルマッチにして。僕が新しく出る100万円とベルトを持って帰る」と宣言。  山田は「言いたいことを言われちゃって(笑)。全く同じことを考えていました。僕も川上選手のことを知り尽くしているつもりです。新しい姿を作って勝ってアート賞100万円をかっさらったろうと思います」と話した。  11月に開催が決定したS-cupフェザー級トーナメントについては、「年末にS-cupが開かれることでも今回の試合は負けられない。しっかり勝って強いヤツとやっていきたいので」(川上)、「僕が入った頃からS-cupは夢の舞台ですし、偉大な選手が獲ってきたので意識してないと言ったら嘘になりますが、先ばかり見ても目の前の試合にコケるので全集中して、今年は全勝してS-cup日本代表として誰にも文句がつけられないような日本代表になれるように頑張ります」(山田)と、それぞれのコメント。  山田は「僕たち山田ツインズで出て、勝ち上がって決勝で兄弟対決をしたいですね」との野望をぶち上げる。これに対して川上は「このトーナメントは僕ら登壇している3人(会見には2位の魁斗も出席)がフェザー級で強いと思うので、この3人でいいと思っている」と虎矢太は抜きだと提案。  会見の冒頭で前回の試合が印象に残らないとシーザー武志会長に言われてしまった山田は、「メインにも関わらず(苦笑)。でも自分も納得できない試合だったので、それは会長だけでなく全員の意見だと思っているので反省点を活かして、次は皆様の印象に残る試合を出来るように頑張ります」とした。  前回の川上vs.彪太朗の試合については「川上選手が上手く潰した。川上選手の上手さが目立った試合でした」と振り返り、「前回虎矢太が川上選手に負けたことで僕の強さをみんな分かっていると思いますが、今回は僕が川上選手に勝って兄が凄いことを虎矢太に感じてもらいたい」と兄の威厳を見せつけるとする。  これに川上は「いま虎矢太選手が僕に負けたことで自分の強さが分かったと言っていましたが、前回対戦した時よりも僕が強くなっているのであの時とは変わっていると思う」と反論。  すると山田も「僕も変わっています。川上選手のことは虎矢太に聞いているので、最新情報を持っています。虎矢太と対策して勝ちに行きたい」とした。  SBのタイトルマッチでどんな試合を見せたいか、との質問に川上は「メインなのでタイトルマッチで日本の他の格闘技に負けないように、他団体にSBは凄いぞって思わせるタイトルマッチを見せたい」、山田は「日本一を決める試合ということは、SBは立ち技最強だと思うので、最強を決める戦いです。レベルの高い、この試合が年間ベストバウトだと思ってもらえる試合をします」と意識は高い。  また、勝敗予想を聞かれた魁斗は「僕は川上選手としかやったことがないので分かりませんが、相性的に川上選手かなと思っています」との予想。  これを隣で聞いていた山田は「個人の勝敗予想なので仕方がない。それより、隣にいて川上選手と言う度胸が凄い(笑)。そう思われているのは悔しいので、圧倒して相性とか関係なく王者山田強いなと思ってもらえるように頑張ります」と発奮していた。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.336
2025年1月23日発売
巻頭は再びW王者となったサトシ&クレベル。特集2024年ベスト&2025期待の選手では、平良達郎、堀口恭司、福田龍彌、桜庭大世、海人×吉成名高、朝久泰央×大久保琉唯。3.23 ONE 武尊、ロッタン、若松佑弥、DJ分析も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント